「Gears of War」シリーズの権利をMicrosoft Studiosが買収。Epic Gamesの元プロデューサー，ロッド・ファーガソン氏が参加するデベロッパが開発継承

　北米時間の2014年1月27日，Microsoft StudiosはEpic Gamesのアクションゲーム「Gears of War」シリーズの権利を買収したことを明らかにした。旧作の販売権や商品化権を含めた包括的な買収であるとのことで，シリーズ新作は今後，カナダのバンクーバーに本拠を置くMicrosoft傘下のデベロッパ，Black Tusk Studiosが担当する。

Microsoft Studios acquires rights to Gears of War franchise

　Black Tusk Studiosは，MicrosoftがXbox One向け専用タイトルの制作を目的として設立した新たなスタジオで，発表当初はMicrosoft Vancouverという名称だった。E3 2013のプレスカンファレンスでは，花火が打ちあがる摩天楼を背景にキャラクターがワイヤー降下していくステルスアクション風の技術デモを公開したことがあるが，これまで作品をリリースしたことはない。

　そうしたこともあってか，Microsoft Studiosは今回の発表に合わせて，ロッド・ファーガソン（Rod Fergusson）氏がBlack Tusk Studiosへ参加することも明らかにした。ファーガソン氏は，エクゼクティブ・プロデューサーとして長い間，Epic Gamesに在籍していた人物で，2012年，同社の看板クリエイターだったクリフ・ブレジンスキー（Cliff Bleszinski）氏が退職したのとほぼ時期を同じくしてIrrational Gamesへと移籍し，「BioShock Infinite」のプロデュースを担当していた。Epic Gamesの系譜をしっかりと受け継ぐファーガソン氏の加入は，「Gears of War」シリーズのファンにとって心強いものだろう。

　Microsoftの公式サイト「Xbox Wire」によると，「Gears of War」シリーズの新作については，2014年後半に詳しく発表できる予定だという。
　また，これについてEpic Gamesは，「これで我々は新規プロジェクトに集中することになるが，Xbox Oneのサポートは引き続き全力で行っていく」とコメントしており，「Gears of War」シリーズの新作が「Unreal Engine 4」を使用したものになることが想像できる。