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観客参加型「人狼」観戦イベント,「異種格闘技人狼」。各界の人狼フリーク達が集結したステージを,出演者の男色ディーノ選手が自らレポート
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印刷2013/10/23 00:00

イベント

観客参加型「人狼」観戦イベント,「異種格闘技人狼」。各界の人狼フリーク達が集結したステージを,出演者の男色ディーノ選手が自らレポート

 先日(2013年10月10日),都内「原宿ヒミツキチオブスクラップ」で開催された人狼ゲーム観戦イベント「異種格闘技人狼」に,4Gamerで「男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ」を連載中のプロレスラー,男色ディーノ選手が出演した。
 このイベントは,さまざまな業界の「人狼」愛好家達によるプレイの様子を,観客が観戦するというもの。なお観客がゲームの行方を左右する投票を行えるなど,参加して楽しめるような要素も盛り込まれていた。
 今回は,出演者の一人であるディーノ選手から見たこのイベントのレポートをお届けしよう。同じく出演していた,レベルファイブのイシイジロウ氏のコメントも掲載しているので,イシイ氏が人狼のどこに魅力を感じているのか,気になっているという人も,要チェックだ。

 最近キてるのよ。何がって,人狼が。
 ボードゲイムやカードゲイムに代表されるアナログゲイム(アンプラグドゲイム)っていうジャンルの中で,最近話題になっているのが,この人狼なのね。
 私も昔からたしなんではいたんだけども,最近になってTVで放送されたり,芸人さんやタレントさんのイベントで行われたりするようになったの。
 で,私先日,人狼イベントにお呼ばれされて参加してきたの。その名も「異種格闘技人狼」。そこには以下のとおり,各業界のそうそうたる面々が出演者として名を連ねていたわけ。


  • 児玉 健氏(ドイツゲームスペース@Shibuya ゲームマスター)
  • 白坂 翔氏(株式会社人狼 代表取締役予言者)
  • イシイジロウ氏(ゲームクリエーター レベルファイブ所属)
  • 中島啓介氏(「ジンロリアン」「リアル脱出ゲームTV」TBSプロデューサー)
  • 鈴木教久氏(iPhoneアプリ「人狼ゲーム〜牢獄の悪夢〜」作者)
  • 奥井晶久氏(ワンナイト人狼・作者)
  • 男色ディーノ(人狼愛好ゲイプロレスラー)
  • 大久保康平氏(人狼愛好マジシャン)
  • 石井由多加氏(舞台「人狼TLPT」出演 役者)
  • レイラ氏(シャッツキステ メイド)

 どう? このこぞって社会的地位が高いメンツにおける,私の浮きっぷり。プロレスをヤってることがこれほど生かされないイベントも珍しいわ。共通点は,人狼のゲイム性を熟知しているってことぐらいかしらね。
 そんな我々を見守るのは,私のことなど知らないであろう人狼すれっからしの100名近い観客。会場は原宿のヒミツキチオブスクラップ。これがまたいい会場でね。客席からステージまでが遠すぎず近すぎず,広すぎもせず狭すぎもせず。こういったイベントに適した会場。
 私もいつか,ここで何かイベント的なものをヤってみたいなぁ。……ハイ話それました。ともかく,こういった状況の中イベントが行われたわけ。

観客参加型「人狼」観戦イベント,「異種格闘技人狼」。各界の人狼フリーク達が集結したステージを,出演者の男色ディーノ選手が自らレポート

 人狼ってゲイムを簡単に説明すると,「村人の中に人狼が混じっていて危ないから,みんなで会議して追放する人を選ぶ。人狼を追放できれば村人チームの勝ち,人狼が最後まで残れば人狼チームの勝ち」っていうルール。要は,人狼の嘘を見破れるかどうかってゲイムなの。TVやイベントで見たことがある人なら分かると思うんだけど,ヤってみるとこれが本当に面白いのよ。
 ただね,今回は観客を集めてのイベントなもんで,“魅せる人狼”ってのを心掛けなきゃいけないのね。自分のキャラクターであったり,考えていることをうまく観客にも伝える話術だったり。で,ケツ論から言うと,参加してみてメチャクチャ面白いイベントだったわ。
 それはきっと,今回のイベントは,全員が全員,魅せようという意識を持って,プレイしていたってことかしら。2回プレイして,1回目は普通の人狼で,2回目は観客に追放する人を決めてもらう観客参加型の人狼だったんだけど,その両方が面白かったわ。
 ここでは,あったことをそのまま羅列しても知らない人にはその面白さが伝わらないだろうから,ゲイムの面白味をピックアップする形でレポートしてみるわね。

 まず1回目。さっきも説明したけど,このゲイムは大別すると村人側,それに対する人狼側の2チームで行われるの。大きく分けると2チームなんだけど,その中にも役職というものが存在するのね。今回は10人に,以下の役職が割り当てられたわ。

予言者(1名)=ターン終了後,こっそりとほかの人1人が人狼かどうか知る
霊媒師(1名)=ターン終了後,さっき追放された人が人狼か否かを知る
狩人(1名)=ターン終了後,誰かを人狼の襲撃から守ることができる。ただし,自分は守れない
狂人(1名)=村人と同じ扱いだが,人狼チームに所属。人狼は狂人が誰か分からない
人狼(2名)=ターン終了後,生存者を殺すことができる。人狼はお互いに誰が人狼かを知っている
村人(4名)=とくに何もできない


観客参加型「人狼」観戦イベント,「異種格闘技人狼」。各界の人狼フリーク達が集結したステージを,出演者の男色ディーノ選手が自らレポート

 まず,ど頭からゲイムは動いた。通常のゲイムだと,村人以外の役職は人狼に殺されると特殊能力を発揮できないから,名乗り出ないものなのね。にも関わらず,予言者と霊媒師が2名ずつ名乗りを上げるという。ウン,誰かが確実に嘘をついているってわけ。
 私は村人だったんで何も動くことはなかったんだけど,これってチーム戦なのよ。自分が仮に死んでも,最終的に人狼2人を追放するとチームとしては勝利となるわけ。そして,ここでのポイントは狂人の存在。狂人は村人であって村人側ではないから,場を荒らすことができるわけね。つまり,村人を混乱させるのが目的。
 こんなのっけから動く展開はなかなかないみたいで,人狼百戦練磨のプレイヤー達も頭をフル回転。誰が本当のことを言ってるのか,嘘をついているのか,まったく分からない状態が生まれたの。

観客参加型「人狼」観戦イベント,「異種格闘技人狼」。各界の人狼フリーク達が集結したステージを,出演者の男色ディーノ選手が自らレポート

 ところで,4Gamer読者もおなじみ,レベルファイブのイシイジロウ氏もこのイベントに参加してたんで,イベント終了後に私,聞いてみたのよ。「今までさんざんゲイムに携わってきて,ゲイムというゲイムを研究し尽くしたであろうジロウちゃんが,なんで人狼にハマっちゃってるの?」と。
 すると,イシイ氏は「僕はシナリオを作って提供する側じゃないですか。でも,人狼っていくらゲイム中に自分が思い描いたシナリオがあったとしても,思ってもみなかったドラマが生まれるんですよ。そこが刺激になるんです」と。
 なるほど。分かる。確かに印象深い記憶って,こっちが勝手に想像していたものを超えた出来事が起こったときのものがほとんどだもん。確かに,それは人狼の魅力の一つかもしれないわね。

観客参加型「人狼」観戦イベント,「異種格闘技人狼」。各界の人狼フリーク達が集結したステージを,出演者の男色ディーノ選手が自らレポート

 自分の力でできることは,そこまで多くない。村人の場合,自分では人狼が推理できていたとしても,ほかの人にそれを伝えられなければ自分の思い通りにいかない。逆に自分が人狼だった場合,ほぼ理論武装で村人をだませていた場合でも,例えば予言者に占われてバレてしまえば一気に疑いがかけられる。そういった思いもよらぬドラマが人狼にはあるのね。
 で,このイベントでは,奇しくも1回目の頭からそんなドラマがフルスロットルで走り出したわけ。そして最後にマジシャンの大久保氏が,株式会社人狼の白坂氏に三つある中から封筒を選ばせ,「その封筒に入っている紙に血塗りで『狼』と書かれていたらあなたは人狼です」という小憎らしいマジックを見事に決めて,プレイヤーと観客も大盛り上がりの中,村人側の勝利。

観客参加型「人狼」観戦イベント,「異種格闘技人狼」。各界の人狼フリーク達が集結したステージを,出演者の男色ディーノ選手が自らレポート
初日に退場となってしまったレイラ氏と奥井氏も,観客席から村の成り行きを見守る
観客参加型「人狼」観戦イベント,「異種格闘技人狼」。各界の人狼フリーク達が集結したステージを,出演者の男色ディーノ選手が自らレポート
3日目の夜,狼の標的となってしまった筆者。GMから指名されて驚愕の表情
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大久保氏が華麗なマジックで狼を言い当てる。果たして村の命運は……
観客参加型「人狼」観戦イベント,「異種格闘技人狼」。各界の人狼フリーク達が集結したステージを,出演者の男色ディーノ選手が自らレポート
マジックの結果は大当たり。1回戦目は見事村人側の勝利に終わった

 2回目は観客参加型で,疑わしい2名(同率票が多数の場合は該当する全員)をプレイヤーが投票で選び,観客は疑わしい人達に投票し,投票数が多かった人が追放となるルール。
 このルールでも場は最初から動き出したの。メイドのレイラ氏「役職あります」宣言。ちなみに私はまたしても村人だったから動けず。私が与えられた役職だけ見ると,今日,私はこのイベントに何しに来たのか? という疑問もややあるけれども。まあ,こうやってほかの人達がどのような意図でブッかましてくるのかを見抜くのも人狼のだいご味なわけで。
 結果的にこのレイラ氏は予言者で,冒頭の宣言は本当だったんだけど。追放者が投票で決まるルールである以上,最終決定権はお客さんにあるから,お客さんにどれだけ疑いをかけられないかというのも2回目のプレイのポイントだったわね。
 それにしても,1回目2回目を通してダレた瞬間のない,みんなにとっていい人狼プレイングだったと思うわ。2回目の最後も,マジシャン大久保氏がマジックを決めたところまではいいものの,最後にはお客さんに疑われてしまったため,iPhoneアプリ「人狼ゲーム〜牢獄の悪夢〜」の作者,鈴木氏が生き残って人狼側の勝利。結局のところ,人狼達はお客さんをだますことにも成功したってわけ。


 こういった感じで今回のイベントは2回プレイして,おそらくは大盛況だったわけだけれども,人狼の何が凄いって,だまされても後ろ向きな気持ちにならないこと。
 だって,お客さんが全員裏切られた形でイベントが終わったわけじゃない。それでもみんな楽しんでいたってことは,人狼ってゲイムはだまされることも楽しめるってものなのね。だまされても素直に「やられた!」って思えちゃうの
 これって結局,人間同士のコミュニケーションにおける,楽しさのいい部分が凝縮されているからだと思うの。普段は,大っぴらに「人をだまそう」なんて思わないじゃない。何なら,他人をだます前に自分自身をだますことのほうが多い。言い訳や理由を作って。
 でも,人狼には言い訳も何もなく,だませたかだまされなかったか,ただそれだけ。人狼というゲイムを通じて人をだますことがまかり通っちゃうわけね。そういうリアルでありつつファンタジーな部分も,人狼ならではの面白味だと思うの。

 おそらくこの人狼っていうゲイムは,コンピュータゲイムでは味わえない面白さを生み出しているわ。プログラムでは何とも表現できない,対人戦の極み。ゲイマーであれば,ぜひ一度は味わってほしいと,自信を持って言えるわね。
 とりあえず,TVでもイベントでも舞台でもいいから,ひとまずほかの人のプレイを見るところから始めてもいいと思う。芸人さんの間で人気らしいのも納得で,自分自身がプレイしなくても,人間を見るっていう根本的な楽しさを味わえるはず。
 そのうえで,自分もヤってみたいと思えばそれこそ今回のイベントを主催したドイツゲームスペース@Shibuyaというお店に行けばプレイできるし,人狼というゲイム自体は通販でも購入できる。もし,まだ人狼童貞だという人は,この記事を読んだのも何かの縁だと思って,一度,触れてみることをオススメするわ。

 最後に,イシイ氏がおっしゃっていた言葉で今回のイベントレポートを締めさせていただこうかしら。

「昔,ゲームを作っているスタッフの間で,めちゃくちゃ人狼をプレイして研究した。どうやったらこの楽しさを再現できるのかって。でも,この面白さをゲームに反映することは,まだできていない。人狼はゲームマスター(進行役)も面白いんだけど,自分でプレイするとやっぱり面白い」

観客参加型「人狼」観戦イベント,「異種格闘技人狼」。各界の人狼フリーク達が集結したステージを,出演者の男色ディーノ選手が自らレポート

「異種格闘技人狼」公式サイト

ドイツゲームスペース@Shibuya公式サイト

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