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国内最大級のLANパーティー「C4 LAN」が開催。3日間ぶっ通しで行われたイベントの模様をレポート
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印刷2017/12/23 12:00

イベント

国内最大級のLANパーティー「C4 LAN」が開催。3日間ぶっ通しで行われたイベントの模様をレポート

 2017年12月15日から17日にかけて,東京都大田区にある流通センターの第二展示場にて国内最大級のLANパーティー「C4 LAN」が開催された。

 LANパーティーとは,端的に言えばゲーマーがPCを持ち寄り快適なLAN環境で遊ぶイベントだ。C4 LANそのものについては,総合プロデューサーとして制作をしている田原尚展氏に行ったインタビュー記事を見てもらえればと思う。ここでは,実際に3日間参加したレポートを掲載する。

「C4 LAN」公式サイト


 初日に筆者が会場を訪れたのは15:00ごろ。すでにBYOC(Bring Your Own Computerの略で,要するにPCを持ち込む人)の受付は大半が終わっており,それ以外の入場者がエントリーの手続きを待っていた。

セキュリティ,そして18歳未満は入場できないということを考慮し,参加者は個人情報を提示しなければならない。高価なパーツがひしめく会場ということもあり,トラブルを避けるための必須事項となっている
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 会場内に足を踏み入れると,青い照明が照らし出す蠱惑(こわく)的な空間に長机が所狭しと並べられており,PCやディスプレイの設置作業を行う参加者たちの姿もあった。もちろん,PC勢だけでなく,家庭用ゲーム機を持ち込むゲーマーも多数参加している。ハードウェアの垣根を越えたお祭り感が漂う異空間といったところだろうか。

会場入口からの眺め。参加者の多くが今か今かとスタートの時間を待っていた。誇張ではなく,そこには笑顔の人が多く見られた
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間もなくオープニングセレモニーを迎えるという忙しいタイミングで撮影に応じてくれた総合プロデューサーの田原尚展氏と,ゲーム大会でおなじみのCyacとC4 LANの母体であるニチカレの代表取締役社長,小林泰平氏
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 オープニングセレモニーは田原氏と,ゲームキャスターである岸 大河氏の進行によりスタート。両氏による迷走と軽快を含んだ挨拶の後,トガを着込みLANケーブルを聖火のごとく掲げたランナー(LANだけに)の男性が,東京のさまざまなランドマークを経てC4 LAN会場に到着。メインステージ上にあるPCにLANケーブルを差し込むと同時にイベントの開始が告げられた。

これからスタートするハードな3日間に向けての諸注意などを述べる両名。遊びに対して真剣に取り組んでいるのが伝わってくる
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決して筆者のギャグというわけではなく,会場で流れていた動画にLANゆえにRUNと書いてあった。こういうの好きです
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ランナーによる宣誓と接続が行われスタート
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 イベントがスタートすると参加者は各々目的のゲームを遊ぶべく自分の席で黙々とゲームを遊びはじめるのだが,ステージ上ではユーザー主催のイベントも同時進行で行われている。その内容も多岐に渡っていて,オープニングセレモニーの直後には「Starcraft2」のコミュニティによる大会が行われた。

イベントのトップバッターを務めた「Starcraft2」コミュニティの参加者。終始アットホームな雰囲気で進行していたのが印象に残っている
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 C4 LANには,「場所を提供するのであとはユーザー自身で作り上げるべき」という考えもあり,積極的にユーザーが企画するイベントの持ち込みを受け付けている。今回もそのスタンスは変わらず,期間中は「Starcraft2」だけでなく「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUND」や「TeamFortress2「Golf With Your Friends」Overwatch」といったタイトルを使用したイベントが行われていた。

こちらは「Overwatch」を使用した企画。事前にC4 LAN実行委員会に企画を持ち込み承認されればステージを利用したイベントを行えるのだ
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 このステージで行われるイベントには会場内から参加でき,上位に入賞をしたり優勝したりすると,そのプレイヤーにはメダルが配布される。このメダルをガチャガチャに使用すると,運が良ければゲーマー向けのグッズがもらえることもあり,参加者の顔は最後まで真剣そのもの。
 時には試合中に煽り合いや罵倒も生じるのだが,はっきりジョークと分かる範囲内でのネタを含んだ煽り合戦を参加者同士も楽しんでいたりと,いい意味で非常に賑やかな空間となっていた。

 言い方は微妙かもしれないが,鮮度が落ちてしまったタイトルでも多くの人の目に触れられる機会が見込まれるため,ユーザー側が好きなゲームを全力で盛り上げようと努力しているのは素晴らしいことではないだろうか。

 C4 LANには,企業のブースもある。その多くは,ゲーマー向けの製品を開発販売しているメーカーで,来場者に対して精力的に自社製品のPRを行っていた。
 とくに目立ったのが,デバイスや周辺機器を取り扱っているメーカーで,個数制限はあるがデバイスの貸出に応じている企業も存在した。高価なキーボードなどを実際に長時間使えるため,買い替えや乗り換えのきっかけとなっているのは確かである。

ゲーマーにはおなじみのIntelとNVIDIAのブース。NVIDIAは緑色のGeForceカラーの炭酸ジュースを振る舞っていて,Intelはコーヒーを配っていた
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東プレのREALFORCEブースではキーボードの実機が展示してあり,LEDによるイルミネーションが薄暗い会場内で非常に目立っていた
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Sycomブースでは,さまざまなゲーマー向けのPCを実機で展示しているだけでなく,ゲームで疲弊した体を癒やすための足湯「さいこむの湯」が設置されていた
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プロゲーマーチームのDeToNatorもブースを構えており,“ゲーミング食パン”やチームパーカーなどを販売。また,所属する有名選手も現地からストリーミングをしており,それを見に来た男性や女性のファンとも触れ合っていた
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BYOC登録ではない来場者でも使用できるPCが設置されていた。譲りあっての使用が求められていたが,見学者でもLANパーティーのを楽しめるような配慮がされていた
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 ここからはBYOC周りの雰囲気も紹介したいと思う。筆者はどうやって参加したかというと,今回はPCとモニターをレンタルし,ゲームは携帯可能なストレージに入れて持ち込むことにした。本来は自前のPCを持ち込むことが推奨されているのだが,仕事に関わる情報なども入っているため持ち込みは断念。今後は,ゲーム用のPCを持ち込むことが当面の目標である。

レンタルで利用できるPCとディスプレイは,ゲーマー向けと謳っていることもあり,ハイスペックなものが取り揃えられていた
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 今回のC4 LANを見ていて思ったのが,やはりPUBGというタイトルの強さだろうか。周りのプレイヤーを見ていると,PCを持ち込んだ人の多くがひたすらPUBGをプレイしており,中にはゲーム内のキャラクターと同じような服を着て遊び倒している参加者もいた。

 また,有名配信者主催となるPUBGのコミュニティイベントも多数行われていたこともあり,2017年のPCゲーム業界の覇権タイトルなんだな,と改めて実感させられた次第だ。

どの座席列でもPUBGに興じる参加者たちが見られる。まだまだその勢いは衰えることがなさそうだ
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 もちろんPCだけではなく,家庭用ゲーム機を持ち込んだゲーマーの参加も多数見かけられた。プレイされていたタイトルは,主に「コール オブ デューティ ワールドウォーII」と「FIFA 18」で,面白いところでは初代PlayStation専用タイトルとして発売されていた格闘ゲームの「トバル2」という古いタイトルに興じる人も。

PS3の互換機能でトバル2を遊ぶ様子(左)と,横並びの席を押さえてFIFA 18を遊んでいるゲーマー集団
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 会場には「マジック・ザ・ギャザリング」や,麻雀といったアナログゲームに興じている人もいた。次回のC4 LANでは,「ダンジョンオブマンダム」でも持ち込んで遊んでみようかなと思う。

往年のカードゲームも,持ち込みさえすれば対戦できる環境が整っていた
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 BYOCのエリアでは,興味を持ったゲームについて,遊んでいるプレイヤーに話を聞いたり,逆に自分が遊んでいるゲームに周りの人を積極的に誘ってみたりといった人も少なからず見受けられた。また,ここ最近で一気に知名度を上げた,2017年の真のe-Sportsタイトルとも一部で噂される「どうぶつタワーバトル」の対戦会も行われていた模様だ。ちなみにC4 LANは,3日間ノンストップで行われるハードコアなLANパーティーとなっている。そのため,会場では真夜中であろうと早朝であろうと,ひたすらゲームを遊び尽くそうとしているゲーマーだらけだ。
 そこで,夜中の雰囲気がどんな感じかというのを実際に撮影してきたので,そちらも見てほしい。


 といった感じで,ひたすら各々が好き勝手にゲームをプレイしまくれるC4 LANだが,今回で実に3回目の開催となっている。着実に成長してきているイベントだけに,気になるのが第4回が開催されるか否かだ。その答えは,イベントの最後に会場向けに流れたダイジェストムービーに含まれていた。

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次回開催は2018年の5月……ということは,ゴールデンウィーク中の開催だろうか?
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 久しく日本から消えていたLANパーティー文化を再興し,より大きなものへと成長させようとしているC4 LAN。さまざまな企業が会場に偵察に来ていたこともあり,今後も目が離せないコミュニティ主体のイベントとなるのは間違いないだろう。

 現状ではFPS系がどうしても主体となってしまうのだが,過去に開催されたC4 LANと比較するとコンソールの持ち込みや,格闘ゲームのプレイヤーが確実に増えてきており,小さな歩みではあるものの,着実にジャンルやハードの垣根を越えた参加者が増えてきている。

 いちゲームファンとしても参加していて非常に楽しめるイベントだったので,読者のみなさんも,ぜひともBYOCで参加し,大規模なLANパーティーでしか感じられない独特な空気感に触れてみてはどうだろうか。筆者は冠婚葬祭でもない限り参加するつもりである。

「C4 LAN」公式サイト

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