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  • Astrolabe Games
  • 91Act
  • 発売日:2026/02/12
  • 価格:パッケージ版:5280円(税別)
    ダウンロード版スタンダードエディション:2970円(税込)
    ダウンロード版デラックスエディション:4400円(税込)
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[プレイレポ]「BLAZBLUE ENTROPY EFFECT X」では,ローグライトアクションと新規ストーリーで新たな蒼の物語が描かれる
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印刷2026/02/12 12:00

プレイレポート

[プレイレポ]「BLAZBLUE ENTROPY EFFECT X」では,ローグライトアクションと新規ストーリーで新たな蒼の物語が描かれる

 Astrolabe Gamesは本日(2026年2月12日),アークシステムワークスが展開する「BLAZBLUE」シリーズのスピンオフ作品「BLAZBLUE ENTROPY EFFECT X」(以下,BBEEX)をPS5 / Xbox Series X|S / Nintendo Switchに向けて発売した。

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 BBEEXは,2024年にリリースされたローグライトアクション「BlazBlue Entropy Effect」(以下,BBEE)をベースに,アークシステムワークス監修のストーリーなど,多彩な新要素を追加した作品だ。しかし,その変化具合は,単なる要素追加や移植という言葉で表せるレベルを超越しており,ローグライトアクション要素以外のほとんどが,別物といえるほどに作り替えられていた。

 もともと,BBEEはBLAZBLUEシリーズと直接的なつながりがない作品だった。しかし,本作では明確にシリーズとのつながりが示唆され,よりスピンオフ作品としての色合いが強くなっている。今回のプレイレポートでは,BBEEから明確に変化したストーリー部分を中心にお届けしていく。

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もうシリーズと無関係とは言わせない
「可能性の海」に挑む科学者たちの物語


 BBEEXで描かれるのは,BLAZBLUEシリーズの世界観を踏襲したうえで制作された完全新規の物語だ。シリーズ本編やノベライズに携わった熊川秋人氏駒尾真子氏が執筆を担当,アークシステムワークスが制作・監修を行っており,いわゆる二次的なものではなく,直系のスピンオフ作品という立ち位置の作品となっている。

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 BBEEXの物語の舞台となるのは,とある小さな研究室だ。滅びに向かう世界を救うため,天才科学者「ドクター・メルクリウス」に招集された科学者たちが,謎の空間「可能性の海」から重要な情報を探り当てるために奮闘する姿が描かれる。

ドクター・メルクリウス(CV:松浦チエ)
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 可能性の海とは,さまざまな可能性が重なり合った空間だ。そこには,過去現在未来のあらゆる情報が溶け合っている。プレイヤーは「エース」と呼ばれ,アバターを介して可能性の海へとダイブする力を持つ唯一の存在としてチームに参加することになる。

可能性の海にダイブするためには,「DBS」と呼ばれる特殊なシステムを用いる必要がある。DBSに適合した能力を持つのがエースというわけだ
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 しかし,エースがダイブで持ち帰ってきた可能性は,仲間たちが持つ記憶の混乱を引き起こしてしまう。聞いたこともない歴史や人間の情報が,存在しないハズの記憶を呼び起こしたのだ。そして,そうした可能性の中には“蒼”にまつわる情報が含まれていた――というのが,本作のあらすじである。

 エースの仲間にあたるのは,ダイブをサポートしてくれる科学者たちだ。BLAZBLUEファンならすぐにピンとくるだろうが,彼らには馴染み深いキャラクターの面影がある。なぜ彼らが研究を行い,シリーズのキャラクターを想起させる造形をしているのかも,物語を紐解く鍵となっている。

ドクター・T(CV:乃村健次)
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ドクター・F(CV:藤田 咲)
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ドクター・L(CV:たかはし智秋)
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ドクター・C(CV:疋田高志)
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 エースが可能性の海から持ち帰る情報は「可能性の欠片」と呼ばれ,そこにはなんらかの記憶が刻み込まれている。その記憶とは,過去にBLAZBLUEシリーズで繰り広げられた物語の一部であり,それらを見ることでBBEEXの物語が進んでいくのだ。

 過去の物語を知るファンとしては,それぞれの場面が新規アニメーションとして再構築されているのもうれしいところ。お馴染みの名場面はもちろん,ちょっと意外な場面も再現されているので,記憶の欠片が手に入るたびに懐かしい気持ちになれる。どんな場面が用意されているかも,注目点のひとつだ。

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システムと世界観の齟齬を解消し,
シリーズ作品としてより遊びやすく


 具体的なゲームシステムについても触れていくが,アクション部分についてはBBEEのものから大きくは変化していない。今回はBBEEX独自の要素に触れるため,基本要素についてはざっくりとした紹介にとどめたい。アクション部分やプレイフィールについて知りたい人は,BBEEのプレイレポートに詳しくまとめられているので,こちらに目をとおしてほしい。

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 91Actが手掛ける「Blazblue Entropy Effect」は,格闘ゲーム「BLAZBLUE」を題材にしたシングルプレイ専用のアクションゲームだ。「格ゲー」というジャンルゆえ,魅力的なキャラクターを思う存分動かせなかった人にこそ触れてほしい,本作独自のシステムとその魅力を紹介したい。

[2024/03/29 08:05]

 ゲームの基本は,「Dead Cells」をはじめとする2Dローグライトアクションと同様だ。BLAZBLUEシリーズのキャラクターをアバターとしてステージに挑み,その途中で強化要素を選択しながら先へと進んでいく。アクション面の手触りやレスポンスは非常に良く,あまりこのジャンルが得意でない人でも爽快に遊べるはず。ただし,マップ構成や報酬はランダムに変わるので,状況に応じて適切な選択をしなければならない。

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 ひとくちに“ローグライトアクション”といっても,作品によって方向性はさまざまだが,本作はカスタマイズ要素と永続強化要素の豊富さが最大の特徴となっている。

 ランの合間に得られる成長要素は,アバター固有の特殊能力「ポテンシャル」と,汎用特殊能力「戦術」の2種類がある。前者と後者の組み合わせによって有効な戦い方が大きく変わるので,ランの合間だけでもカスタマイズに十分な幅がある。

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 永続強化要素はさらに多彩で,過去の周回からポイントを引き継いで強化要素をアンロックできるだけでなく,過去のランで成長させたキャラクターから一部の能力を引き継げる。つまり,過去に成長させたアバターそのものを,カスタマイズのパーツとして運用できるわけだ。

永続強化要素についても,カスタマイズの幅を広げる要素が非常に多い。積み上げるほど強くなるタイプではないので,上限に達したら組み合わせをしっかり考える必要がある
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BBEEXでは,難度調整を細かく行えるようになった。より強力なボスも出現するので,BBEEをやり込んだ人もさらにジックリと楽しめる
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 さて,筆者が本当に語りたいのはここからだ。BBEEXを遊んでいてとにかく楽しかったのが,あらゆる物事が「BLAZBLUEの世界観」という視点で納得できる内容になっていたことだ。

 独自の用語が多いゲームでは,情報がたくさん飛び出してきて混乱することも多い。ストーリーを理解するための情報と,ゲームシステムの情報が混ざり合ってくると,理解がちょっと難しくなってくる,なんてことはよくあることだ。BBEEXに関しては,それらのあらゆる要素に“BLAZBLUEシリーズらしい答え”が用意されているのが面白い。

 たとえば,「可能性の海」については,BLAZBLUEにおける「境界」に近い存在として説明される。となれば,内部にシリーズキャラクターの記憶が埋まっているのは自然なことだ。そこから力を持った存在の情報を解析し,アバターを作り上げるというのもおかしな話ではない。

 アバターがランのあいだで少しずつ成長していく要素についても「アバターの元になった人物の情報が大きすぎたから」と説明される。実際に可能性の海にダイブした際,そうした情報を拾い集めて,アバターが“元の力”を取り戻していくのも道理だ。

存在を観測して定着させる力を持つ者は,非常に稀だとされる。可能性の海にダイブして,その情報を操る主人公(エース)が希少な人材なのも頷ける
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 汎用強化要素である「戦術」については「仲間のドクターが作成したもの」とされ,異なるキャラクターが“外付け”の能力を共有することにも説明がついている。毒のスライムを撒き散らしながら走るノエル=ヴァーミリオンが生まれても,それは単にプレイヤーがそういうふうにカスタマイズしただけであって,キャラクター性は毀損されない。

 世界観,システム,ストーリーが密接につながっていることが実感できると,よりゲームプレイに没頭できるようになる。BLAZBLUEファンであれば,それら要素が融合したゲーム体験をより深く味わえるはずだ。

ハクメンとスサノオが戦っているかたわらにゲオルグ13世がいてもおかしくない。なぜなら,プレイヤーがそうなるようにビルドを組んだからだ
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 ひとつ問題があるとすれば,その“楽しさ”が原作の知識によるところが大きいことだろうか。BBEEX自体にはBLAZBLUEのストーリーを補完する機能が薄いので,BLAZBLUEの知識が一切ない状態で本作のストーリーを見た場合,物語を読み解くのがかなり難しいかもしれない。

 ローグライトアクションとしての手触りはだれが遊んでも楽しめるものになっているが,ストーリー面に関しては,BLAZBLUEファンのために作られたようなものなので,できればBLAZBLUEの原作をプレイしてから遊んでほしい作品ではある……。もちろん,とんでもなくハードルが高いことを言っているのは承知だが,ラグナ編の物語が最後まで描かれる「BLAZBLUE CENTRALFICTION」(以下,BBCF)のストーリーを追ってから遊ぶことで,より楽しめるのは間違いない。

 BBCFは2D格闘ゲームとしてのシリーズ最終作であり,過去作のストーリーもしっかり理解できるように作られている。また,物語を読むにあたっては戦闘がほぼ不要なので,アウトラインをとりあえず把握したい人にもオススメだ。

 BBEEXのプレイレポートでBBCFを勧めるというとんでもない着地になってしまったが,それくらい本作は「BLAZBLUEとして作られた作品」なのだ。公式展開がほぼ消滅していたシリーズにおいて,この動きは素直にうれしい。これをきっかけに,なにかしらの形でBLAZBLUEシリーズの世界が続いていくことを願いたい。

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