Microsoft，新設されたXbox部門のトップにフィル・スペンサー氏が就任と発表

　Microsoftの新たなCEOに就任したサティア・ナデラ（Satya Nadella）氏（関連記事）が北米時間の2014年3月31日，社員に向けてメールを発信し，新たに設立されたXbox部門のリーダーに，これまでMicrosoft Studiosを率いてきたフィル・スペンサー（Phil Spencer）氏が就任したことを明らかにした。

Satya Nadella email to employees on tuning our organization

　過去14年にわたってXbox部門を率いてきたマーク・ウィッテン（Marc Whitten）氏が，Game Developers Conference 2014で予定されていた講演を数日後に控えた3月17日に突然の退社を発表するなど，モバイルやクラウドに舵を切ったとされるナデラ体制では，Xbox関連部門の再編も進められているようだ。
　今回，Xbox部門の責任者に選ばれたスペンサー氏は，「Halo」や「Gears of War」のフランチャイズ拡大に手腕を発揮し，ゲーム業界やゲーマーの間でよく知られた人物。この段階で同氏をリーダーに選んだのは，6月のE3 2014以降の商戦へ余裕を持って対応する狙いがあると見られる。

　公開されたメールによると，スペンサー氏が率いるのは，これまでバラバラだったXbox，Xbox Live，Xbox Music，Xbox Videoと，Microsoft Studiosを1つにまとめた新たな部門であり，ナデラ氏はこの統合によりさらにスムーズな部門運営ができると見込んでいると述べている。
　さらにナデラ氏は，スペンサー氏の新設部門が副社長のテリー・マイヤーソン（Terry Myerson）氏が統轄するオペレーティングシステム部門の直属になることで，「タブレットやPC，Windows Phoneなど，ほかのハードウェアとのシナジー効果が得られる」と発言している。

　Microsoft Studiosのトップとして，Xbox 360の発展に寄与してきたスペンサー氏が，これからどのような采配を振るうのか，注視していきたい。