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「第14回FOST賞」の授賞式が開催。研究課題は「社会的ジレンマ状況において多様性から生じる葛藤の解決処方」
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印刷2021/03/07 19:34

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「第14回FOST賞」の授賞式が開催。研究課題は「社会的ジレンマ状況において多様性から生じる葛藤の解決処方」

 コーエーテクモホールディングス代表取締役社長の襟川陽一氏が理事長を務める科学技術融合振興財団(foundation for the Fusion Of Science and Technology。以下,FOST)は2021年3月4日,「第14回FOST賞」の授賞式を開催した。

左から,FOST理事・株式会社コーエーテクモホールディングス 代表取締役会長 襟川恵子氏,FOST賞審査委員長であり東海大学名誉教授の白鳥 令氏,FOST新人賞の東京大学大学院 人文社会系研究科 社会文化研究専攻 内藤 碧氏,FOST賞の広島大学 ダイバーシティ研究センター 助教 北梶陽子氏, FOST社会貢献賞の東京農業大学 国際食料情報学部 食料環境経済学科 准教授 佐藤みずほ氏,FOST理事長・株式会社コーエーテクモホールディングス 代表取締役社長 襟川陽一氏
画像集#001のサムネイル/「第14回FOST賞」の授賞式が開催。研究課題は「社会的ジレンマ状況において多様性から生じる葛藤の解決処方」

 FOSTは,科学技術の融合を促進させるシミュレーションやゲーミングなどの調査研究を助成すると共に,その普及・啓発と国際交流に努め,社会発展に貢献することを目的とした組織で,同財団が支援,助成した研究の中から,優れたものに与えられるのがFOST賞だ。

 第14回FOST賞に選ばれたのは,広島大学ダイバーシティ研究センター助教の北梶陽子氏で,研究課題は「社会的ジレンマ状況において多様性から生じる葛藤の解決処方」。多様性から生じる葛藤解決に資するためにワーク・ライフ・バランスについてのゲームを開発し,さらに産業廃棄物不法投棄ゲームで得られた知見をもとに論文を執筆したこと,そして,大規模集団における協力の期待と協力行動の関連を検討し,研修会でゲームを活用したことなどが受賞理由に挙げられている。

 また,若手研究者を対象とした設立された「第8回FOST新人賞」は,東京大学大学院人文社会系研究科 社会文化研究専攻の内藤 碧氏が,ゲームの研究,開発,応用で社会貢献という観点から業績をあげた人に与えられる「FOST社会貢献賞」は,東京農業大学 国際食料情報学部 食料環境経済学科 准教授の佐藤みずほ氏がそれぞれ受賞している。

科学技術融合振興財団(FOST)公式サイト


第14回FOST賞 授賞式開催
(公益財団法人 科学技術融合振興財団)

 このたび、株式会社コーエーテクモホールディングス代表取締役社長 襟川陽一が理事長を務める公益財団法人 科学技術融合振興財団(略称:FOST)は2021年3月4日(木)に「第14回FOST賞」授賞式を開催しました。
「第14回FOST賞」には、広島大学 ダイバーシティ研究センター 助教 北梶 陽子氏が、「第8回FOST新人賞」には東京大学 人文社会系研究科 内藤 碧氏が、そして「第10回FOST社会貢献賞」には、東京農業大学 国際食料情報学部 食料環境経済学科 准教授 佐藤 みずほ氏が、それぞれ受賞いたしました。


FOST賞

受賞者:
北梶 陽子(きたかじ ようこ)
広島大学 ダイバーシティ研究センター 助教

研究課題:
社会的ジレンマ状況において多様性から生じる葛藤の解決処方

授賞理由:
多様性から生じる葛藤解決に資する知見を得るためにゲーミングを用いて、ワークライフバランスゲームを開発し、産業廃棄物不法投棄ゲームにより得られた知見の論文を執筆されました。また大規模集団における協力の期待と協力行動の関連を検討し、研修会においてゲーミングを活用するなどの成果を上げられました。

FOST新人賞
受賞者:
内藤 碧(ないとう あおい)
東京大学大学院 人文社会系研究科 社会文化研究専攻

研究課題:
時間的変動環境下の集合知の創発に社会的ネットワーク構造が与える影響 ―行動実験とマルチエージェントシミュレーションによる検討―

授賞理由:
社会ネットワークと集合知の関係を、環境の時間的変動という観点から再考し、大規模な集団実験と、数理モデル、マルチエージェントシミュレーションの手法を用いて、時間的変動環境で特異的に社会ネットワークが集合知の創発にもたらす効果が相殺されることを研究されました。


FOST社会貢献賞
受賞者:
佐藤 みずほ(さとう みずほ)氏
東京農業大学 国際食料情報学部 食料環境経済学科 准教授

授賞理由:
食品廃棄低減化問題に、消費者意識の改善を通して取り組むとの問題意識の下に、ロールプレイングゲームを開発し、それを日本、アメリカ、スウェーデンなどで実施されました。国際的に関心の強い問題で、解決の期限の定められていることでもあり、今後さまざまな方面から注目が集まると思います。


〇FOST賞について
FOSTでは、従来より実施している研究助成と補助金の交付に加えて、最も優れたシミュレーション・ゲーミングの研究者に対してFOST賞を授与する事業を平成19年度に開始しました。
平成20年度からは若手研究者向けに賞を新設、平成25年度からFOST新人賞としました。この結果、FOST賞は研究助成事業の報告者を対象とし、FOST新人賞は補助金事業の報告者を対象として贈呈されることになりました。
また、平成23年度よりゲームの研究・開発・応用に関しまして、学術の世界のみならず実業の世界も対象として、社会貢献という観点から顕著な業績を上げた人、または団体を表彰する賞としてFOST社会貢献賞を新設いたしました。

〇公益財団法人 科学技術融合振興財団(略称FOST)について
FOST(foundation for the Fusion Of Science and Technology)は 科学技術の融合等に関する調査研究・学会・研究会等・国際交流に対する助成および優秀研究者・功労者の表彰、調査事業などを行っています。2012年4月1日に公益財団法人に移行しました。
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