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USB Type-CおよびUSBの電源供給仕様に基づくUSB充電器向けの認定プログラムが始まる
現在,市場に出回っているUSB Type-Cケーブルの中には,USB PDの仕様を正しく満たしていないものが多数存在する。そして,USB Type-CデバイスとUSB 1.0〜3.1 Type-A/B(以下,レガシーUSB)対応機器や充電器との接続に,その「仕様を満たしていないケーブル」を用いた場合,USB Type-Cデバイスが過大な電力供給を要求してしまい,結果としてレガシーUSB対応機器が壊れてしまう恐れがあった。
問題が発生する可能性はそれほど高くないのものの,つなぐと機器が壊れるようなケーブルやデバイスが売られている状況では,消費者は安心してUSB Type-C対応製品を利用できない。そこで,規格化団体であるUSB-IFが新しい認定プログラムを策定し,「このロゴがついたケーブルやデバイスであれば,仕様を正しく満たしているので安心して利用できますよ」とアピールすることで,USB Type-C対応製品の普及を促そうというわけである。
新しいロゴを付けた製品がいつ頃登場するのかは分からない。また,現在市場に流通している仕様を満たしていない粗悪な製品が,すぐに店頭から消えるかどうかも不明だ。しかし,安心してUSB Type-C対応機器を利用できる環境が整い始めたということは,ユーザーにとって歓迎できることだろう。
USB-IF 公式Webサイト(英語)
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