プレイレポート
じゃんけんの要素を取り入れたバトルが特徴の「エンゲージソウルズ」は,いい意味で期待が裏切られる注目せざるを得ない1本になりそう
じゃんけんという分かりやすい要素を取り入れたバトルシステム「eじゃんけん」や,能力の方向性をある程度決めてキャラを育てられる「トレーニングモード」など,どのコンテンツにもやり応えのある本作の先行プレイレポートをお届けしよう。
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駆け引きの熱い新しいバトルシステム「eじゃんけん」
まずは,本作の特徴的なバトルシステムから紹介していこう。「eじゃんけん」と銘打たれたバトルシステムのとおり,本作ではじゃんけんをベースとしたルールで敵と戦っていく。
具体的には,グー,チョキ,パーのいずれかが描かれた3枚の手札(ソウル)を選択して敵味方が交互に攻撃を繰り返すターン制バトルとなっている。
じゃんけんに勝つメリットは先攻を取れるだけでなく,3回勝利で「Hit Chance!」が発動することだ。「Hit Chance!」の発動時,攻撃に合わせて表示されるサークルをタイミングよくタップすると,攻撃の命中率が100%になる。
本作のバトルでは,相手の手札も見えるようになっているのがポイントだ。たとえば,相手がグーとチョキのソウルしか持っていない場合,グーを出せば最悪でも「あいこ」を狙える。早押しに自信があるなら,「あいこ」で決着をつけにいくのも悪くない手である。
もちろん相手からもこちらの手札は見えているので,どのソウルを出すのかの駆け引きが生まれる。次に自身の手札にくるソウルも確認できるため,2,3ターン後を見越した戦術を練りたいところ。
ソウルごとに命中率が設定されているので,どのタイミングで手札を切るかの判断は非常に重要だ。相手と自身の手札や,じゃんけんの勝敗の状況など,さまざまな要因が絡み合うバトルはかなりアツい展開になりやすい。
ソウルの選択からお互いの攻撃までスピーディに展開していくので,1戦ごとに退屈することなく楽しめるのも魅力。バトルアクションの演出も迫力があり,見ていて飽きがこない。
理想のキャラになるまで何度も挑戦
自分好みのキャラを作るトレーニングモード
バトルで使用するキャラクターをじっくりと育てられる「トレーニングモード」は,本作における大きなやり込み要素だ。使用キャラは,まず6つのチームから1つを選択し,次にそのチームに所属する1名を育てていく形式となっている。
「トレーニングモード」では,1年間のストーリーを通じて特訓や試合などを繰り返して,キャラクターを育成していく。
「エンゲージ」という競技が盛んな近未来を舞台に,スクールに所属する少年少女たちがプロプレイヤー「コントラクター」を目指して成長していく青春群像劇を楽しみつつ,最強キャラの育成を目指すというのが,本モードの楽しみ方だ。
編成したサポートキャラや,選択しなかった同チームのメンバーは練習時にランダムに配置されている。サポートキャラは得意な練習方法が決まっているので,得意な練習と配置位置が合致したときが狙い目である。一緒に練習すると好感度がアップしていくので,人数が多い場所を選ぶのも効果的だ。
練習をすると体力を消耗し,練習失敗の確率が上がっていくのも,この手のモードではお約束と言えるだろう。体力が減った状態でどこまで練習を続けるのか,一度休んで回復させるべきなのか。(おそらく多くの人が)失敗確率10%を超えたあたりから頭を悩ませることになる。
失敗するとせっかくためてきた経験値が減ってしまい,さらに運が悪いと怪我をしたり,さぼり癖がついたりする。早めに体力を回復するか,ギリギリまで練習をするかの選択が最終的なステータスに違いを生み出す。
練習を繰り返して,筋力や知力などの経験値がたまったら,対応したステータスに割り振れる。最初はすべてのステータスが低いのでバランスよく上げてもよし,最初から攻撃特化にしてもよしだ。加えてバトルを有利にする各種アビリティも習得できるので,非常に育てがいがある。
育成中は,同チームのメンバーや,編成したサポートキャラとのイベントが発生することもある。内容によっては選択肢が表示され,返答次第でもらえる育成ポイントが変わってくる。
キャラと仲良くなると「お出かけ」できるようになるなど,狙ったキャラとの交流を目指すと奥深さが増していく。
ストーリーの途中には,ほかのチームと対決する練習試合や,トーナメント戦も開催される。ここで敗北しても即ゲームオーバーとはならない(※フェーズ4を除く)が,勝利できればその分獲得できる経験値が多くなるなど,メリットも大きい。
バトルは3ポイントマッチのチーム戦で,自分が育成しているキャラ以外も戦いに参加する。戦闘をスキップして結果だけを見ることも可能だが,確実に勝利したいなら全キャラ手動でプレイしたほうがいいだろう。
練習やキャラクターとのイベント,試合を通じて育成を進めていくのが基本の流れだが,その過程で描かれる青春ストーリーも見応えある内容になっていたので,ぜひ読み飛ばさないように。
最後の大会(フェーズ4)を終了すると,その勝敗を問わず「トレーニングモード」は終了を迎える。最後に残ったポイントを割り振ったら,そのキャラをエンゲージバトルで使用できる。
初期の「マイティエッグ」で「トレーニングモード」を完了すると,残りの5チームから任意のチームを選んでアンロックできる。ストーリーを通じて興味を持ったキャラの所属するチームを選んで,次のキャラ育成に移行しよう。
どのチームでも基本的なトレーニング方法は変わらないものの,チームごとに特殊な特訓方法が用意されているのも特徴だ。例えば「マイティエッグ」であれば,練習するごとにたまっていく特訓ゲージがマックスになると,コーチである「ハリー」が登場して大幅に練習効率を上げてくれる。
ほかのチームも,特定のお題を達成すると経験値がもらえたり,ちょっとしたミニゲームになっていたりと,それぞれ特徴があるようだ。
「トレーニングモード」は,1キャラの育成に時間がかかるが,一度クリアすると共通シナリオをスキップできるなど,育成のハードルを下げる設計も十分に用意されている。
サポートキャラがランダムで配置される関係上,やり込むならトレーニングの試行回数を増やしていくことになるが,それが苦にならないバランスに感じられたのも大きな魅力だ。
豊富なバトルモードでトコトンやり込める!
育成したキャラは,ほかのプレイヤーとのオンライン対戦などで活躍させられる。エンゲージバトルはランキング上位を目指したモードや,チーム全員を使った団体戦など,さまざまな種類があるようだ。
通常のオンライン対戦のほか,正式サービス時の段階では未実装だが,GPSを使用して近くのプレイヤーと戦う機能も搭載される予定とのことだ。苦労して育てたキャラがどこまで通用するのか。ランキング上位を目指したバトルも盛り上がること間違いなし。
「トレーニングモード」は慣れてくると1キャラ育成までの時間を短縮でき,何度もチャレンジして強いキャラを作り出したくなること請け合い。モード名からは想像がつかなかったが,もはやこの育成が本作の“メインモード”と言って差し支えないだろう。
じゃんけんを要素として盛り込んだバトルシステムも分かりやすく,対戦ゲームが不慣れな人でも「eじゃんけん」なら気軽に日本一を目指して上達に励めると思われるので,リリース後はぜひプレイしてみてほしい。
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