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[TGS 2015]ディスプレイの向こうにあるものを触りたい! 「UnlimitedHand」が,その願望の実現へ一歩進む
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印刷2015/09/24 12:17

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[TGS 2015]ディスプレイの向こうにあるものを触りたい! 「UnlimitedHand」が,その願望の実現へ一歩進む

 東京ゲームショウ2015で大きな注目を集めたのが仮想現実(以下,VR)関連のヘッドマウントディスプレイ(以下,HMD)とその対応ゲームタイトルであることは論を俟たないが,VR HMDをゲームで使おうとした場合,「自分の手元が見えない」という問題が起こる。
 Oculus VRは,そこに「Oculus Touch」という解決策を提示しようとしており,一方のソニー・コンピュータエンタテインメントは,既存の入力デバイス「PlayStation Move」を連携させることで,コストの問題と一緒に解決しようとしているわけだが,そのほかにも,サードパーティ各社が,完全に新しいVR用インタフェースを作ろうと,さまざまに試行錯誤を重ねているというのが現状だ。

 そんなタイミングで,東京ゲームショウ2015の会場に,指の動きを正確に認識でき,かつPC側から指にフィードバックを返す機能を持つデバイスと謳われる「UnlimitedHand」(アンリミテッドハンド)が展示されていたので,レポートしてみたい。

腕に巻かれている白いデバイスがUnlimitedHand
画像(002)[TGS 2015]ディスプレイの向こうにあるものを触りたい! 「UnlimitedHand」が,その願望の実現へ一歩進む


仮想空間内の「何か」に触れられるUnlimitedHand


画像(012)[TGS 2015]ディスプレイの向こうにあるものを触りたい! 「UnlimitedHand」が,その願望の実現へ一歩進む
 UnlimitedHandを開発したのは,「Happy Hacking Life」の頭文字を取って命名されたという企業,H2Lである。
 上の写真で装着イメージは想像できたと思うが,UnlimitedHandは,腕に装着して使う,バンド型のコントローラだ。PCとはBluetoothでデータをやり取りする仕様で,かつ,バッテリーを内蔵するため,ケーブルは一切“生えて”いない。VR HMDを装着すると,自分の周囲が見えなくなるので,完全にワイヤレスで,何かに引っかかったり巻き付いたりする心配なしに,コンテンツに没入できるという安心感は大きいだろう。

製品イメージ画像
画像(003)[TGS 2015]ディスプレイの向こうにあるものを触りたい! 「UnlimitedHand」が,その願望の実現へ一歩進む

 バンドというと,手首に巻くイメージを持つかもしれないが,UnlimitedHandは,肘より少し手の先端寄りのところへ巻いて使うようになっている。これは,特許出願中とされる技術によって,腕の筋肉の動きを読むことにより,その先にある指の動きを読み取る仕様になっているためだ。

UnlimitedHandがあれば,ゲーム内のオブジェクトに触れられる……というデモ動画より
画像(004)[TGS 2015]ディスプレイの向こうにあるものを触りたい! 「UnlimitedHand」が,その願望の実現へ一歩進む
 また,PC側から信号を送り,筋肉に対して刺激を送ることで,曲げたり反らしたりといった形で,指の動きを軽く制御することもできるのだが,実はここがキモで,これと内蔵するバイブレーション機能により,「何かに触った」「何かを握った」という感覚を発生させることできるようになっている。
 実際にどの程度の「感触」が得られるのか気になるところだが,H2Lの担当者によれば,「指に何かがちょっと触れた」ことが分かるくらいとのことだった。

UnlimitedHandの利用例
画像(005)[TGS 2015]ディスプレイの向こうにあるものを触りたい! 「UnlimitedHand」が,その願望の実現へ一歩進む
 試験的な利用法としては,たとえばサックスを演奏するにあたってこのコントローラを装着した人に対し,楽譜に合わせて,使うべき指に刺激を与えることで,演奏のガイダンスを行うというものがあるそうだ。「指に何かがちょっと触れた」感覚というのは,だいたいその程度の触感だと理解しておけばいいだろう。
 実体験できるとよかったのだが,残念ながら東京ゲームショウの会場には体験できる機材がなかったので,筆者と一緒にイメージしてもらえればと思う。

UnlimitedHandを用いたゲームプレイの例
画像(011)[TGS 2015]ディスプレイの向こうにあるものを触りたい! 「UnlimitedHand」が,その願望の実現へ一歩進む

腕の動きに,ロボットのアームが追従している
画像(006)[TGS 2015]ディスプレイの向こうにあるものを触りたい! 「UnlimitedHand」が,その願望の実現へ一歩進む
 会場での装着見本やポスターはいずれも片腕のみの装着となっていたが,両腕に装着すれば,両手それぞれの指の動きを認識し,かつ刺激を与えることも可能だそうだ。
 現状は,「加速度とジャイロの両センサーを使って腕の位置を推定する仕様上,誤差が“溜まり”やすく,『Oculus Touch』や『PlayStation Move』と比べると,腕の位置の感知精度がやや低い」という弱点があるそうだが,ブースで披露されたデモ動画を見ると,腕の動きをトレースするようにロボットアームが動いていたりもしたので,工夫次第では現状でも相当なことができるように思う。

技術的な概要がまとまったポスター。筋変位センサーによっての動きを「検出」できる一方,3軸のジャイロおよび3軸加速度の両センサーでできることは「腕の位置の推測」に留まる。なお筋電刺激とバイブレーションによってユーザーに触感をもたらすことは本文で先ほど紹介したとおり
画像(007)[TGS 2015]ディスプレイの向こうにあるものを触りたい! 「UnlimitedHand」が,その願望の実現へ一歩進む

画像(008)[TGS 2015]ディスプレイの向こうにあるものを触りたい! 「UnlimitedHand」が,その願望の実現へ一歩進む
 なお,UnlimitedHandはマイコンを搭載しており,内部のプログラムを書き換えることで,さまざまな操作に対応可能とH2Lの担当者は述べていた。PC側から制御したいと思ったときには,「Unity」や「Processing」などといった各種開発環境と連携することもできるそうだ。


「VRシーンにおける利用」に留まらない可能性を感じさせるUnlimitedHand


画像(009)[TGS 2015]ディスプレイの向こうにあるものを触りたい! 「UnlimitedHand」が,その願望の実現へ一歩進む
 さて,なかなかに夢の広がるガジェットであるが,東京ゲームショウ2015の時点で,プロトタイプは完成しているそうだ。「事実上,実用化にこぎつけたと言える」と,H2Lの担当者は述べていた。
 9月22日には,量産に向けてのクラウドファンディングがKickstarterで始まっており,開始後22時間で目標金額を達成済み。現在は2016年3月の出荷を目標に,製品化を進めているところだそうだ。


画像(010)[TGS 2015]ディスプレイの向こうにあるものを触りたい! 「UnlimitedHand」が,その願望の実現へ一歩進む
 UnlimitedHandは,披露された動画を見る限り,指の状態測定を非常に精密に,かつ目立った遅延なしに行えている。一種のフォースフィードバックがあるのも面白い。

 そもそもの開発目標はVR HMD時代に向けた入力デバイスだったそうで,いまでも十分に使えそうな予感はあるが,それ以上の可能性もあるのではなかろうか。
 Kickstarterのアーリーバード特典価格は189〜212ドルで,9月25日12:00時点では,212ドルの枠にまだ余裕があった。興味のある人は出資してみるといいかもいしれない。


UnlimitedHand公式Webサイト

KickstarterのUnlimitedHandプロジェクトページ


4GamerのTGS 2015特設ページ

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