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即興演奏で楽曲を作り上げていく! H.K.S(ハイパー・カッコイイ・システム)の2ndライブをレポート
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印刷2015/08/26 14:00

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即興演奏で楽曲を作り上げていく! H.K.S(ハイパー・カッコイイ・システム)の2ndライブをレポート

 アニメやゲームなど,さまざまな作品に楽曲を提供しているとものかつみ氏,「ポケットモンスター」シリーズのサウンドディレクターとしても知られる景山将太氏,そして先日セガ入社30周年記念アルバムを発売したばかりのHiro師匠の3人がステージで即興演奏をしながら楽曲を作り上げていく,アグレッシブかつフリーダムなユニット,H.K.S(ハイパー・カッコイイ・システム)の2度めのライブが,2015年8月22日に阿佐ヶ谷ロフトAで行われた。

 H.K.Sはともの氏の一人ユニット「音のくひとり旅」を原点としており,そのライブを見に来ていたHiro師匠と,2人の共通の友人である景山氏が加わって結成されたユニットだ。今年1月に行われた初ライブは大好評のうちに終了し,このたび待望の2ndライブが開催された。今回は一体どんな即興演奏による楽曲が飛び出したのか!? 注目のH.K.Sの2ndライブの模様をレポートする。

左から,Hiro師匠,とものかつみ氏,景山将太氏


ステージ上の3人ですら,どんな曲が出来上がるか予測できないスリリングなライブ!


 会場全体で乾杯をしたあと,まずは3人のトークで幕を開けた今回のライブ。H.K.Sの演奏方法は,それぞれが使用する3台のMacintoshを同期させ,そのうちの1台をマスターに,残りの2台をスレーブにして,同期演奏をしていくというもの。最初のマスターが景山氏に決定し,まずは軽く小手調べ的に0曲め扱いの「デモンストレーション」の演奏がスタート。会場のファンの声でBPM(曲の速度)が130に決まり,曲調は元気な曲で行こうと,シンセによるシンプルなスリーコードの進行が流れ出した。


 ここからどういった曲になっていくのかと誰もが注目するなか,バスドラ,スネア,ハイハットの音が加わってリズムパターンが組み上がっていき,ワクワク感も大きくなっていく。景山氏が「声も入れちゃおうかな!」と言ってアドリブでコーラスの発声を開始し,そこにともの氏がハモリ始めたものをサンプリングして楽曲に追加。曲にどんどん彩りが加わっていく。
 その後は,ベースやベルの音など,3人がシンセで弾いたフレーズが次々と追加されていき,最初は何もなかった土地が最後には街へと発展したかのような賑やかさに。こうして楽曲が作られていく過程は,まるで魔法のようだ。

 演奏が終わると「音楽って……こうやってできていくんですね」と,しみじみと語る景山氏に対して「なんの打ち合わせもなく始めて,自分が入れたフレーズに2人がこう重ねてくるのかってところが面白いよね」とHiro師匠。ステージ上の3人ですら楽曲の完成形が予想できないのだから,見ているほうはもっとスリリング!

 2曲めはファンからのリクエストでテーマを選び,雨音を聴いている時のしっとりとした気分のバラード,というテーマで「夜の雨」の演奏を開始。マスターがHiro師匠に変わり,楽曲が構築され始めると,「Hiroさんの心の中で流れている雨はゲリラなのか,浪漫なのか?」とともの氏が茶々を入れ,直後に悲壮感あるメロディが流れ出した。
 「夜に雨の音を聴いている時,私達は一体何を思うのでしょうか? それでは聴いてください,本日H.K.S,1曲め,夜の雨」と雰囲気抜群のナレーションを景山氏がキメて盛り上げ,緊張感のある空気が場を支配しながらの楽曲構築がされていき,最後は屋内に音楽の雨を降らせたH.K.Sだった。



なんと4Gamerのテーマを即興で演奏し始めるH.K.Sの3人!


 ここでなんと,4Gamerが取材に来ていることをスタッフから伝えられていたH.K.Sの3人が,「4Gamer」のテーマ曲を作ってくれることに。しかも今回,取材を担当した私,風のイオナが4Gamerを代表してステージに上げられてしまうというサプイライズも。こうしたフリーダムさも,H.K.Sのライブの魅力だ。

 ステージに上がった筆者がすぐ横で見守るなか,さっそく演奏がスタート。「I Love 4Gamer」と題された楽曲は,コンピュータミュージックをイメージさせるテクノ風ピコピコシーケンスに,爽やかなフレーズが次々に重なっていき,徐々にテクノ風ポップチューン的ナンバーが姿を現し始めた。

筆者(左)とHiro師匠(右)

 3人がデータを打ち込んで曲を作っていく様子を間近で見られただけでも感動的なのに,なんと曲の途中からHiro師匠の鍵盤を叩くというお手伝いもさせていただき,H.K.S+風のイオナでお送りしたこの曲,まさに,この場だけでしか聴けない貴重な1曲になったのではないだろうか。
 ……と書いたところで,何と今回は特別に「I Love 4Gamer」の音源を提供していただくことができたので,さっそく聴いてみてほしい。

SOUND PLAYER:このブラウザは未対応です。PCをご利用ください。

 演奏後,Hiro師匠に曲のテーマをうかがってみたところ,「ゲームっぽい曲をイメージしつつ,4Gamerさんの自由奔放さを表現してみました」とのこと。Hiro師匠,4Gamerのことをよく分かっております!


 再びファンからの「どんな気分の時に聴きたい曲がいいか」というリクエストを読み上げる景山氏。「渋谷スクランブル交差点の中心で哀を叫んでいる時」「ゲリラ豪雨にあった時」「お仕事の締め切りが6時間後の時」「体調がものすごく悪い時」「格闘ゲームで連敗している時」と,どれも後ろ向きなテーマばかりが並び,3人も思わず苦笑。
 「ひっくるめて悲しいシーンってことでどう?」という,ともの氏の提案に対し,景山氏は「前半最後だからアッパーな曲にしたいなあ。暗いところから始まって元気に終わろう。後ろ向きなみんなを励ます曲にしよう!」と返し,このテーマで曲がスタート。

 景山氏が「心の闇を音で表現した」と語るとおり,前半パートは暗く不安を煽るような不協和音混じりの音が流れ,どんよりとした重い空気がフロアに流れ出す。まるで,抜け出すことのできない深い闇を彷徨っているかのようだ。
 しかし曲の中盤からメジャーコードのフレーズが少しずつ顔を出し,暗闇の中に一点の光が差し込むかのような展開に。その希望の光はどんどん大きなものになり,最後にはみんなが幸せな気持ちになれる空間に会場が一変。演奏が始まった時はどうなるのかと思ったものの,これぞH.K.Sマジックといった曲を決めてくれたのはさすが!


まだまだ夏は終わらない――フロアは一瞬にして夏祭りの会場に!


 ここで,いったんインターバルを挟み,再登場した3人。なんと景山氏は甚平に着替え,盆踊りをしながらの登場となった。そして,景山氏が「僕,これから音頭の仕込みに入りますんで」と準備に入ろうとしたところ,ともの氏が鍵盤で「ハッピーバースデー」のメロディを演奏。ステージにケーキが運ばれ,4日後に控えた景山氏の誕生日がサプライズで祝われた。

 これには景山氏も大喜び。「この気持ちに応えるべく,みんなのために音頭を送ります!」と宣言するも,すかさずHiro師匠から「自分が音頭やりたいだけでしょ(笑)」とツッコミが入る。フロアからも笑いがこぼれ,なごやかな雰囲気のなか,音頭をテーマにした「H.K.S音頭」の演奏へ……と,その前にHiro師匠の紹介でサプライズゲストの声優,稲垣杏橘(いながきあきつ)さんがステージに登場した。夏祭りの雰囲気を出すために,稲垣さんにいろいろなセリフを言ってもらい,それを楽曲の彩りにしていこうという趣向だ。

 稲垣さんによる祭囃子の掛け声に始まり,テキ屋のおっちゃん,迷子の子供など,さまざまな役を演じたセリフがそのまま音頭の中で効果的に使われ,まさに雰囲気は夏祭りそのもの。「わたがし屋のおっちゃん,迷子の親捜してあげて!」と,祭りに遊びに来た住民に扮した景山氏のツッコミも雰囲気を盛り上げる。
 楽曲のほうも,乱れ打たれる和太鼓の音に明るいメロディ,そこにあちこちから聴こえる夏祭りの1シーンを思わせる音やガヤが交じり合い,賑やかな空間が演出された。「H.K.S音頭」を聴きながら,やきそばやお好み焼きといった縁日の定番が食べたくなったのは,筆者だけではないだろう。


 「抽選会のテーマ」を作りながらの進行となったプレゼント抽選会を挟み,ラストは会場となった阿佐ヶ谷ロフトAをテーマにした曲で締めくくり。ファンとコール&レスポンスを楽しみ,全体が1つになったところで演奏が始まった曲は,タイトルもズバリ「阿佐ヶ谷ロフトA」!
 サブカル的空間に似合うアップテンポのメロディに,開始早々,手拍子が起こり,フロアの盛り上がりも頂点へ。その勢いに乗って景山氏が読み切れなかったお便りを駆け足で紹介。そしてラストへ向かって,ゲームやアニメの楽曲を手掛けている彼ららしい楽曲がフロアに響き渡った。


 音楽が生まれる奇跡をリアルに体験できたH.K.Sの2ndライブ。予定調和が一切ないがゆえの面白さと,ここでしか味わえない興奮が味わえた。10月24日に神奈川・川崎にある「club 月あかり夢てらす」で開催されるゲーム音楽系イベント「エリアピコピコ88 その27」での3rdライブも決定しているので,今回のレポートでH.K.Sに興味を持った人は,次のライブにぜひ足を運んでみていただきたい。

H.K.S公式サイト

とものかつみ氏公式サイト

景山将太氏公式サイト

Hiro師匠Twitter

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