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8月5〜6日に開催予定の「全国エンタメまつり」主催者へインタビュー。地方メディアとゲーム会社が挑む,岐阜発の大規模ゲームイベントとは?
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印刷2017/05/17 14:09

インタビュー

8月5〜6日に開催予定の「全国エンタメまつり」主催者へインタビュー。地方メディアとゲーム会社が挑む,岐阜発の大規模ゲームイベントとは?

 岐阜県岐阜市にある「柳ヶ瀬商店街」を会場とする,ゲームを中心としたエンターテイメントイベント「全国エンタメまつり」が,2017年8月5〜6日に開催されることが,4月27日に発表となった(関連記事)。

 岐阜新聞社,日本一ソフトウェア,ヒラタ産業の3社による「全国エンタメまつり実行委員会」の主催で行われるこのイベントは,JR東海道本線の岐阜駅を玄関口に,メイン会場となる柳ヶ瀬商店街(岐阜駅から徒歩約15分)までのルートを行き来して楽しむ,回遊型のイベントとなる。
 日本一ソフトウェアが主催企業ということもあって,主題となるのは主にゲームで,発表時の4月27日時点で同社を含む9メーカーの出展が決定しており,現在も8月の開催に向けて複数の企業やブランドと交渉中とのことだ。

 会場となる岐阜市柳ヶ瀬は,アイドルや同人,コスプレなどのイベントを定期的に開催しているサブカルチャーにも強い町であり,今回のイベントでは柳ヶ瀬商店街の約600mをメインストリートとして活用し,各社のゲーム体験コーナーや物販ブース,ゲームクリエイターによるトークイベント用のステージなどが設けられ,ゲーム好きが1日楽しめる内容となる予定だ。
 今回は,このイベントを主催する3社のキーマンに,開催の経緯や詳しい概要などを聞いてみた。

岐阜新聞社 広告局 広告部
部長 細野健一郎氏

日本一ソフトウェア
代表取締役社長 新川宗平氏

ヒラタ産業 広告・メディア事業部
岐阜県柳ヶ瀬商店街振興組合連合会公認コーディネーター
取締役部長 平田英樹氏


「全国エンタメまつり」公式サイト



地域活性化のため,ゲーム主体のイベントを「長良川全国花火大会」と同時開催


4Gamer:
 本日はよろしくお願いします。まずは「全国エンタメまつり」の開催経緯について教えてください。

日本一ソフトウェア 新川宗平氏
新川宗平氏(以下,新川氏):
 最初のきっかけは,岐阜新聞社さんからのお声がけで参加させていただいた「宇宙(そら)と大地プロジェクト」という,岐阜県を盛り上げるためのプロジェクトでした。それが今から1年半ほど前で,岐阜各地の関連イベントに参加したり,このプロジェクトのために結成されたご当地アイドルに,弊社の「真 流行り神2」に出ていただいたりしたんです。
 そうした中で,我々日本一ソフトウェアとしても何か地域活性化に貢献できないかと考え,最も得意とするゲーム分野を生かす形で,この岐阜を舞台にしたゲームイベントの開催を提案し,サブカルイベントに強い柳ヶ瀬商店街を会場に,全国エンタメまつり(以下,ぜんため)のプロジェクトを立ち上げることになりました。
 立ち上げに当たっては,弊社と岐阜新聞社さんに加えて,柳ヶ瀬商店街のコーディネーターでもあるヒラタ産業さんに声をかけて,この3社での実行委員会を設立したという形ですね。

4Gamer:
 ぜんためは8月に開催ということで,時期的にはやはり夏休みを見越してのことですか?

細野健一郎氏(以下,細野氏):
 夏休みということ以外に,日程の初日となる8月5日は,弊社が主催する「全国花火大会」が,柳ヶ瀬の近くを流れる長良川の河川敷で行われるんです。これは戦後から72年続く歴史のある花火大会で,近年では毎年約30万人の来客があり,その賑わいを見越しての開催という意義もあります。

新川氏:
 我々としては「30万人」という部分に注目していて,ゲームイベントとして捉えてみると,1日単位で30万人が集まるゲームイベントというのは,過去に例がないんです。もちろん全員がぜんために足を運ぶというわけではないんですが,その10%でも来場してもらえれば3万人,5%でも1万5000人ですから,数字としても見逃せません。

4Gamer:
 なるほど,確かに集客力はあるかもしれませんね。昼にゲームイベントを楽しんで,夜に花火大会を見るという流れですよね。

新川氏:
 ええ。花火大会は夜のイベントで,真夏の熱い中ということもあって,日中は人が街に集まりにくいんです。駅からシャトルバスも出ているので,花火大会の会場から駅の間にある柳ヶ瀬商店街にも,人が立ち寄らないという現状があり,そこにうまくこのイベントを組み込むことで,花火を目的に来た人が昼から楽しめるようにしつつ,地域の活性化にもつなげたいと考えています。

写真提供:岐阜新聞社

平田英樹氏(以下,平田氏):
 JRと名鉄の岐阜駅から北に10〜15分歩くと,東西に約600m伸びる柳ヶ瀬商店街があります。イベントとしてはこの商店街を中心としたゾーンを使うことを予定しています。
 柳ヶ瀬商店街には,今回ご協力いただいている各社さんのゲーム体験エリアや物販エリアを設け,商店街から1本南側にある日ノ出町通りには,トークや音楽イベントを行うステージを設ける予定です。

4Gamer:
 インタビューの前に,メイン会場となる柳ヶ瀬商店街を見てきたのですが,道幅がかなり広く,試遊台などを設置するのに十分なスペースはありそうでしたね。

平田氏:
 道幅は8mほどあるので,その中心に試遊台を並べて,皆さんに遊んでいただけるようにしたいと考えています。メーカーさんによっては,空き店舗を使って屋内でのイベントを行う予定もあります。
 またこの柳ヶ瀬商店街も含め,周囲には全天候型のアーケードのある商店街が隣接していますので,天気に影響されずに楽しめるというのが強みです。

新川氏:
 ゲームメーカーさんには現在9社に協力をいただくことが決まっていて,さらに何社かとも交渉中です。この数のメーカーが集まる規模で,地方からゲーム情報を発信するイベントというのは,前例がないかと思います。
 地方での情報発信イベントということで,コンセプトとしては徳島の「マチ★アソビ」と比較されることが多くなるかと思うのですが,あちらはアニメが主体なのに対して,こちらはゲームが主体というのが大きな違いです。
 ちなみに,マチ★アソビを主催されているufotableさんとは,「ディスガイア」シリーズのアニメーション作成をお願いしたご縁があって,今回の立ち上げにあたって,激励もいただいています。

イベントの中心となる柳ヶ瀬商店街。道幅は約8m,全長約600mとかなり広いアーケードになっている。この商店街に,試遊台が設置される。筆者が訪れたのが,多くの店が定休日となる木曜だったため,人通りは少なめだった
8月5〜6日に開催予定の「全国エンタメまつり」主催者へインタビュー。地方メディアとゲーム会社が挑む,岐阜発の大規模ゲームイベントとは?
出展メーカー一覧。ソニー・インタラクティブエンタテインメントを始め,9社の出展が決定している


ゲームクリエイターをゲストとして招き,地方ならではの親しみやすいイベントを行う


4Gamer:
 ゲームが主体のイベントになるということですが,どんな内容になるのでしょうか。

新川氏:
 先ほどの平田さんのお話にもあったように,会場には各社さんの最新作の試遊台や,グッズなどの物販エリアを設ける予定です。それと近隣にはいくつかのステージや催し物の会場を用意しますので,そこで新作の発表やトークショー,あるいはサイン会などを予定しています。
 具体的にどこで何をやるのかは,今詰めているところで,それらが決まり次第情報は公式サイトなどでアップデートしていく予定です。

4Gamer:
 ステージのゲストで考えられるのは,やはりゲームクリエイターや声優さんですか?

新川氏:
 もちろん声優さんや歌手の方が来られるケースもあると思いますが,どちらかといえばゲームクリエイターさんに比重を置いた内容にしたいと考えています。せっかく地方でやるイベントですので,あまりカチッとした内容にこだわらず,クリエイターさんと近い距離で会えて,コミュニケーションなども取れるような場にしていきたいんです。

4Gamer:
 クリエイター重視のイベントは,店舗規模のイベントや海外などでは見られますが,国内の大きなゲームイベントとしては珍しいですよね。

新川氏:
 はい,それがこのイベントのアピールポイントの1つになればいいですね。

商店街から徒歩5分程度の場所にある金(こがね)神社。隣に公園がありイベントエリアとして利用される予定だ
8月5〜6日に開催予定の「全国エンタメまつり」主催者へインタビュー。地方メディアとゲーム会社が挑む,岐阜発の大規模ゲームイベントとは?

4Gamer:
 日本一ソフトウェアさんも,もちろんゲームメーカーとして出展されるんですよね?

新川氏:
 ええ,少なくとも新作か,それに準ずるタイトルの発表は行う予定です。参加いただく各社さんに,できるだけこのイベントで初出しのものをご用意いただけるようお願いしていますので,弊社がそれに率先する形で情報を発信しないわけにはいきませんから。試遊についても,できるだけ初めて触れるものを出していきたいですね。
 それと弊社の公式生放送の「ゆるっと日本一」を,当日の花火をバックに放送しようと考えています。イベントに合わせてお越しいただいたゲストをお呼びしますので,出演者も豪華になるのではないでしょうか。

4Gamer:
 現地からの中継は,ゆるっと日本一の放送だけですか?

新川氏:
 いえ,日中のステージイベントはニコニコ生放送で中継する予定です。ファンの方全員が来られるイベントではないので,少なくともステージに関しては,生放送で見ていただける環境は作ります。

4Gamer:
 会場はかなり広そうですが,来場者がどのように楽しむことを想定していますか。

8月5〜6日に開催予定の「全国エンタメまつり」主催者へインタビュー。地方メディアとゲーム会社が挑む,岐阜発の大規模ゲームイベントとは?
新川氏:
 どこか1か所に集中するのではなく,あちこち移動して楽しむ回遊型イベントのイメージです。この時間はクリエイターのトークがあるからステージに行こうとか,あのタイトルは必ず試遊したいから早めに並ぼうとか,明るいうちに公園でコスプレ撮影しようとか,来場者の好みで自由に楽しめる空間を目指しています。
 またここ数年,「君の名は。」や「聲の形」,弊社では「真 流行り神2」など,岐阜を舞台としたコンテンツが増えていて,このイベントと併せて,聖地巡礼をするのもおすすめです。

平田氏:
 岐阜は繊維の町でもあり,柳ヶ瀬を中心とした地域ではコスプレのイベントやパレードが定期的に開催されています。毎回400〜500人のコスプレイヤーが集まるので,地域的な理解も深まっているんです。
 今回のぜんためでも,コスプレができるよう準備をしていますので,ぜひコスプレイヤーさんにも来ていただきたいですね。

4Gamer:
 コスプレがあるとなると,更衣室の準備やコスプレ姿で会場を歩き回れるかなど,いくつか課題があるかと思うんですが,そこはどうお考えですか?

平田氏:
 一般的なコスプレイベントのルールを基準に,コスプレ姿でイベントに参加できるようにしていきます。例えば5日のイベント終了後,コスプレしたままで花火を楽しむといった流れも考えられますし。

4Gamer:
 花火大会にもそのまま参加できるんですね。

細野氏:
 はい,とくに規制を設ける予定は今のところありません。
 また,ちょうど8月5〜6日は,名古屋で行われる世界コスプレサミットの会期中でして,岐阜へは名古屋から電車1本で来られますので,ぜひお越しいただければと思います。


イベント情報や観光スポットなどを検索できる専用アプリを配信予定


4Gamer:
 せっかく岐阜が舞台ということなので,イベントとは別に楽しめる,近隣の観光スポットや名物も教えてください。

岐阜新聞社 細野健一郎氏
細野氏:
 タイムリーなところですと,柳ヶ瀬商店街からもほど近い金華山の岐阜城は,織田信長公が入城してから今年で450年を迎えたということで,信長公ゆかりの地として今年は大きくフィーチャーしています。
 西の県境には今年大河ドラマ化される関ヶ原の合戦場もありますので,とくに歴史好きな方にはたくさん見どころがあると言えるでしょう。
 岐阜名物でいうと,飛騨牛や花火大会が行われる長良川の鮎がおすすめですね。

4Gamer:
 そうした名物を食べられる店舗は,柳ヶ瀬商店街の周辺にもありますか?

細野氏:
 もちろんあります。そうしたお店を分かりやすく検索できるような,このイベントのための専用アプリを配信する予定なので,ぜひ楽しんでください。
 このアプリでは,会場のマップや検索のほかに,参加各社さんからキャラクターをお借りして,市内の観光スポットで一緒に写真が撮れるといったサービスも考えています。

新川氏:
 既存の店舗とイベントのコラボレーションも考えていますし,各社さんとのコラボカフェや屋台も作りたいですね。ただ現状でかなりイベントの規模が大きくなっていて,あまり風呂敷を広げすぎると,本来のゲームを楽しむというコンセプトがぶれてしまう恐れもあるので,やりたくても次の機会に持ち越すというものも出てきそうです。

4Gamer:
 ということは,ぜんためは今回だけでなく,継続した開催を予定しているんですか?

新川氏:
 はい,もちろんです。ただ,今回のように花火大会に合わせて開催するのが好評なのか,もしくは大変なのかは,一度開催してみないと分からないので,時期や開催周期などは第一回が無事に終わってから検討することになるかと思います。いずれにしても,イベントの継続は1つの目標ですね。

細野氏:
 とにかく初めて尽くしのイベントですから,我々にも想像できないところがあって,2回3回と続けることで,来場者の皆さんとともに育てていくイベントにしていきたいです。
 マチ★アソビも,今でこそ大規模地方イベントですが,立ち上げ時は我々と同じ気持ちがあったでしょうし,実際に大変苦労されたという話も聞いています。我々もこの立ち上げでは,現在のマチ★アソビのような規模を目指して無理に背伸びをするのではなく,我々が精一杯できることをして,まずは最初の結果を出していこうと考えています。

新川氏:
 このイベントの最大の目標としては,ゲームクリエイターの方々に岐阜に住んでもらいたいという思いがあります。とくに近年のインディーズゲームシーンで活躍されているクリエイターの方々は,都心在住に固執する必要はないでしょうから,このイベントをきっかけに「岐阜っていいかも」と思ってもらえると嬉しいですね。柳ヶ瀬商店街や岐阜市周辺を,新たなクリエイティブが発信される町へと育てていきたいです。


岐阜を新しいエンターテインメントが発信される町へと育てることが,ぜんための最終目的


4Gamer:
 会場の柳ヶ瀬商店街までのアクセスについても詳しく教えてください。

ヒラタ産業 平田英樹氏
平田氏:
 名古屋までは新幹線のぞみで東京から2時間弱,大阪からは約1時間です。そこからJR東海道本線の快速に乗って,約20分で岐阜駅に到着します。
 名鉄岐阜駅へは,中部国際空港と直結の特急で約1時間で行き来できますので,遠方から来られる方には,そちらをご利用いただくのも便利です。

4Gamer:
 花火大会と併催となりますが,イベントの開催時間は何時から何時までになっているのでしょう。

細野氏:
 両日とも11〜16:00の予定です。花火大会が5日の19:30〜21:00となりますので,東京や大阪の方でしたら,ギリギリ日帰りも可能かと思います。

4Gamer:
 そうなると,やはり5日に来るとより楽しめそうですね。

細野氏:
 はい,おすすめできます。ただ,5日当日は柳ヶ瀬周辺での宿泊はあまり期待されないほうがいいかもしれません。何しろ30万人規模の花火大会ですから,すでにいっぱいになっている施設も多いんです。もちろん岐阜市内や名古屋まで移動すれば宿もたくさんありますので,今から宿泊を考えたいという方は,そちらを中心に探していただくのが確実ですね。

4Gamer:
 分かりました。最後に,イベント開催に向けて皆さんからメッセージをお願いします。

新川氏:
 ぜんためは岐阜で初めての大きなゲームイベントになりますので,一体どういう形になるのか,私自身でも想像が及ばないところはありますが,その一方ですごく面白くなりそうな手応えも感じています。
 ゲームを目的に岐阜に来ていただくわけですから,できる限りの新しい体験や新しい情報を用意し,来た甲斐があるイベントに仕上げたいと思っていますので,皆さんもどんなイベントになるのかドキドキワクワクしながらお越しください。

細野氏:
 地方メディアの立場としては,ゲームだけでなく地域も楽しめるよう準備を進めていきます。花火大会も含め,ぜひ期待して当日をお待ちください。

平田氏:
 来場者の皆さんにとって,あちこち行ったり来たりできる自由度の高いイベントを目指します。ぜひご来場いただいて,この柳ヶ瀬で夏の思い出を作っていただければと思います。

4Gamer:
 イベントの成功に期待しています。ありがとうございました。

「全国エンタメまつり」公式サイト

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