［インタビュー］3周年を迎えた「信長の野望 覇道」に“UR武将”現る！　SSRとリンクするってどういうこと!?

　コーエーテクモゲームスのMMO戦略シミュレーションゲーム「信長の野望 覇道」（iOS / Android / PC）が，2025年12月1日にサービス3周年を迎えた。周年アップデートでは，新規レアリティ「UR」が導入され，シーズン13「嵐世鳴動」では桶狭間の戦いに再びスポットが当たる。

　回帰しつつ新生した中央部のマップ。これまでの3年間で育まれたシステムを盛り込んだ舞台では，果たしてどんなドラマが巻き起こるのか。今回も運営プロデューサーの黒田智広氏に話をうかがった。

「信長の野望 覇道」運営プロデューサーの黒田智広氏

がんばりを無駄にしない！　寄り添いレアリティのUR

4Gamer：
　3周年おめでとうございます。さっそくですが，黒田さんがこの1年で印象深かったことというと，なにが思い浮かびますか？

黒田智広氏（以下，黒田氏）：
　2周年時の公式オフ会も印象深いのですが，2.5周年のシーズン11で導入した“大名家滅亡と再編”にはとくに手応えを感じました。
　勢力維持Ptを競い合うルールは，プレイ感に変化を与えられましたし，皆さんにもいい刺激をお届けできたかなと思っています。


4Gamer：
　所属大名家が滅亡圏内になるとハラハラしますよね。
　あのヒリつく感じもたまりません。

黒田氏：
　当初は，所属大名家が滅亡したら，プレイヤーさんもシーズン中はお休みしてしまうのではないかという懸念もありましたが，いざフタを開けてみると「3か月も劣勢が続くくらいなら，潔く滅亡して心機一転しよう」といった気概になっていただけて，そこはホッとしました。
　まあ，私が（いちプレイヤーとして）所属している一門は，「いっそのこと滅亡しちゃおっか？」なんてことも言い出したりして，気持ち的には困ったりもするんですけど（笑）。
　とりあえず，多くのプレイヤーさんが滅亡しまいとがんばってくださっているので，良きモチベーションを生んでいるかと思います。

4Gamer：
　モチベといえば，ついに新レアリティのお目見えですね。

黒田氏：
　私，ほかのプレイヤーさんとのチャットで「そろそろSSRの上のレアリティが出そうだよね」というやり取りを見かけることがありまして。皆さんにも薄々感づかれていたようですが，はい。
　満を持して「UR武将」が登場いたします。


4Gamer：
　UR武将は，SSR武将とどれくらい差があるのでしょうか。

黒田氏：
　UR武将は天賦1000〜1100で登場する，SSR武将の上位互換的な存在です。能力面もSSRの延長線上で強化させ，まったく別の武将にはなりません。ただ，一概に強さを比較するのは難しいです。
　というのも，URは「SSRの育成度合いを引き継げる」んです。SSR 織田信長とUR 織田信長を持っていたなら，SSR信長の将星ランクに応じてUR信長が強化されます。つまるところ，「SSRありのUR信長」と「SSRなしのUR信長」では前者のほうが強いわけです。


4Gamer：
　これまで育てたSSRが無駄にならないんですね。
　SSRからURに引き継がれる性能は，どんなものがありますか？

黒田氏：
　まず「将星ランク」があります。武将は将星ランクを上げることで能力が高まりますが，UR武将は“自身の将星ランクに，同名SSR武将の将星ランクを合算した強さ”になります。
　例えば，UR信長が★0で，SSR信長が★7なら，UR信長は★7相当に。逆もしかりで，SSR信長が★0で，UR信長が★7なら★7相当です。このときの能力の上がり幅は“両レアで同等”です。
　ということで，対応したSSR武将の将星ランクが高ければ，UR武将を重ねずとも即戦力として使えるわけですね。

4Gamer：
　では，SSR★7とUR★7の場合，合算で★14相当になる……？

黒田氏：
　はい。ただし強さも2倍とはなりません。
　厳密に言うと，将星ランクによる能力の上昇幅は★8以降は減衰していくため，単純な合算ではないです。

4Gamer：
　なるほど。★14だからといって圧倒的すぎるわけではないと。

黒田氏：
　そうです。そのうえでUR側の将星ランクを上げれば，兵力ボーナスが増し，★4時に4つめの技能が開放されます。
　それと，武将は将星ランクに応じて秘伝や皆伝を付けられる幅が広がりますが，UR武将は自身の将星ランクと，同名SSR武将の将星ランクを比べて，より将星ランクの高いほうが適用されます。

4Gamer：
　UR信長が★0でも，SSR信長の★7が参照されるんですね。

黒田氏：
　そうです。秘伝や皆伝においても，SSR武将の存在に利があります。


4Gamer：
　しかし，織田信長のように“同名SSR武将が複数いる武将”はどのSSRがURに反映されるのでしょう。全員？　あるいは一部？

黒田氏：
　基本的には「戦法名が同じタイプ」を参照します。今回実装するUR 織田信長なら，戦法名が「六天魔王・真」となり，戦法「六天魔王」を持つ初期SSRの信長と対の関係になっています。
　信長には鉄砲適性が高い，戦法「三段撃ち」タイプもいますが，そちらとはリンクしません。あくまで“特定の個別武将”と対にさせる仕組みであり，三段撃ち版のUR信長はまた別の機会に登場します。

4Gamer：
　鉄砲信長を使っている人には朗報ですね。
　そうやって各SSR武将に対応したUR武将を追加していく構図となると，現状は「実装済みSSR武将と同数のUR実装」を想定していたり？

黒田氏：
　想定としてはそうなります。
　プレイヤーさんはシーンに応じて六天魔王信長や三段撃ち信長を使い分けますから。今後も編制の選択肢が失われないよう，それぞれのSSRの価値も薄まらないよう，UR武将をしっかりと出していきます。


4Gamer：
　それにしても，本作のURとSSRの関係はかなりユニークですね。

黒田氏：
　ええ。URは新たなレアリティ枠ですが，これまでとまったく関係ない，独立した最上位武将などにはしたくありませんでしたので。
　また集める苦労をなるべく感じさせず，納得してもらいやすい存在として，URは「武将資産の積み重ねが反映させる存在」にしました。
　だから獲得直後でも戦に投入しやすいですし，SSR武将の装備や秘伝，皆伝をノーコストでUR側に移行できるようにもしています。

4Gamer：
　おお，便利。ノーコストなのもありがたいです。うっかり攻城戦直前に登用してURを引いちゃっても，慌てずに済む……かも？

黒田氏：
　一点だけ注意として，どの武将も「URとSSRは同名扱い」であり，編制にはどちらかしか組み込めません。
　ここで「SSR版の能力のほうがよかった」などとならないよう，URは原則，SSRの純粋なアップグレード設計にしているわけです。

4Gamer：
　なら深く考えず，シンプルに置き換えられそうですね。
　ところで，今回のUR武将はどのような選出理由だったのでしょう。

黒田氏：
　まず，目玉のURは「織田信長」「武田信玄」「上杉謙信」です。本作を長く遊んでくださっている方々のなかには，サービス初期からいるこの3名の将星ランクを高めきっている人も多くなってきています。
　そこで，これら所持率の高いSSR武将をUR化すれば，URの利点をより体感してもらいやすいだろうと考えました。

4Gamer：
　納得です。それぞれの強みはいかがでしょう。

黒田氏：
　基本的に，SSR版の強みを増幅させています。
　UR信長は，戦法が対物体の場合に破壊ダメージで計算されるようになります。敵大名家の領土でも，自領土と同じ行軍速度で動ける技能も持ちますから，敵領土の里を攻めるときに頼れる存在です。
　UR信玄は，もともとバフ要員として長けていましたが，強化効果を味方4部隊に付与できるようになり，効果量も向上しています。
　UR謙信は，戦法の発動が早まるのがポイントです。さらに敵4部隊に武勇400％の強力な攻撃を与え，兵科相性がつねに有利になる技能も備えているので，いろんな場面で活躍するはずです。








4Gamer：
　あとは兵科適性も気になります。
　URになったことでなにか変化はありますか？

黒田氏：
　兵科適性もSSR版より向上させていきますが，「URだからといってむやみに引き上げない」という方針です。
　例えば，織田信長なら足軽＆弓が得意なタイプと，鉄砲タイプがいますが，今回のUR信長は前者で，鉄砲適性はあまり高くありません。つまり，URだからといって万能な存在にはせず，別タイプの活躍の場を奪わないよう，使い分けを前提とした兵科適性を維持していきます。

4Gamer：
　ついでに「縁」はどうでしょう。

黒田氏：
　現状，縁の使い勝手が合わなくなってきた武将も出てきたため，それらはSSRも含めて調整します。ただし，基本的には変えませんので，「SSRをとりあえず同名のURに置きかえる」で問題ないようにします。


4Gamer：
　そのほかのURは柴田勝家に武田信繁。相性的にも納得の顔ぶれですね。長野業正も大名ですし，信玄，謙信ともに縁があります。
　そこへいくと気になるのが「北条綱成」。個人的にすごくうれしいんですけど，主の北条氏康より先にUR化しちゃっていいんですか……？

黒田氏：
　UR武将の選定方針は，環境のプレイデータを参照し，プレイヤーの皆さんが多く所持していて育て上げている，将星ランクが高いSSR武将を優先的にUR化させようというものです。「SSR 織田信長はほとんどのプレイヤーが★7にしている」などの根拠が決め手になります。
　その点，北条綱成は編制しやすいアタッカーとして長らく人気があり，将星ランクを最大まで上げている人もたくさんいらっしゃいます。あとはゲームバランスとの兼ね合いも加味して，いい具合に副将にしやすい猛将タイプを探した結果が綱成でした。
　氏康のほうは……もう少々お待ちいただければと。

4Gamer：
　UR義兄弟コンビの実現，楽しみにしています。
　ちなみに，選定で悩まれた武将はいましたか？

黒田氏：
　「ねね」ですね。ねねは唯一，プレイヤーの皆さんが将星ランクをあまり上げていない傾向にあるからです。というのも，彼女は秘伝が優秀なので，皆さん友好度を秘伝書に回しておりまして……。
　SSRの能力は継承させたい。でも将星ランクが育っていない。そうした環境下での実装にはかなり悩みましたが，バランスの都合と，「ねねも武将として使ってほしい」の願いを込めて，UR化に至りました。
　登場時期については，いま慎重に検討を重ねているところです。

4Gamer：
　ねね様の秘伝「一樹百穫」は，勲功や経験値の獲得量増加ですものね……。そういえば，城利権としてもUR武将が登場するそうで。

黒田氏：
　天賦800の城利権武将は，今回まとめてUR化します。
　現在，初期シーズンをプレイされている方々にとっても，「この先のシーズンでUR武将が出るのだから，今から城利権武将を集めておくとお得だよね」と思ってもらいたいからです。
　毛利元就や本多忠勝といった天賦900の武将も，入手方法はまだ検討中ですが，良きタイミングでUR化していきたいですね。

4Gamer：
　今後の新規実装武将は基本，URのみと考えてもよいのでしょうか？

黒田氏：
　はい。SSRも多少織り交ぜてはいきますが，これからはUR実装が主軸になっていきます。本作は2025年10月末に登場させたSSR 天草四郎で，主立った武将を一通り登場させられて，計画が一巡しましたので。

4Gamer：
　UR追加に伴い，登用で「SSRの出やすさ」は変えますか？　単純な話，いわゆるピックアップすり抜け問題のダメージが増えそうなため。

黒田氏：
　提供確率は調整する予定です。
　そのうえで「SSR武将の所持者が少ない」「将星ランクが平均的に低いが，UR武将として登場させたい」などの課題が表面化したとき，SSRの提供バランスや提供方法の調整施策を考えていくつもりです。今回URとして登場した武将に関しても，秘伝書に変換されているお客様がいることを踏まえ，イベントなどでの再入手機会を増やしていく予定です。


4Gamer：
　URが出たばかりであれですが，兄弟作の「三國志 覇道」では，URのさらに上位レアリティ「LR」も存在します。
　端的に，「信長の野望 覇道」もURの一巡のあと，LR実装がありうるのではないか。現時点でコメントできることはありますか。

黒田氏：
　率直に言えば，今は考えていません。
　「信長の野望 覇道」ではこの3年間，SSRを上限として設計してきました。そのため，URも長期間使っていただける作りを目指しましたし，当面は考える必要はないだろう，というのが正直な気持ちです。
　少なくとも「次の4周年でLRを出します」などと安直にインフレさせる気はないので，そこは皆さんご安心ください。

4Gamer：
　お気に入り武将を長く使えるのはうれしいです。
　そういえば，私は「信長の野望」シリーズのデザインチームの方々にお話を聞いたばかりでして。ちょうど気になっている部分なのですが，UR武将のイラストは新規描き下ろしなのでしょうか？

黒田氏：
　はい，UR専用イラストを描いてもらいました。レアリティが上がるわけですから，SSRよりも強く見せたいですしね。
　ただ，デザインチームにはSSRの時点で，「最強＆100％でお願いします！」と描いてもらいました。今回はさらに心苦しいことに「120％でお願いします!!」といったオーダーになってしまいましたので，「もっとかっこよく！」と言うにも限度があるなと……（笑）。
　そのうえで，彼らもいろいろと工夫を凝らしてくれたので，いい仕上がりになりました。ぜひともイラストも楽しんでください。

日ノ本の中心で勝鬨を上げよ，「嵐世鳴動」開幕

4Gamer：
　3周年のシーズン13「嵐世鳴動」についても教えてください。

黒田氏：
　シーズン13は，再び“桶狭間の戦い”に焦点を当て，戦国の時代が大きく動いていくさまを体感していただきます。
　今回はシーズン1のインスパイアではありますが，同じなのは時代設定だけです。UR武将はもちろん，この3年間で培ってきた要素も踏まえて再構築したので，以前とはまるで状況が違います。
　今シーズンでも大名家の滅亡と再編が適用されますし，近江国や山城国のEx城もシーズン13ならではの形で表現しています。
　両国を獲得して上洛するのは天下取りの象徴ですので，大名家の存亡をかけつつ，頂きを目指して戦ってください。


4Gamer：
　仕官できる大名家もシーズン1とほぼ同じですが，浅井家と交代する形で「今川家」が加わっていますね。

黒田氏：
　はい。シーズン1では各大名に本城を持たせていた都合上，その兼ね合いもあって浅井家を採用していました。
　というのも，武田家，織田家，今川家は地理的に近すぎたので。泣く泣く今川家の採用を見送ったんです。

4Gamer：
　偏りを避けるにも，本城の場所を変えるわけにはいきませんものね。

黒田氏：
　ええ。ですが3年かけて構築してきた現在のシステムならば問題ないと考え，満を持して今川家を登場させたわけです。

4Gamer：
　待ち望んでいた人も少なくないと思います。
　シーズン13ではどの大名家が生き残るのか，楽しみです。


黒田氏：
　やはり情勢としては近江国，山城国での争いがポイントですね。

4Gamer：
　それらのEx城攻めにも新ルールが加わるそうですね。
　なんでも「攻撃側に士気ボーナスが発生する」とか？

黒田氏：
　はい。これまでも郡の領土占有率に応じて，攻城戦開始時に士気ボーナスが付与されていましたが，さらに強力にしました。
　本作は基本的に，同じ参加人数のときは防衛側が有利になりがちです。そこで，Ex城では攻撃側の士気ボーナスをさらに付与することで，攻城戦のさらなる活発化を目指しました。
　また，これまでは早い者勝ちになりやすい傾向がありましたが，城を落としやすくなれば，盤面もどんどん変わっていきますし，プレイヤーさんにも新しい体験を楽しんでいただけると思っています。


4Gamer：
　全シーズンが対象のアップデートもいろいろと行われていますが，なかでも「兵科バランスの調整」は見逃せなさそうな。

黒田氏：
　今回は「足軽」「鉄砲」「忍者」を上方修正します。兵科バランスについては，公式生放送の目安箱などに寄せられたご意見と，実際の兵科使用率などを考慮して，なるべく均衡が取れるよう見直しました。

4Gamer：
　具体的にはどう変わりますか。

黒田氏：
　足軽は，初期シーズンでは高適性の武将を集めやすかったため，意図して弱めに調整していました。けれどシーズンを重ね，ほかの兵科も高適性武将がそろってきたので，相対的に強化しました。忍者についても使用率が少なめでしたので，防御補正値などを引き上げています。
　鉄砲については使い勝手がよくなるよう，攻撃の対象範囲を拡大し，周囲の敵を巻き込みやすくし，対部隊で強い特長を強化しています。加えてもともと低めだった破壊補正値を引き上げました。


4Gamer：
　鉄砲の破壊補正値ですか。

黒田氏：
　鉄砲については皆さんから，「なんで破壊を上げるんだ」「そこじゃないだろ」と言われそうなことは重々承知していますが，それでも破壊補正値を必要以上に弱くしすぎていたと考えています。
　その結果，攻城戦に鉄砲部隊を連れていくこと自体が悪のように見られる空気が生まれてしまっているので……。

4Gamer：
　そういう空気があると，萎縮しちゃいますしねえ……。

黒田氏：
　ですので，最低限のダメージを出せるようにしました。
　そもそも兵科バランスへのご意見は，皆さんの「もっといろんな兵科で楽しみたい」という思いからきていると認識しています。兵科ごとの個性を楽しめることは本作において必須ですので，これからも「鉄砲なら破壊は弱いけど対人は強い」「足軽なら尖った部分はないけど破壊は得意」など，それぞれの個性が生きる環境を維持していきます。

世界に広がる「信長の野望 覇道」

4Gamer：
　「信長の野望 覇道」は日本だけにとどまらず，最近では香港，台湾，マレーシアと，繁体字圏でのサービスも始まっているそうですね。

黒田氏：
　そうなんです。10月30日から配信を開始しました。
　覇道シリーズの「三國志 覇道」は，以前から繫体字圏でも提供されています。コンシューマ版「信長の野望」シリーズも同地域で販売されてきた経緯があるので，受け入れられる土壌があったわけです。

4Gamer：
　海外での反応や，「信長の野望」シリーズの認知度はいかがですか。

黒田氏：
　やはり「三國志」シリーズと比べると，日本史への親しみはまだまだと実感させられます。ただ，遊んでくださっている方々は，日本の皆さんと同じ熱量で挑んでくれているので，そこは一安心でした。
　今後もプロモーションは続けていきますし，本作が「信長の野望」シリーズ全体の認知度向上につながるようなら幸いです。


4Gamer：
　さらに「言語混合サーバー」も開設するんですよね。

黒田氏：
　これも「三國志 覇道」で先んじて提供されていますが，国や地域の隔たりがない，誰もが一堂に会して遊べるサーバーを作ります。そのためのサポート機能として「自動翻訳機能」もあります。
　やはり，一門のメンバーとのチャットは不可欠ですし，攻城戦では1秒を争うような場面も少なくありませんからね。

4Gamer：
　「信長の野望」シリーズでも異文化交流！
　なんだか新鮮ですねー。

黒田氏：
　これを機に繁体字圏の方々と交流していただけたらうれしいです。


4Gamer：
　「三國志 覇道」も自動翻訳機能にさしたる問題はなかったみたいなので，海外の人に「好きな武将は？」とか聞いてみたいです！
　とはいえ気になることも。言語混合サーバーの開設に伴い，シーズン1の期間が「最大55日に短縮される」ようですが，なぜでしょう？

黒田氏：
　そこは，これから始めるプレイヤーさんに「まずはワンシーズンの流れをサクッと体験していただきたい」と考えたからです。
　実は新規者のなかには，とりあえずシーズン1を始めて，ある程度流れをつかんだら，新規オープンの別サーバーでシーズン1をしっかり遊ぶ，といったスタイルの人がけっこういるんですよね。

4Gamer：
　あー，まずはチュートリアル相当でお試ししつつ，効率的なプレイを学んだら，新天地に知識を持ち込んでニューゲーム，みたいな。

黒田氏：
　こうした現象は「シーズン1を長く感じること」も一因にありそうだったため，ならばとシーズン1はチュートリアル期間として定め直し，より快適に体験してもらおうと考えました。
　もちろん，期間が短くなることにより報酬の付与などで不利がでないよう調整しています。単純に遊びやすくしたので，「信長の野望 覇道」に興味を持っているお友だちがいたら，ぜひお伝えください！

黒田Pへの具申状!?　公式オフ会が今年も開催！

4Gamer：
　この記事が載るころには3周年前夜祭も終わっていますが，周年期間は限定登用などでお祭りムードを高めていくんですよね。

黒田氏：
　そのとおりです。先ほど触れたUR武将はシーズン13で実装しますが，3周年期間ではさらにUR 羽柴秀吉，UR 帰蝶やUR お市も提供します。とくにUR お市はログインボーナスやパネルミッションを達成するだけで手に入りますので，皆さんお見逃しなく。
　公式Xアカウントでも，オリジナルグッズや最大1万円分の選べるPayが当たるキャンペーンを12月末まで開催します。




4Gamer：
　12月7日には「3周年公式オフ会」が開催されますよね。
　今回はどんな催しになりそうでしょうか。

黒田氏：
　2周年のときと同様，ここKTビル（みなとみらい所在のコーエーテクモゲームス本社）に参加者をお招きし（当落は発表済み），生放送出演者と私と皆さんとでお話ししたり，盤外攻城戦を実施したりします。ありがたいことに前回好評だったこともあり，大枠は前回にならっています。

4Gamer：
　どれくらい好評で？

黒田氏：
　自分で言うのもなんですが，大好評でした。
　アンケート結果も4段階評価で「とても楽しかった」「楽しかった」の上位2段階で満足度100％でした。今回も，私に意見や要望を投げられるコーナーを設けるため，事前質問もすでにたくさん寄せられています。

4Gamer：
　公式生放送の目安箱はもう定着していますが，オフ会での直訴というか具申も名物になりそうですね。参加者の皆さんは，黒田Pへの具申状をしたためておくといいかもしれません。

黒田氏：
　私も今からドキドキです（笑）。
　オフ会はこうやって，プレイヤーさんと面と向かって話せるところがいいですよね。普段の応答は一方通行になりがちですが，対面できると「この質問の意図は，こういうことですか？」などと，言葉のキャッチボールをしやすいのがとてもうれしいです。
　あと，参加者同士で交流してもらえるのも大きな魅力です。皆さん，12月の横浜は海風が冷たいので，当日は温かい服装と，周りの方々と思いっきり楽しむ心を忘れずにいらしてください。


4Gamer：
　今年も楽しそうでなによりです。
　では締めくくりとして，3周年の節目のひと言をお聞かせください。

黒田氏：
　あらためて，3周年まで遊び続けてくださって皆さま，本当にありがとうございます。新レアリティURは，これまでの積み重ねを無駄にさせないことを念頭に設計しました。「信長の野望 覇道」ならではの仕組みにできたと思いますので，今後のUR環境をぜひ楽しんでください。
　また，シーズン13ではシーズン1で活躍した武将がまた輝くということで，私自身もワクワクしています。兵科バランスの調整なども今回限りで終わらせず，引き続き皆さんの声と向き合っていきますので，これからも末永くよろしくお願いいたします。
　それと，本作を未体験の方々にもお得なキャンペーンがいろいろとありますので，ぜひこの機会に触れてみてください。最近は休眠中だった方々も，UR武将を獲得して凱旋してみるのはいかがでしょう。

4Gamer：
　本日はありがとうございました。
　ちなみに，「信長の野望 覇道の周年といえばコラボ！」なところがありましたが，今回はなさそうですかね？

黒田氏：
　皆さんそのイメージがあったかと思いますが，今回はURという大きな新要素を導入するため，コラボは見送ることにしました。
　今後はコラボ武将もUR的な位置づけで提供するでしょうし，同時開催だと「信長の野望なのに，いきなりコラボUR武将が最強……？」となってしまっていたはずなので，それもちょっと違うかなと。
　コラボがないことを残念に思っている方々もいらっしゃるかもしれませんが，次なるコラボの準備はちゃんと進めています。そこはご安心いただきつつ，2026年の「信長の野望 覇道」にもご期待ください。