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JEDEC,メモリ帯域幅がGDDR5比で2倍になる新メモリ規格「GDDR5X」を発表
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印刷2016/01/25 19:45

業界動向

JEDEC,メモリ帯域幅がGDDR5比で2倍になる新メモリ規格「GDDR5X」を発表

 北米時間2016年1月21日,メモリ技術の標準化団体であるJEDEC Solid State Technology Association(以下,JEDEC)は,グラフィックスメモリ用の新規格である「GDDR5X SGRAM」(以下,GDDR5X)の仕様を公開した。既存のGDDR5メモリをベースにした改良版で,メモリ帯域幅は10〜14Gbpsと,GDDR5の2倍という広帯域を実現できるのが特徴だ。
 GDDR5Xメモリは,Micron Technologyが製品化を予定しており,NVIDIAの次世代GPUである「Pascal」では,「HBM2 DRAM」とともに採用すると予想されている(関連記事)。2016年に登場するグラフィックスカードでは,このメモリを採用する製品が見られるようになるかもしれない。

Pascal世代のGPUを搭載する車載コンピュータシステム「Drive PX 2」の写真。MXMに載っているのが次世代GPUで,かつ動作するものだとすれば,それを囲むように並んでいるメモリチップはGDDR5Xということになりそうである
画像集 No.002のサムネイル画像 / JEDEC,メモリ帯域幅がGDDR5比で2倍になる新メモリ規格「GDDR5X」を発表

 GDDR5Xは,「JESD232 Graphics Double Data Rate (GDDR5X) SGRAM」という名称で2015年11月に標準化された規格で,今回,その仕様書が公開されたというわけだ。

 GDDR5Xでは,メモリ帯域幅の拡大に加えて,システムに搭載可能なメモリ容量の増強も図られている。メモリ容量は,4Gbitから16Gbit×32――つまり512MBから64GB――までの構成を想定しているとのこと。GDDR5は最大8Gbit×32だったので,最大メモリ容量が倍増しているわけだ。PC向けのグラフィックスカードで,1枚に64GBを搭載する構成は考えにくいが,HPC分野向けの数値演算プロセッサカードとしては,あり得ない構成ではないだろう。

 同様にメモリ帯域幅の広さが特徴であるHBM2 DRAMほどではないかもしれないが,現在よりも高速なGDDR5Xメモリを採用するGPUが登場すれば,グラフィックス性能もさらに向上することが期待できる。ゲーマーにとってもメリットをもたらす技術となりそうだ。

JEDECによる当該プレスリリース(英語)

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