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[プレイレポ]新機軸サバイバルホラー「Cronos: The New Dawn」は高難度すぎる。だから魅力であり,格別な達成感と安堵感が味わえる
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印刷2025/12/11 14:00

プレイレポート

[プレイレポ]新機軸サバイバルホラー「Cronos: The New Dawn」は高難度すぎる。だから魅力であり,格別な達成感と安堵感が味わえる

 セガは本日(2025年12月11日),Bloober Teamが開発を手がけるサバイバルホラー「Cronos: The New Dawn」のパッケージ版(PS5 / Nintendo Switch 2)を発売した。本作は2025年9月にダウンロード版がリリースされているが,Steamレビューをはじめとする評判は上々だ。

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 Bloober Teamといえば,霊能力を持つ女性を主人公としたサイコロジカルホラーアドベンチャー「The Medium」,リメイク版「SILENT HILL 2」などの開発実績があり,サバイバルホラーには定評があるデベロッパだ。
 彼らが新機軸に挑んだ本作について,この機会にあらためて紹介したい。

希望小売価格:
・PlayStaton 5 7200円(税込7920円)
 Deluxe Edition 8400円(税込9240円)

・Nintendo Switch 2 7228円(税込7950円)

・Steam/Epic Game Store 7228円(税込7950円)
 Deluxe Edition 8800円(税込9680円)

・Xbox Series X|S/Windows 6364円(税込7000円)
 Deluxe Edition 7409円(税込8150円)
※Xbox Series X|SおよびPCはデジタル版のみ販売




奇怪なスーツに身を包む主人公は,

すべてが謎に包まれた世界で“前任者”を探す


 潜水服のようなスーツに身を包んだ主人公が目覚め,機械音声による質問に答えるシーンから本作は始まる。主人公は“トラベラー”と呼ばれており,機能を停止したという“前任者”の発見を任務として課される。

潜水服のようなスーツを着込んだ「トラベラー」。トラベラーには型番のような呼び名があり,主人公はND-3576,前任者はND-3500だ
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 屋外らしき場所に出ると,荒廃しきった世界が広がる。人の気配はまったくなく,見つかるのはテキストファイル類のみ。断片的な情報から読み取れるのは,何らかのウイルス蔓延または災害があり,世界はほぼ崩壊した状態であることだ。

まるで悪夢のような荒んだ光景が広がっている
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あらゆる資源が貴重な世界になっているらしく,節約を促すテキストも見つかる
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 主人公の素性も世界の情勢もよく分からないまま,プレイヤーは前任者を探し始めることになる。初期武器としてハンドガンを持たされるので,もちろん戦闘はあるが,むしろ本作は「探索」に重きが置かれている。

 また,「エミッター」と呼ばれる装置を使い,特定の場所の「時」を巻き戻せる。道があったはずの場所が崩れて通れなくなっていた場合,付近にある黒い玉に向かってエミッターを使用すると,崩壊前の状態に戻って先に進めるといった具合だ。

崖になっていて,向こう岸に渡れない
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浮遊している黒い玉に向かってエミッターを使うと……
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崩れていた道が元通りになった
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 時を巻き戻すだけでなく,さらにそれを解除して,現在の状態に戻すこともできる。こうした“応用編”を利用して攻略する場面もあり,周囲の観察が重要になるパズルの側面も持っているのだ。

 なお,道中ではお金のような扱いである「エネルギー」やアイテムが入った木箱,道を塞ぐ木材などが見つかる。これらは近接攻撃や踏みつけ攻撃で破壊可能だ。

道を塞ぐ木材は近接攻撃! パーンチ!
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木箱を破壊するとアイテムが手に入る。壊せる木箱はめっちゃ分かりやすい
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 弾薬や回復アイテムに加え,金属スクラップや化合物といった素材が手に入ることもあり,これらを組み合わせて新たな弾薬や回復アイテムを作り出せる。もちろん,アイテムの種類によって素材の消費数が異なるので,状況に応じて「何を優先して作るのか」を考えていくことになる。

化合物を利用して,回復アイテムの「シェルパッチ」を作成。回復アイテムはナンボあってもいいですからね
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 弾薬と回復アイテムがすぐに必要でなければ,いざというときのために金属スクラップや化合物のまま溜め込んでおけばいい……と思うかもしれない。だが,素材は所持上限数が少ないため,新たに素材を発見してもそこに置いていくしかない状況は避けたいところだ。
 マップによっては再訪できる場所もあるが,必ずしもすべての場所がそうとは限らない。弾薬か回復アイテムかのどちらかに加工して,できるだけ回収していくほうがいいだろう。

 しかし,それを自由にさせないのがインベントリの少なさだ。初期状態ではアイテムを6つまでしか持てず,ハンドガンや弾薬なども1枠を使う。
 序盤であれば,ハンドガン,ハンドガンの弾薬,ショットガン,ショットガンの弾薬,回復アイテムあたりが欠かせないが,これですでに5枠。あと1つしか持てない。カギなどのキーアイテムを拾う機会も多く,実際はかなりギリギリだ。

初期状態だと,素材は4つずつしか持てない。そろそろ持ち切れなくなるのでアイテムに加工したいところだが,インベントリの空きも1枠のみ。何か作ってしまうと,次にアイテムを発見したときに持てなくなる……
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 少ないインベントリのやりくりといえば,初期の「バイオハザード」シリーズだが,本作はそのあたりを強くリスペクトしているようだ。

 また,セーブポイントは基本的にセーフルームのような空間にあるが,ここは「Dead Space」のオマージュ。近接攻撃や踏みつけ攻撃で箱を壊してアイテムを手に入れるところも,実に「Dead Space」だ。こちらも強いリスペクトが感じられる。

セーフルームは敵が入ってこない安全地帯。画面の奥にある箱はアイテム保管箱
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 セーフルームにはセーブポイント,アイテム保管箱,ワークステーションといったものがあることが多い。ワークステーションでは道中で拾ったエネルギーと引き換えにアイテムを補充したり,主人公のスーツや武器を強化したり,インベントリの枠を増やしたりできる。
 ただし,スーツの強化には「コア」と呼ばれるアイテムも必要。これがなかなか手に入らないため,「どの強化を優先するか」には頭を悩ませることになる。

ワークステーションでは弾薬や回復アイテム,素材などが補充できる(ただし個数限定)。また,不要な物をエネルギーに変換できるほか,道中で“換金アイテム”を見つけることもある
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主人公のスーツやインベントリ容量なども強化できるが,こちらは「コア」が必要。まさに「Dead Space」を思わせる
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武器の強化にもエネルギーを使うが,こちらはコア不要。ただし,けっこうな量を要求される
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クリーチャーとのバトルは常に緊張感MAX


 荒廃した世界にはクリーチャーが徘徊している。初期装備のハンドガンを使って応戦することになるわけだが,難度はかなり高めだ。主な理由は4つある。

 1つ目は,被ダメージが大きいこと。2〜3発も食らったら,もう瀕死だ。画面には体力を示す心電図が表示されているが,あっという間に赤くなっていてビックリする。

頻繁に見ることになるであろう,心電図が赤色の状態
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 2つ目は,攻撃手段の基本がチャージショットであること。チャージショットのダメージ量をベースに考えられているのか,敵の耐久力が高く,通常のショットではなかなか倒せない。弾薬数も相当厳しいため,すべてチャージショットを撃つくらいのつもりでいないと,とてもじゃないが弾薬が足りなくなる。

画像では分かりにくいが,チャージショット中は照準がブレやすい
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 また,チャージショットは溜め切ったあとに任意のタイミングで発射するのではなく,溜め切った時点で自動的に発射されるため,そのタイミングまでに狙いをつけなくてはいけない。これが厄介で,チャージショット中は照準がかなりブレるうえ,外せば貴重な弾薬がムダになり,さらに敵の接近を許すことになる。
 チャージショットはキャンセル可能ではあるものの,その選択肢は大体敵に接近されすぎている状況に求められるので,キャンセルしてその場から逃げようとしてもダメージを食らいがちだ。

足を撃って転倒させれば,少し時間を稼げる。しばらくすると起き上がるが,弾薬を節約するために逃げるのは全然アリ
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 3つ目は,敵が素早いことだ。遠くからは小走り,近距離では早歩きの速度で迫ってくるため,悠長に狙いを定めている時間的余裕がない。

 素早いだけでなく,リーチの長さも厄介だ。敵のほとんどが腕を伸ばしてきたり,酸のような液体を吐いてきたりするため,距離があってもまったく安心できない。初代「バイオハザード」において,館を徘徊するゾンビがすべてタイラントになっている状況とでもいったところか……。

長い右腕を持つクリーチャー。この造形もタイラント似ではある
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 そして4つ目は,クリーチャーの遺体に対して,別のクリーチャーが近づくと融合して強くなるという性質だ。これはかなり厄介なので,クリーチャーの遺体を見つけたら焼却。戦闘中に融合しようとしていたら,全力で攻撃して阻止する必要がある。

近づいても何の反応もないクリーチャーの遺体。これ,あとで絶対起きてくるだろ……
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融合した個体は図体が大きくなり,手強くなる。何度か攻撃していれば元に戻るが,弾薬の消費は免れない
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 主人公のスーツには火炎放射機能が搭載されており,焼却するための燃料は1つだけ所持できる。各地に補充施設があり,補充回数は無制限だが,所持できる数は1つ。この仕様もなかなかに厄介だ。
 クリーチャーの遺体は頻繁に転がっているので,1体燃やすごとに補充のために戻るのもなあ……という感じだが,だからといってガンガン進んで未焼却の遺体が一斉に襲ってきたら……と考えると背筋が寒くなる。

トーチ燃料は各地にある「ディスペンサー」から補充できる
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 火炎放射機能は遺体だけでなく,動いて襲ってくるクリーチャーにも効果があり,一定時間だがスタン状態にする。戦闘を回避して走り抜けたいときは助かるが,もちろん補充するまでは再使用できなくなるので,「ここで使っちゃっても大丈夫か?」と緊張感が高まる。

 救済策というわけではないだろうが,道中に配置された爆発物を利用する手もある。赤いドラム缶をはじめ,いかにも爆発しそうな物は分かりやすくなっている。主人公のスーツは耐火性能に優れており,炎に包まれてもノーダメージなので,近接攻撃でブン殴って爆発させよう。

ハハーン……君,爆発するね?
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 戦闘そのものだけでなく,弾薬や回復アイテムといったリソース管理も相当に厳しい。ハンドガンの装填数は6だが,道中で弾を拾えてもせいぜい2〜3発。チャージショットを3発当てても倒れない敵が多く,常に弾薬はまったく足りない。弾薬や回復アイテムが潤沢にある場面なんて一度もない。
 「ここは倒しておかないと,絶対にダメージを受けてしまう」という場面のみ敵と戦い,チャージショットでヘッドショットを決めることが求められる。ヘッドショットではなく胴体で妥協してしまうと,全然怯まずに前進してくるのでダメージを受けやすい。冷静な判断とエイム力も必要だ。

小部屋でキーアイテムを手に入れたら,外からクリーチャーが走って来た。ズ,ズルいぞ! 狭くて避けようがないし,狙いを定める余裕もない……
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 また,インベントリ画面を確認しているあいだも敵は動いているため,扉を調べてカギを使っている最中に攻撃されることもある。戦闘中に弾薬切れになれば,素材から弾薬を作成したいところだが,もちろん危険極まりない。敵がいないうちに,済ませておくべきタスクだ。


ミステリアスなストーリーは魅力。だが難度は高い


 主人公をはじめ,謎だらけの人物相関図。終末的な世界設定。未来的ガジェットを使い,時を巻き戻すギミック。舞台や物語はとにかく魅力的だ。
 一方,戦闘に関してはサバイバルホラーゲームのハードモードをいきなりプレイしているような感覚だろう。難度はかなり高い。

物語が進むと,人との出会いもある。詳しく説明するとネタバレになってしまうので,自分の目で確かめてほしい
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主人公と同型のスーツだが,雰囲気が異なる「ウォーデン」なる人物。主人公を助けてくれたり,任務の行き先に助言をくれたりするが,やはり謎が多い
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人物や遺体は「エッセンス」として取り込める場合もあり,これにはパッシブスキル的な補助効果がある
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 本作は決して「誰でも楽しめるカジュアルなゲーム」ではない。大げさではなく,ムダ撃ちや被ダメージが多かったと反省するようなときは,直前のセーブポイントからやり直したほうがいい。本当に弾薬も回復アイテムも貴重だからだ。
 前述のとおり,「バイオハザード」や「Dead Space」に対する強いリスペクトがうかがえるが,これらの高難度モードよりも苛烈だ。

サバイバルホラーの“お約束”も押さえている。ボルトカッター君! 足りないヒューズを探して電源を入れるシーンもあるぞ!
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 あなたが「手応えのがあるゲーム」を求めているなら,本作はうってつけの1本になるだろう。セーブポイントから次のエリアに進むたびに死闘が待っている。

 袋小路の先でキーアイテムを入手し,振り返ったら「待ってました」とばかりに道を塞ぐクリーチャーの群れ。律儀に戦っていたら弾薬切れになり,再挑戦では「戦わないのが正解か?」と走り抜けるが道に迷い(本作はマップ表示がない),3度目くらいでようやく地形とクリーチャーの出現位置を把握して「ここは戦うべきか,逃げるべきか」を判断できるようになる。
 弾薬を消費せず,ダメージも受けず,次のセーブポイントに辿り着けたときの達成感と安堵感は格別だ。

 「サバイバル」とは「生き延びる」を意味する言葉だが,本作はその意味でまさにサバイバルホラーだ。「この調子で,自分は本当にエンディングまで進められるのか?」という不安と恐怖に怯えながら,心臓は強く鼓動を刻み続けるだろう。

  • 関連タイトル:

    Cronos: The New Dawn

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