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【完全図解】Kickstarterのススメ。なぜクラウドファンディングはゲームの未来を広げるのか
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印刷2013/12/27 14:45

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【完全図解】Kickstarterのススメ。なぜクラウドファンディングはゲームの未来を広げるのか

画像集#010のサムネイル/【完全図解】Kickstarterのススメ。なぜクラウドファンディングはゲームの未来を広げるのか
 2013年を振り返ると,海外ゲームのニュースなどでKickstarterに関連するものがかなり増えてきていることが分かる。Occulas RiftなどのデバイスもKicksterterによって資金を集めたことで一躍話題になり,最近では稲船氏がロッ○マン風のゲームを作ったりと,Kickstarterで資金調達した日本人による規模の大きなインディーズゲーム制作も見受けられるようになってきている。
 長らく業界を支配してきた「パブリッシャ対デベロッパ」という構図から外れた“インディーズ”という選択が,近年注目されるようになっていたのだが,クラウドファンディングの普及で,それがますます注目に値する選択肢になりつつある。
 Kickstarterをはじめとしたクラウドファンディングは,インターネットを通じて多くの人に出資を募る仕組みだ。出資者は投資家ではなく,どこにでもいる一般市民であり,出資額も1ドルくらいから参加できるものもある。新作ゲームの制作を誰でも支援できる時代になったのだ。

Kickstarter


●Kickstarterでの資金調達が成功したゲームの例

画像集#002のサムネイル/【完全図解】Kickstarterのススメ。なぜクラウドファンディングはゲームの未来を広げるのか
リチャード・ギャリオット氏による,Ultima系列と思われる新作RPG「Shroud of the Avatar: Forsaken Virtues」
プロジェクトページ
画像集#003のサムネイル/【完全図解】Kickstarterのススメ。なぜクラウドファンディングはゲームの未来を広げるのか
ピーター・モリニュー氏による新作ゴッドゲーム「Project GODUS」
プロジェクトページ
画像集#007のサムネイル/【完全図解】Kickstarterのススメ。なぜクラウドファンディングはゲームの未来を広げるのか
稲船敬敬二氏による「Mighty No.9」4億円を超える出資を集めた
プロジェクトページ
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日本からとしては初の大型プロジェクト「Project Phoenix」。さまざまなゲームに関わったクリエイターが集結している
プロジェクトページ
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カナダの会社による熱血硬派くにお君シリーズの新作「River City Ransom: Underground 」
プロジェクトページ
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「Wing Commander」の生みの親Chris Roberts氏による「Star Citizen」
プロジェクトページ
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DAoCを作り上げたMark Jacobs氏による新作MMORPG「Camelot Unchained」
プロジェクトページ
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Obsidian Entertainmentによる新作RPG「Pillars of Eternity」
プロジェクトページ
画像集#009のサムネイル/【完全図解】Kickstarterのススメ。なぜクラウドファンディングはゲームの未来を広げるのか
「Myst」などを作ったCyanによる新作アドベンチャー「Obduction」
プロジェクトページ

 日本でもKickstarterとほとんど同様なシステムのクラウドファンディングサイトがいくつか出てきているが(関連記事1関連記事2),やはり本家Kickstarterは規模が違う。少なくとも現状では,投資すべきプロジェクトを探すには「ここしかない」感が強い。海外で展開されているサービスなので,ちょっと縁遠いものだと思っている人もいると思うが,ここではKickstarterに参加してプロジェクトに出資するまでの過程を,誰にでも分かるように噛み砕いて紹介してみたい。

 とはいえ,Kickstarterでの出資はそんなに難しいものではない。ある程度英語が分かり,クレジットカードを所持していれば,誰でも気軽に参加できるものだ。以下,クレジットカードを所有していることを前提として話を進めていくことにするが,Kickstarterで行うのは買い物ではなく投資なのだ。リスクを伴うので,そこはお忘れなく。

●Kickstarterに頻出する単語
Pledge 寄付・約束。プロジェクトに出資すること
Backer 後援者。文字通り後ろ盾になる人
Stretch Goal 目標額達成後の追加目標


下準備:アカウントの登録


 まず,Kickstarterのアカウントを登録しよう。ページ右上の「Sign Up」をクリックすると入力フォームが現れる。新規登録なら,真ん中の部分を埋めていこう。Facebookのアカウントがあれば,それでログインできるので,Facebookを使っている人はそちらでもかまわない。少し手間は減るが,そのままやっても,名前とメールアドレスとパスワードを登録するだけだ。

名前とメールアドレスとパスワードを入れて「Sign me up!」
画像集#019のサムネイル/【完全図解】Kickstarterのススメ。なぜクラウドファンディングはゲームの未来を広げるのか

 また,必ずしも必要でないかもしれないが,プロジェクトの多くで米Amazonの決済が使われており,米Amazonアカウントを持っておくと便利だ。途中で急にAmazonへのリンクが出てきても怪しいものではないということを知っておこう。ただし,米Amazonアカウントを取ってクレジットカードを登録するのは必要になってからでよい(後述)。
 なお,当然ながら日本のAmazonのアカウントではダメなので,米Amazonのものを取得して使用すること。

 Kickstraterでの処理の流れは,

プロジェクトを調べ気に入ったものを探す
 ↓
投資する
 ↓
公募額をクリア?
 Yes:投資額が引き落とされる → 連絡を待つ
 No:本件はなかったことに

のようになる。以下,順を追って見てみよう。


プロジェクトを見つける


 まず投資対象を探してみよう。
 以前からKickstarterというサイトは,かなりサイト内が検索しづらかったのだが,ついに(比較的)ちゃんとした検索機能が搭載された。しかし,まだまだ扱いづらい点があったり,慣れが必要な部分もある。おいおい改善されていくとは思うのだが,ここでは現状(2013年末時点)の検索機能を前提としたプロジェクトの探し方を挙げておこう。

画像集#011のサムネイル/【完全図解】Kickstarterのススメ。なぜクラウドファンディングはゲームの未来を広げるのか
 ページの上のリンクから「Discover great projects」を選ぶと,プロジェクトを探すページに遷移する。まずゲームジャンルを見るのはお約束なので,ページ横のカテゴリ別のメニューから「Games」を選んでみよう。

画像集#012のサムネイル/【完全図解】Kickstarterのススメ。なぜクラウドファンディングはゲームの未来を広げるのか

 ここでは7913個のプロジェクトが表示された。

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 表示されるリストは,Kickstraterご推薦の順番となっているが,「Sorted by」の部分で人気順や新いプロジェクト順に切り替えることは可能だ。
 とはいえ,8000個近いプロジェクトから有望なものを探すのは大変だ。見ると,サイコロとかボードゲームとかいろんなゲームが並んでいるので,まずはゲームプログラムだけに的を絞ろう。

 ページ上部の,検索機能の部分で,

Show me Games

となっているところの「Games」の部分をクリックするとカテゴリが選べるのだが,現在選ばれているGamesカテゴリの中のサブカテゴリもここで選ぶことができる。ここでは「Video Games」を選ぼう。

画像集#014のサムネイル/【完全図解】Kickstarterのススメ。なぜクラウドファンディングはゲームの未来を広げるのか

 これで3874個になった。ちなみに,もう一方の「Tabletop Games」は3080個のプロジェクトが並んでいた。足しても7913にはならない……。残り959個はどんなゲームか,ちょっと気になるところだが,今回は無視して進めよう。

画像集#015のサムネイル/【完全図解】Kickstarterのススメ。なぜクラウドファンディングはゲームの未来を広げるのか

 さて,「Video Games」で半分になったとはいえ,これでもまだまだ多い。数千も並べられても探しようがない。見ると,すでに公募が終わっているプロジェクトもいっぱい出てきていることが分かる。終わっているものは候補の後ろに追いやられているので,そのままでも実害はあまりないのだが,ここでは現在公募されているものだけに絞ってみよう。

 上の検索部分で,+マークを押して「All Projects」のところで「Live Projects」を選択しよう。これで一気に110個にまで減って,ずいぶん把握しやすくなった(なんで追加選択機能にされているんだろう)。

画像集#016のサムネイル/【完全図解】Kickstarterのススメ。なぜクラウドファンディングはゲームの未来を広げるのか

 ここまでで,検索部分の,

 projects on

に続く部分はまったく触っていないのだが,ここではプロジェクトを起こした人の住所で絞ることが可能だ。ご近所さんが出したプロジェクトを応援するなんてこともできるわけだ。
 まあ,日本からの登録はまだ少なく,自宅付近の細かい地名を入れてもそうそう出てこないので,いきなり「Japan」を入れるくらいでも十分ご近所さんではないかと思う。やってみれば,ペンシルバニア州やミズーリ州にもJapanってところがあるのかあ……とか,少し勉強になるだろう。

画像集#017のサムネイル/【完全図解】Kickstarterのススメ。なぜクラウドファンディングはゲームの未来を広げるのか

Games-Video Games新着順プロジェクトリスト



プロジェクトに出資する


 応援したいプロジェクトが見つかった場合は,ぜひ出資してみよう。プロジェクトページの右肩部分には,プロジェクトを起こした人の目標金額や現在の出資状況が表示されている。
 右の列には,出資額に応じた報酬の一覧が並んでいる。いろんなコースが用意されているので,自分に合ったものをクリックして選択すればよい。

 適当にありそうな例を挙げてみよう。

$1 ちょっと応援したい人向け(報酬なし or 感謝)
$25 特製Tシャツなど
$80 Early Bird(早期出資者向け割引版)
$100 通常版
$150 デラックスな特典付き
$1000 出資者がデザインしたキャラが出てくるなど,特別な特典付き
$10000 共同経営など

 わりと一般的な例だと思うのだが,このあたりの設定は千差万別なので,それぞれのプロジェクトをよく見てみよう。多くの人は報酬の内容によってコースを決めると思うのだが,出資額が目標額に届かなかった場合は,ファンディングが失敗となり,当然ながら報酬も届かない。
 また,アメリカ以外の国からのプロジェクトの場合は為替相場が分かりにくいことがある。「カナダドルっていくらだ?」とか「“£”ってポンド?」と悩む人も出てくるだろう。
 定番だが,為替相場が分からないときはGoogleで調べるのが手っ取り早い。カナダドルはCAD,英ポンドはGBPが略称になるので,検索窓に「500GBP」などと入れれば,即座に現在の相場での日本円換算値が表示されるはずだ(google.co.jpの場合。google.comでは米ドル換算で表示される。CADは即座に出ない場合もあるが,「500CAD to JPY」「500CADを円に」で表示できる)。ほぼ1米ドルなので,Kickstarter内ではカナダドルは米ドルとほぼ同じ扱いがされていることが多い。微妙に違うのだが,あまり気にしなくてもよいかもしれない。

 以下,ゲーム関連の新着プロジェクトから適当に選んだ例で手順を見てみよう。

今回選んだのはこれ。MinecraftにインスパイアされたMMORPGだとか
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 「Emerald Online」はMinecraftにインスパイアされたMMORPGで,James Currieさんによる作品だ。どうやら個人制作のようだ。5ドルの出資で公式サイトにサポーターとして名前が載り,10ドルでゲーム内に名前を刻んだ碑が立ち,25ドル以上の出資でそれらに加えてクローズドβテストに参加できる権利が与えられるとのこと。
 目標額は25万ドル(2500万円程度)なので,CBT登録者が1万人に達すればよいことになる(ちょっと無謀な気もしないではない。石碑を作るだけでも大変そうだ)。

画像集#020のサムネイル/【完全図解】Kickstarterのススメ。なぜクラウドファンディングはゲームの未来を広げるのか

 ここではもちろん25ドルを選択する。

ここで初めて米ドルじゃなくてカナダドルだと分かるが,まあたいした問題ではない
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カード情報を入れると,「Congratulations!」と表示され,出資申し込みが完了する。設定された期限内に目標額に達した場合のみ決済が行われる
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 サンプルで適当に選んだにしては悪くないプロジェクトなのだが,目標額が高いのでプロジェクトの成功はちょっと危ぶまれるところ。ピーター・モリニュー氏ほどの知名度でも1万7000人程度の出資者だったので,最初のプロジェクトで1万人以上の出資者を集めるのは簡単ではなさそうだ。

画像集#024のサムネイル/【完全図解】Kickstarterのススメ。なぜクラウドファンディングはゲームの未来を広げるのか
 それはともかく,一般的な注意点を挙げておこう。報酬に「モノ」が含まれていた場合は,海外からの送料が別途かかることが多い。必要な場合は送料は明記されているので,それを加えて金額を記入しよう。なお,ページ右上にある「Me」と書かれたアカウントメニューの部分で「Edit Account」を選択し,「Location」で「Tokyo,Japan」などと入れておけば,最初から送料を加味した金額に調整してくれるので,最初に設定しておくのがよいだろう。


ゲーム以外への出資での注意


 Kickstarterでは,ゲーム以外でもいろいろと面白いプロジェクトが出てきている。それこそ,靴下から宇宙開発まで揃っている。とくに「Technology」「Hardware」「Design」「Product Design」あたりには,4Gamer読者の関心を引きそうなものが集まっているのではないかと思う。

Technolory-Hardware人気順リスト

Design-Product Design人気順リスト


 いろんなプロジェクトがあるという例をいくつか紹介してみよう。

馬の尻尾に取り付ける「Tail Lights」は,夜間に馬に乗って公道を走るような人には見逃せないアイテムだ。非常にニッチな製品だが,すでに250万円以上の出資を集めているので馬鹿にできない。ただ,これで目標額1000万円程度というのはちょっとどうかと思う
プロジェクトページ
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「ペンで描くと電子回路ができる!」という素晴らしい製品。これで50ドルだと電子回路を組めなくても手を出してしまいそうなくらいだ。目標額は軽く突破している
プロジェクトページ
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どんなOSでも動くというマザーボード。もちろん,PC用のOSなら普通のマザーボードで動くし,PC用でなければそんなことできるわけがない。こいつの場合は少なくともMacOSは動くということらしい。デリケートな表現が必要な製品のようだ
プロジェクトページ
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ペダル式の発電機。とってもエコなデバイスなためか注目度も高く,見事目標額をクリアしている。「頑張れ」という感じの1ドルの出資者が非常に多いのが印象的だ
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木製の自転車。エコでクールなデバイスだと思うのだが,なぜかまだ出資者は一人もいない。たぶん日本の公道で使っても大丈夫
プロジェクトページ
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 ただし,面白そうなデバイスの中には日本で無認可のまま使ってはいけない機器が結構多くあるので注意が必要だ。とくに電波を発する機器,つまりWi-FiやBluetoothを使ったデバイスだ(もちろん,使えなくてもとにかく出資するというのは可能)。
 あとは,動植物関連(「机の上で○○を育てよう」とか)関係は輸入できないか,少なくとも検疫が必要になると思われる。乗り物系の場合は,公道を走れるかどうか(パワーアシストでない電動自転車とか)なども確認しよう。壊れたらどうするのか,消耗品はどこで手に入れられるのかなどにも注意が必要だ。よく探すと同様な製品がすでに市販化されているケースも案外とあったりするので,まずは検索してみるというのは大事だ。

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紙飛行機をラジコン飛行機に早変わりさせるクールなデバイス。Design部門の人気No.1なのだが,おそらく技術基準適合証明は取得していないので日本国内では使用できない可能性が高い
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こちらはTechnology部門で人気の,忘れ物防止用デバイス。これも電波を使っているので国内法に引っかかるおそれが高い。最近では似た市販品もあるのでまずは調べてみよう
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オートバイ用のヘルメットにさまざまな情報を映し出すヘッドアップディスプレイ。制御にスマホを使うので,電波が(略
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ラジコン飛行機の編隊を飛ばせて空に文字を書こうというプロジェクト。電波関係なので(略

プロジェクトページ
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 こういったものの中から,プロジェクトをもう一つ支援してみようと思う。個人的に,脳波関係と立体視関係はほぼ無条件に投資しているので,Technologyで見かけたオープンソースハードウェアの脳波インタフェースに投資してみることにする。さまざまな自作ハードウェアで脳波インタフェースを活用できるようにしようというプロジェクトである。
 ただ,今回はStarter Kitとかをもらってもしかたがないので,応援だけということで,1ドルを支援してみたい。

1ドルを支援。後ろには「クリスマスプレゼントに最適」みたいな宣伝文句も
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すると「Continue to Amazon」と,Amazonで決済しろという導線が現れる
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メールアドレスを指定して新規登録し,名前とパスワードを登録
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クレジットカード情報を登録
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「Congratulations!」投資できた
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 前述のように,直接Kickstarterで決済する場合もあれば,このように米Amazonが使われることもある。この2つ以外の決済は見たことがないので,とりあえず両方登録しておけば問題ないだろう。

 さて,眺めているとちょっとした通販サイトみたいな感覚ではあるのだが,クラウドファンディングは,先に書いたとおり,あくまでも買い物ではなくて投資である。当然ながらリスクも存在する。応援したいプロジェクトを見つけたら,あくまでも趣味の範囲で投資することをお勧めしたい。
 とはいえ,実際にこういったクラウドファンディングからどんどんと新しいゲームが生まれてきているのも事実である。普通のゲーム流通ではまず実現しないような趣味性の高いゲームも,この仕組みでならば実現できる可能性がある。独力で資金を集めて新規ゲームを開発したとしても,まあ多くのゲームは失敗する。多額の負債を抱えるとゲーム開発どころではなくなるのは当然だろう。クラウドファンディングの場合,失敗したときのリスクが非常に小さいという特徴もある。クリエイターは何度も失敗できるわけだ(むろん失敗しないに越したことはないのだが)。一度成功すれば,それを弾みとして,文字通りゲーム会社をKick Startできることもあるだろう。クラウドファンディングは,いろいろな意味でゲームの可能性自体を広げるものなのだ。
 堅い言葉でいえば,ゲーム産業は,いま大きな変革点に差し掛かっているともいえるかもしれない。もっと噛み砕いていうと,これまでには不可能だった「マイナーな夢を実現」することが,インターネットを介して実現できる(かもしれない)ようになったわけだ。Kickstarter,玉石混交ながら,そこにはゲーム(に限らないが)の未来がある。ゲームの未来を信じるゲーマーには,ぜひクリエイターの夢を応援してみてほしいものだ。

Kickstarter

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