ソニー，2013年度決算を発表。最終赤字は1283億円，ただしゲーム部門は堅調な動き

　2014年5月14日，ソニーは2013年度の連結業績を発表した。2013年4月1日から2014年3月31日までのグループ全体の売上高は，7兆7672億6600万円，営業利益264億9500万円，純損失は1283億6900万円となっている。
　営業利益ベースでは黒字なのに，最終的に1000億円を超える大きな赤字を出したのは，PC部門を収束したことによる費用300億円などが計上されたこと，海外におけるディスクメディア製造での減損処理250億円などが発生したことなどによるとされている。なお，PC部門は日本産業パートナーズに譲渡され，VAIO株式会社として再スタートする予定だ。
　結果的に大きな赤字額が目立ち，会社としても非常に厳しい状況といえるだろう。とはいうものの，部門別に見るとほとんどが昨年に比べて収支改善されており，決して楽観視できる状況ではないのだが，業績自体は，2000億円超の営業利益が業績外で捻出されていた昨年ほど悪くないという印象だ。

　ゲーム部門は売上高2639億円，営業損失105億円となっている。PlayStation 4の好調が伝えられるが，まだ数字としては反映されていない感じである。とはいえ，PS4発売以降のゲーム分野は堅調なので，今後に期待したいところだ。

四半期ごとの業績推移（上：全社，下：ゲーム部門）

ソニー2013年度 第4四半期 連結業績のお知らせ