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大幅に性能向上したGPUからコンテンツ制作向けメタバースまで,多彩な製品や話題が登場したNVIDIAのイベントをレポート
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印刷2022/01/06 00:00

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大幅に性能向上したGPUからコンテンツ制作向けメタバースまで,多彩な製品や話題が登場したNVIDIAのイベントをレポート

 2022年1月5日,NVIDIAは,米国・ラスベガスで開催中のエレクトロニクス関連展示会「CES 2022」の開幕に合わせて,同社の2022年新製品ラインナップにおける第1弾を発表した。
 本稿では,4Gamer読者の関心が高そうな話題を抜粋してレポートしたい。


デスクトップPC向けGPU新製品はエントリーとウルトラハイエンド向け


 まず,デスクトップPC向けGPUのエントリークラスモデルとして,「GeForce RTX 3050」が発表となった(関連記事)。発売日は2022年1月27日が予定されている。

GeForce RTX 3050。1月27日発売の予定だ
画像集#002のサムネイル/大幅に性能向上したGPUからコンテンツ制作向けメタバースまで,多彩な製品や話題が登場したNVIDIAのイベントをレポート

 NVIDIAは,2021年に,開発コードネーム「GA106」ベースのデスクトップPC向け「GeForce RTX 3060」シリーズを発売した。またノートPC向けGPUとしては,開発コードネーム「GA107」ベースの「GeForce RTX 3050」シリーズを市場に投入した。
 今回発表となったデスクトップPC向けのGeForce RTX 3050は,後者のGA107を採用したものだ。もちろんリアルタイムレイトレーシングに対応する。搭載するグラフィックスメモリはGDDR6メモリで,容量は8GB。理論性能値は約9.0 TFLOPSで,搭載カードの価格は,北米市場向けの想定価格で249ドル(約2万8900円前後)となっている。
 NVIDIAは,前世代の「GeForce RTX 2080」と同等の性能,スペックを有すると主張しており,主張どおりの実力があるなら,かなり魅力的な製品となるだろう。

 また,イベントの最後には,「GeForce RTX 3090 Ti」の予告も行われた(関連記事)。
 理論性能値は40 TFLOPSに達しており,搭載グラフィックスメモリは容量24GBのGDDR6Xメモリで,メモリクロックは21GHz相当であるという。GDDR系でありながら,メモリバス帯域幅が1TB/sを超えるのはすごい。なお,これまでの最上位モデルだった「GeForce RTX 3090」(CUDA Core数10496基)は,約35.6 TFLOPSで,メモリバス帯域幅は936GB/sだった。

ついに単体GPUの理論性能値が40 TFLOPSに到達した
画像集#003のサムネイル/大幅に性能向上したGPUからコンテンツ制作向けメタバースまで,多彩な製品や話題が登場したNVIDIAのイベントをレポート

 GeForce RTX 3090 Tiは,GA102のフルスペック版(CUDA Core数10752基)と思われるが,実のところGA102のフルスペック版は,すでにワークステーション向けGPU「NVIDIA RTX A6000」が存在しており,これは最大動作クロックが1.8GHzで約38.7 TFLOPSという性能であった。これをもとに計算すると,GeForce RTX 3090 Tiの理論性能値である40 TFLOPSは,動作クロックを1.9GHzまで上げなければ到達できない。製品の発熱や消費電力については,注目が集まりそうだ。
 なお,GeForce RTX 3090 Tiについてのより詳細な情報は,1月下旬に公表するとのことだ。


ノートPC向けGPUに「Ti」モデルが登場


 ノートPC向けGPUとしては,「GeForce RTX 3080 Ti」(以下,RTX 3080 Ti)と「GeForce RTX 3070 Ti」(以下,RTX 3070 Ti)という2種類の「Ti」モデルが発表となった。RTX 3080 Ti搭載ノートPCの価格帯は,北米市場向けで2499ドル以上で,2022年2月1日以降に発売となるそうだ。

 RTX 3080 Tiは,NVIDIAが「実効性能でデスクトップ版の『NVIDIA TITAN RTX』を上回る」と主張するノートPC向けGPUの最上位モデルである。

RTX 3080 Ti。グラフィックスメモリはGDDR6を採用しており,容量は16GBだ
画像集#004のサムネイル/大幅に性能向上したGPUからコンテンツ制作向けメタバースまで,多彩な製品や話題が登場したNVIDIAのイベントをレポート

 比較対象として挙げられているTITAN RTXは,分かりやすくいえばGeForce RTX 20シリーズにおける最上位GPUダイ「TU102」のフルスペック版に相当するもので,同じTU102ベースのGPUである「GeForce RTX 2080 Ti」のさらに上を行くモデルだ。TITAN RTXの理論性能値は16.3TFLOPSに達していたので,これを上回るということは,ノートPC向けとしては相当な高性能ぶりである。

 噂によれば,ノートPC向けのRTX 3080 Tiは,これまでとは異なる新ダイの「GA103」であるそうで,理論性能値は17 TFLOPS以上,第4世代の「Max-Q Technology」モデルでは20 TFLOPSに到達するといわれている。
 新GPUを搭載するノートPCでは「解像度2560×1440ピクセルで,140fpsを超えたPCゲームを楽しめる」と,NVIDIAは訴求している。

 一方のRTX 3070 Tiは,既存の「GA104」ベースのGPUで,搭載製品の価格帯は1499ドル以上となっている。出荷開始は,RTX 3080 Tiと同じ2月1日だ。
 搭載製品にもよるが,理論性能値は約16〜17 TFLOPSに到達するとみられる。「解像度2560×1440ピクセルで,100fpsを超えたPCゲームを楽しめる」そうだ。

RTX 3070 Ti。「GeForce RTX 2070 SUPER」比で1.7倍の性能を発揮する
画像集#005のサムネイル/大幅に性能向上したGPUからコンテンツ制作向けメタバースまで,多彩な製品や話題が登場したNVIDIAのイベントをレポート

今回発表となったGeForce RTX 30は,第4世代のMax-Qモデルが用意される。GPUだけでなく,CPU側の動作も最適化するという
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「DLSS」や「Reflex」に対応するゲームはさらに増える


 今回のイベントでNVIDIAは,GeForce RTXシリーズを中核としたエコシステムが,ゲーム業界に幅広く浸透していることもアピールした。

 まず,GeForce RTXシリーズ専用機能であるAIベースの超解像&アンチエイリアシング技術「DLSS」(Deep Learning Super Sampling)や,リアルタイムレイトレーシングに対応したゲームとして,「The Day Before」や「Escape from Tarkov」,「Rainbow Six Extraction」など10タイトルが加わった(関連リンク)。

The Day BeforeはレイトレーシングとDLSSに対応する
画像集#007のサムネイル/大幅に性能向上したGPUからコンテンツ制作向けメタバースまで,多彩な製品や話題が登場したNVIDIAのイベントをレポート

 NVIDIA独自の遅延低減化技術「NVIDIA Reflex」が,Rainbow Six Extractionや「iRacing.com」,PC版「God of War」をはじめとした7タイトルに採用されたそうだ。

新たにReflex対応ゲームとして7タイトルが加わった
画像集#008のサムネイル/大幅に性能向上したGPUからコンテンツ制作向けメタバースまで,多彩な製品や話題が登場したNVIDIAのイベントをレポート

 2022年は,G-SYNC対応のゲーマー向けディスプレイ新製品として,

  • ASUSTeK Computer:ROG Swift 360Hz PG27AQN
  • AOC:AG274QGM AGON PRO Mini LED
  • MSI:MEG 271Q Mini LED
  • ViewSonic:XG272G-2K Mini LED

が登場すると予告された(関連リンク)。ROG Swift 360Hz PG27AQNは,最大リフレッシュレート360Hzに,それ以外の3製品は,300Hzに対応するeスポーツ用途に適した製品と言える。

今期登場予定のG-SYNC対応ディスプレイ製品群には,最大リフレッシュレート300Hz以上のものが目立つ
画像集#009のサムネイル/大幅に性能向上したGPUからコンテンツ制作向けメタバースまで,多彩な製品や話題が登場したNVIDIAのイベントをレポート


クリエイター向けノートPCブランド「NVIDIA Studio」を強化


 ここからは,直接ゲーマー向けではなく,コンテンツ制作分野に関わる話題を紹介していこう。
 「グラフィックス制作や映像編集など,高度なコンテンツ制作用途を快適にこなせる高性能なノートPCが欲しい」と思ったときに,どれを選んでよいか分からないという事態に陥りがちである。
 そうしたニーズを見越して,2019年からNVIDIAが始めたのが,「NVIDIA Studio」だ。NVIDIA Studioとは,一定スペック以上のNVIDIA製GPUを搭載したノートPCに対して,「このノートPCはクリエイター向けである」ことを訴求できるロゴプログラムである。

GeForce RTX 30シリーズを搭載したノートPCの多くは,「NVIDIA Studio」ロゴ付きモデルになる
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 今回発表となったGeForce RTX 3080 Ti/3070 Tiを搭載するノートPC新製品は,多くがNVIDIA Studioロゴ付きの製品であるとNVIDIAはアピールしていた。こうしたロゴやブランディングのプログラムは,継続することで対象ユーザーへの認知が拡大するので,今回,改めて告知を行ったわけである。

CGや映像といったコンテンツ制作だけでなく,AI研究にもNVIDIA StudioノートPCが最適,というのがNVIDIAのキーメッセージだ
画像集#011のサムネイル/大幅に性能向上したGPUからコンテンツ制作向けメタバースまで,多彩な製品や話題が登場したNVIDIAのイベントをレポート

 それに加えて,NVIDIAは,同社が強力に推進している3Dコラボレーション向けメタバース「Omniverse」の,個人クリエイター向け(Individuals)版を正式に,無料でリリースした。

2019年の発表以来,長らくβ版時代が続いたOmniverseが個人向けに正式リリース
画像集#012のサムネイル/大幅に性能向上したGPUからコンテンツ制作向けメタバースまで,多彩な製品や話題が登場したNVIDIAのイベントをレポート

 メタバースというと「SNSの仮想世界版」というイメージが浮かぶ人も多いだろう。しかし,NVIDIAが推進するOmniverseは,「オンライン空間内でコンテンツ制作を行うコラボレーションに向けた実験場」という,かなり独創的なメタバースプロジェクトだ。
 Omniverseは,あらゆる3Dオブジェクト制作やシミュレーション,アート制作などを,物理的な距離や時差を超越してマルチユーザーで取り組むプラットフォームとなることを目指している。現在は主に,NVIDIAがリーダーシップを取って,多種多様な3D CGアプリケーションやミドルウェア,ユーティリティ,ゲームエンジンにおける入出力インタフェースの抽象化と標準化に取り組んでいる。

 現状のOmniverseは,メタバースとはいってもVR HMDを被って仮想世界にログインする必要はなく,各ユーザーがPC上で実行する様々なアプリケーションをシームレスに相互連携させつつ,必要とあればネットワーク上の他ユーザーとコラボレーションしながら作業を行えるフレームワークだ。
 一方,NVIDIAの考える「Omniverseの究極の形」は,いろんな実験や制作活動ができるデジタルツイン化された現実世界そのものの提供という壮大なものである。

※現実空間の物体や環境を仮想空間内で忠実に再現すること,あるいはその技術。

現在のOmniverseをイメージしたスライド
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 今回のイベントにおけるNVIDIAのメッセージは,Omniverseの個人向け版が正式リリースとなり,個人ユーザーであれば無料で利用できるようになったこと,そしてNVIDIA Studioロゴの付いたノートPCは,Omniverseを利用するのに最適ですよ,という点にあるわけだ。

NVIDIAのCES 2022特別ビデオ(英語,日本語字幕あり)

NVIDIA日本語公式Webサイト


  • 関連タイトル:

    GeForce RTX 30

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