「CONTROL Resonant」正式発表。異界と化した7年後のマンハッタンを舞台に，近接主体の新たな超常アクションが展開される

　Remedy Entertainmentは本日（2025年12月12日），The Game Awards 2025おいてシリーズ最新作「CONTROL Resonant」（コントロール レゾナント）を正式に発表した。2019年にリリースされた「CONTROL」の続編だ。世界設定は壮大なスケールになり，異界の脅威がマンハッタン全体にまで広がっている。
　事前にメディア向けオンラインセッションが行われたので，その内容をお伝えしよう。

※12月12日14：30，プレスリリースを追加しました

ジェシーの弟・ディランが活躍する物語

　「CONTROL Resonant」は，超常的脅威によって崩壊の危機に瀕したマンハッタンを舞台にしたアクションアドベンチャーRPGだ。PC（Steam / Epic Games Store），PlayStation 5，Xbox Series X|S，Mac（Steam / App Store）向けに2026年内の発売が予定されている。
　本作はRemedy Entertainmentがパブリッシングを担当し，Annapurna Picturesが共同出資および共同制作を担う。

　最新作の主人公は，前作の主人公ジェシー・フェイデンの弟であるディラン・フェイデンだ。
　物語は前作（2019年）から7年後，連邦操作局（FBC）局長となったジェシーは本部（オールデスト・ハウス）を封鎖したものの，異界はマンハッタンへと浸蝕し，異形が跳梁跋扈する空間に変貌してしまった。誰も外に出ることはできず，中に入ることもできない。


　前作でジェシーに助けられたディランは，初めてオールデスト・ハウスから外の世界に足を踏み出す。現実の根幹を改変しようとする謎の宇宙的存在と戦う使命を課されたディランは，覚醒したばかりの新たな力を駆使し，マンハッタンを覆い尽くす多種多様な脅威に立ち向かう。
　彼だけがこの窮地を救うことができる……といった設定だ。


　公開されたトレイラーでは，天地がひっくり返ったマンハッタンのビジュアルが確認できる。「CONTROL」らしい異世界がより大きな風呂敷で描かれていくところに，本作の魅力が詰まっている。

新武器「アベラント」――変形する近接武器

　本作の大きな特徴は，主人公が扱う近接主体の武器「アベラント」だ。
　元々は銀色の棒だが，ディランの能力によって自在に変形する。トレイラーではハンマーのように変形している。
　前作のサービスウェポンが象徴的だったように，本作もまた「変形する武器」が象徴的な存在になるわけだ。


　近接戦闘を主軸に据えているが，遠距離のアプローチも存在するという。街そのものが変化していく中で，プレイヤーはそれに応じたアクションが求められる。
　銃撃戦が中心だったRemedy Entertainmentの過去作に比べると，今回はかなりアクロバティックな戦闘にフォーカスしているようだ。

開発チームの質疑応答

――最新作のディランを演じているのは？

Remedy Entertainment：
　Sean Durrie氏です。前作「CONTROL」でもディランを演じていただきました。

――前作「CONTROL」の日本語訳は不安定でしたが，アップデートの予定はありますか。

Remedy Entertainment：
　数週間前にグラフィックスまわりを含む修正パッチを公開しました。新作でもすべての言語のローカライゼーションやアップデートについて，最大限の努力をしています。

――本作もRemedy Connected Universe（同社作品が共有している世界観）の1作ということでしょうか。ほかの作品とのつながりはありますか。

Remedy Entertainment：
　詳細は明かせませんが，本作もつながっています。

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　ディランを軸に紡がれる新たな物語と変形武器「アベラント」による近接アクションはシリーズの可能性をさらに広げ，よりスケールアップした「CONTROL体験」が楽しめそうだ。異界と現実の境界線をさらに曖昧にすることで，Remedy Connected Universeはどこまで進化するのか。さらなる続報に期待が高まる。