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2021/05/04 14:24業界動向
2021年第1四半期の中国ゲーム市場は，ユーザー規模を縮小しながらも約1.29兆円の売り上げ
4月20日に，中国音像・デジタル出版協会ゲーム出版工作委員会（中国音数协游戏工委，GPC）および中国ゲーム産業研究院（中国游戏产业研究院）によって，中国ゲーム産業における2021年第1四半期（1月〜3月）の数字が発表された。その概要を確認してみよう。
※以下はすべて，2021年4月27日のレート，1ドル＝108.38円，1元＝16.71円で計算している
中国の2021年第1四半期のゲーム業界の数字は，各ゲームメーカーによる正月/春節キャンペーンや各種イベントにより，ユーザー規模こそ縮小しながらも，売り上げの数字は伸びている。
中国ゲーム市場全体の売り上げは，770.35億元（約1.29兆円）で，QoQ＋9％。1年前の2020第1四半期と比べると，COVID-19によるステイホームで誘発されたゲームへの需要が，1年経って落ち着きを見せているが，それでも＋38.32億元（約640.33億円）でYoYは＋5.32％という成長を示している。
なお，2021年3月時点でのユーザー規模は6.66億人で（2020年Q1のこの数字は6.54億人だった），月別の数字でみると，先月よりー0.16％で100万人減となっている。
その全体売り上げの内訳を市場別で分けると，以下のようになっている。
スマホゲームが牽引している中国のゲーム市場だが，そのスマホゲームの市場シェアはとどまることなく拡大し，現在では76.37％に達している。ではほかが全部下がっているのかと言うとそうでもなく，PCゲームの今期はQoQ＋12.1％と，前の四半期より大きく数字を伸ばし，150億元規模を超えた。
なおWebゲーム市場は，2020年第4四半期の17.75億元（約296.6億円）から2021年第1四半期の15.33億元（約256.16億円）まで減っており，その縮小速度が速い。ユーザー数の減少だけにとどまらず，Webゲームのデベロッパや運営会社がスマホゲームへ転向しているのだ。
相変わらずコンソールゲームがさえない数字の中国市場だが，Nintendo Switchの正規出荷台数は，2020年末で100万台突破していることは発表された（出荷台数に関連した数字のオフィシャルな発表は初めてのことだと思われる）。PlayStation 5の中国正式リリースがようやく発表されたものの，Switchでもゲームソフトの版号取得に苦戦しているようで，コンソールゲーム市場はまだ全体の2％ほどでしかない。PS5ローンチでどこまでブーストがかかるのか，今後に期待だ。
中国国内市場の売り上げのうち，中国製ゲームによる売り上げは666.67億元（約1.11兆円）で，QoQ＋8.65％。一方，中国製ゲームの海外売り上げは40.64億ドル（約4404.56億円），QoQ＋1.97％という数字が出ている。海外市場での成長率はほぼ横ばいで，数字上はあまり上昇していないが，日本に限らずワールドワイドで中国製ゲームの存在感が高まりつつあるのは間違いない。
そのほかの情報として，二次元ゲーム市場※とeスポーツ市場の数字も報告されているので，こちらにも触れておこう。
二次元ゲーム市場の売り上げは，77.23億元（約1290.51億円）でQoQ＋12.09％。eスポーツ市場のユーザー規模は安定して4.89億人で，売り上げは344.34億元（約5753.92億円），QoQは＋9.03％という数字となっていた。
※中国では「二次元ゲーム」というジャンルが定義されており，女性向けゲーム，キャラゲーなどがそのうち入るが，近年では「原神」や「アークナイツ」などが「二次元ゲーム」市場売り上げの貢献になっていると思われる。
※以下はすべて，2021年4月27日のレート，1ドル＝108.38円，1元＝16.71円で計算している
外部サイト：《2021年第一季度中国游戏产业报告》发布
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ユーザー規模は縮小しながらも，3か月間の市場売り上げは約1.29兆円
中国の2021年第1四半期のゲーム業界の数字は，各ゲームメーカーによる正月/春節キャンペーンや各種イベントにより，ユーザー規模こそ縮小しながらも，売り上げの数字は伸びている。
中国ゲーム市場全体の売り上げは，770.35億元（約1.29兆円）で，QoQ＋9％。1年前の2020第1四半期と比べると，COVID-19によるステイホームで誘発されたゲームへの需要が，1年経って落ち着きを見せているが，それでも＋38.32億元（約640.33億円）でYoYは＋5.32％という成長を示している。
なお，2021年3月時点でのユーザー規模は6.66億人で（2020年Q1のこの数字は6.54億人だった），月別の数字でみると，先月よりー0.16％で100万人減となっている。
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スマホシェアが安定して8割ほどを占め，PCゲーム市場もQoQ＋12.1％の成長
その全体売り上げの内訳を市場別で分けると，以下のようになっている。
| スマホゲーム | 588.3億元（約9830.49億円） | QoQ＋8.64％ | 全体比76.37％ |
| PCゲーム | 150.96億元（約2522.54億円） | QoQ＋12.1％ | 全体比19.60％ |
| Webゲーム | 15.33億元（約256.16億円） | QoQ−13.67％ | 全体比1.99％ |
| コンソールなどのその他 | - | - | 全体比2.05％ |
スマホゲームが牽引している中国のゲーム市場だが，そのスマホゲームの市場シェアはとどまることなく拡大し，現在では76.37％に達している。ではほかが全部下がっているのかと言うとそうでもなく，PCゲームの今期はQoQ＋12.1％と，前の四半期より大きく数字を伸ばし，150億元規模を超えた。
なおWebゲーム市場は，2020年第4四半期の17.75億元（約296.6億円）から2021年第1四半期の15.33億元（約256.16億円）まで減っており，その縮小速度が速い。ユーザー数の減少だけにとどまらず，Webゲームのデベロッパや運営会社がスマホゲームへ転向しているのだ。
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相変わらずコンソールゲームがさえない数字の中国市場だが，Nintendo Switchの正規出荷台数は，2020年末で100万台突破していることは発表された（出荷台数に関連した数字のオフィシャルな発表は初めてのことだと思われる）。PlayStation 5の中国正式リリースがようやく発表されたものの，Switchでもゲームソフトの版号取得に苦戦しているようで，コンソールゲーム市場はまだ全体の2％ほどでしかない。PS5ローンチでどこまでブーストがかかるのか，今後に期待だ。
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中国製ゲームの国内外売り上げ
中国国内市場の売り上げのうち，中国製ゲームによる売り上げは666.67億元（約1.11兆円）で，QoQ＋8.65％。一方，中国製ゲームの海外売り上げは40.64億ドル（約4404.56億円），QoQ＋1.97％という数字が出ている。海外市場での成長率はほぼ横ばいで，数字上はあまり上昇していないが，日本に限らずワールドワイドで中国製ゲームの存在感が高まりつつあるのは間違いない。
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そのほかの情報として，二次元ゲーム市場※とeスポーツ市場の数字も報告されているので，こちらにも触れておこう。
二次元ゲーム市場の売り上げは，77.23億元（約1290.51億円）でQoQ＋12.09％。eスポーツ市場のユーザー規模は安定して4.89億人で，売り上げは344.34億元（約5753.92億円），QoQは＋9.03％という数字となっていた。
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※中国では「二次元ゲーム」というジャンルが定義されており，女性向けゲーム，キャラゲーなどがそのうち入るが，近年では「原神」や「アークナイツ」などが「二次元ゲーム」市場売り上げの貢献になっていると思われる。
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外部サイト：《2021年第一季度中国游戏产业报告》发布
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