業界動向
Wii Uは306万台。任天堂第3四半期決算発表,売り上げは目標を下回るも黒字化へ
ただし,期待のかかっていた年末商戦は近年最低だった昨年並みの売上高に留まり,同社は通年の業績予想を約15%引き下げる発表を行っている。営業利益ベースでは今期も赤字となる模様だ。期待された新機種Wii Uの販売台数は306万台,ソフトは1169万本とのこと。
半面,純利益ベースでは上方修正が行われており,通年で140億円の黒字となる見込みが示されている。これは,前四半期まで続いていた為替差損が為替差益傾向になったことが大きいと思われる。前年と比較すると,前年第3四半期時点で660億円発生していた為替差損が今期は222億円の為替差益へと転換している。今期第2四半期時点の為替差損が232億円だったので,この3か月で454億円の差益を生み出したことになる。
全体的に売り上げは低迷しているものの,円安傾向が持続するのなら利益面では当面安泰ということになりそうだ。
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