NTTe-Sports，eスポーツを社内レクリエーションに活用するサービスを提供へ。「eスポーツ×社内レクパッケージ」発表会レポート

　NTTe-Sportsは，2021年9月16日に「eスポーツ×社内レクパッケージ」の発表会を開催した。企業の社内レクリエーションとしてのeスポーツ大会，その開催をNTTe-Sportsがサポートするというものだ。

　NTTe-Sportsは，東日本電信電話，エヌ・ティ・ティ・アド，西日本電信電話，NTTアーバンソリューションズ，スカパーJSAT，タイトーが共同出資して2020年に設立された会社。eスポーツ施設「eXeField Akiba」の運営や，eスポーツの教育サービス「ユニキャン」の提供，地域活性化に関するコンサルタントなどを行っている。
　発表会ではNTTe-Sports代表取締役副社長である影澤潤一氏が登壇し，「eスポーツ×社内レクパッケージ」のビジョンと概要について説明を行った。

NTTe-Sports代表取締役副社長である影澤潤一氏

　新型コロナウイルスの影響で人が集まりにくくなっている昨今，一般企業でもコミュニケーションの不足が懸念されている。こうした中，オンラインで行えるeスポーツを社内レクリエーションとして活用し，大会の開催や運営のサポートをパッケージ化したのが，今回発表された法人向けサービス「eスポーツ×社内レクパッケージ」となる。既にイベント会場でプレイを行い，その様子を社員たちにオンライン中継する形での取り組みが行われ，好評を博しているという。



　価格は「ミニマムプラン」が55万円（税込），「おまかせプラン」が110万円（税込）で，企画や運営，配信の支援を受けることができる。
　「おまかせプラン」の場合は，イベントマニュアル及び司会台本の制作・提供，イベント会場eXeField Akibaの利用と会場レイアウト，YouTubeなどの配信サポート，「ぷよぷよeスポーツ」のIP許諾が含まれる。司会者や実況者，ゲーム機器の手配や「ぷよぷよeスポーツ」以外のタイトルでの開催，社内にどれくらいeスポーツへの関心があるかの調査などがオプション料金の対象になるという。既に社内にeスポーツイベント経験者がいて，自力で運営を行えるといった状況であれば，その分だけ価格も安くなるとのことだ。
　本日2021年9月16日から公式サイト（外部リンク）にて事前受付がスタート，10月1日には申し込みが開始され，同日にオンライン説明会も開催される予定である。



　eスポーツを社内レクリエーションに活用することのメリットについて，影澤氏は「オンラインで開催できるので3密を避けられる」「従来のゴルフや飲み会といったレクリエーションと違い，若年層の興味を惹けるので一体感の醸成に役立つ」「移動手段や宿泊施設の手配が不要なので手軽に開催できる」ことを挙げる。「eスポーツ×社内レクパッケージ」と同社の社会人eスポーツリーグ「B2eLEAGE」を連携させることで地域内での企業交流に役立て，最終的には都市対抗野球大会のようなところにまでつなげていきたい，と影澤氏は今後の抱負を語った。



　新型コロナウイルスの影響もあってeスポーツが注目を集める昨今，凸版印刷でも企業内eスポーツ大会のプランニング/運営サポートのパッケージ展開が行われる（関連記事）など，こうした方面への取り組みが活発化している。今回の「eスポーツ×社内レクパッケージ」は55〜110万円という価格設定で，大規模大会ではなく社内レクリエーションに特化した形ということで，今後はこうしたサービスも増えてくるのかもしれない。

「eスポーツ×社内レクパッケージ」公式サイト