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カプコン,2020年3月期 第3四半期決算短信を発表。大型タイトルの伸長により,すべての利益項目で過去最高益を達成
セグメントごとに見ていくと,デジタルコンテンツ事業では,「MONSTER HUNTER WORLD: ICEBORNE」が堅調に推移し,「バイオハザード RE:2」(PC / PS4 / Xbox One)や「デビル メイ クライ 5」(PC / PS4 / Xbox One)といった大型タイトルが収益向上に貢献したことで,営業利益198億8500万円(前年比30.1%増)を記録している。なお,売上高は前年比15.2%減の405億8900万円となったが,こちらはデジタル販売比率が向上したためとのことだ。
アミューズメント施設事業では,「プラサカプコン」を池袋と藤井寺にオープンしたほか,渋谷パルコにキャラクター商品のみを取り扱う専門店「カプコンストアトーキョー」を出店。その結果,売上高は92億100万円(前年比13.8%増),営業利益は11億8700万円(前年比36.6%増)となった。なお,アミューズメント機器事業は,売上高6億6300万円と減収になったが,営業利益はライセンスビジネスの事業展開により,3億7600万円と小幅ながらも黒字に転換している。
ライセンス許諾によるロイヤリティやキャラクターグッズなどの物販販売をまとめたその他事業については,売上高24億5300万円(前年比16.7%増),営業利益は3億5800万円(前年比63.5%減)となっている。
なお,決算短信に合わせて,2020年3月期の通期連結業績予想の修正が発表されている。売上高が850億円から800億円に,営業利益が200億円から220億円に,経常利益が195億円から220億円に,当期純利益が140億円から155億円に修正されている。売上高については,パッケージ版からダウンロード販売への転換が促進したことを踏まえた修正で,利益面では大型タイトルの順調な推移に加え,過去の人気タイトルが堅調な売れ行きを示し,さらにパチスロ機部門でも「新鬼武者 DAWN OF DREAMS」の受注が好調ということで,前回発表予想を上回る修正となったようだ。
カプコン IR情報ページ
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