「Gears of War」シリーズを手掛けたPeople Can Flyの新作として注目を集めている本作をさっそくプレイしてみたので,インプレッションをお届けしていく。
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アクションゲームのように軽快なプレイフィールを持つTPS
OUTRIDERSの舞台となるのは,環境破壊によって地球が人類の生息に適さないほどに荒廃した遠い未来だ。人類は新天地を目指し,地球と近い環境や生態系を持つ未開の惑星「エノク」へと移民船を送り出す。
移民船は長い旅路の末にエノクの周回軌道上に到達したが,惑星に投下した探査装置からの信号はキャッチできず,直接的な調査を行わなければならなかった。そこで,先遣隊として惑星上に降り立ったのが「アウトライダーズ」である。
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プレイヤーが操作する主人公はアウトライダーズの一員で,地上に降り立つとさっそく操作が可能になる。カットシーンはかなり細かく区切られており,演出が長くなりすぎないように気配りがされているのは好印象だ。
進行システムはいわゆるクエストクリア型で,メインクエストをクリアすればストーリーが進行する仕組みになっている。方向キーの上を押すと現在のミッションとその行き先が表示されるので,それに従って進めていけばとりあえず問題ない。
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基本操作は一般的なTPSと同様で,カバーを取りながらメインウェポンとサブウェポンを使い分けつつ射撃戦を行うことになる。
プレイフィールはかなり軽快だ。アサルトライフルくらいならレティクルを覗かず,腰だめにバリバリ撃ってもけっこう当たる。スティックを倒した方向に回避行動を行うローリングも使用でき,シューターというよりはアクションゲームを遊んでいるような感覚だ。
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基本システムを覚えたところで,さっそく最初の任務に赴く。エノクに投下した探査装置のうち1つは手近な場所にあったが,もう1つは森林の奥深くに落ちたようで,これを探しに行かなければならない。
エノクの自然は非常に美しく,各所に生えている植物や,生息している動物たちは微妙に地球と異なるディテールを持っている。遠くに見える地形なども細かく作り込まれ,歩いて景色を眺めているだけでも満足感が得られる。
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……といった具合に,最初は自然豊かで美しい世界を見せられていたので割と安心して歩を進めていたのだが,森の奥地に進むにつれて不穏な空気が流れ始める。探査装置の近くに到達した直後,謎の光を伴う嵐がアウトライダーズを襲い,次々に触れた人間を消滅させ始めたのだ。
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なんとか拠点まで生きて帰ったアウトライダーズを待っていたのは,生物汚染に触れた人間の抹殺を指示する植民計画の指揮者・マクスウェルだった。マクスウェルは計画の遅れを露呈させないために,移民船の降下を強行して不安分子を一層しようと画策したのだ。
マクスウェルを撃破したものの移民船の降下は止まらず,戦いを切り抜けた主人公は深手を負い,医療ラボの冷却ポッドで眠りにつくことになる。
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ビルド構築と成長の喜びが詰まった,4つのクラスとスキルシステム
次にアウトライダーが目覚めたのは31年後。そこには,地獄と化したエノクの姿があった。
移民船が降下した場所は巨大な渓谷の中であり,謎の力「アノマリー」によって脱出が不可能な状態になっていたのだ。狭い土地に押し込められ,食料の生産も行えない人間たちは,限られた資源を奪い合い,殺し合う極限状態に陥っている。
ようやく事情を理解した主人公は自分の力を役立てようとするが,かつての仲間たちは31年におよぶ戦いで完全にスレており,むしろ31年間寝っぱなしだったこちらに失望している様子。なかなか困惑する状況だが,最近完結した大作アニメ新劇場版の3作目の主人公はこんな気持ちだったのだろうか。
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だが,かつてアノマリーに触れて生き残った主人公は,超常的な力を持つ“変異者”に覚醒していることが判明。かつて自分に思いを託したアウトライダーズの意思を継ぎ,アノマリーの力を駆使して,絶望的な状況からの逆転を目指すことになる。
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変異者として覚醒する際,4つのクラス「デバステーター」「パイロマンサー」「トリックスター」「テクノマンサー」から1つを選ぶことになる。選んだクラスに応じた超能力を使えるようになるが,ここで選んだクラスは後から変更できないので注意しておこう。
いずれも魅力的だが,エイムが苦手な筆者は高い防御力と近接攻撃スキルを持つデバステーターを選択。敵の銃撃を体で受けながらゆっくり相手を狙って倒すタンクスタイルで戦うことにした。
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戦闘を重ねるとレベルが上がり,それに合わせて新たなスキルがアンロックされていく。習得したスキルは[L1],[R1」,[L1]+[R1]同時押しにそれぞれ1個ずつセットできる。
スキルは,正直に言ってメチャクチャ強力だ。例えばレベル3で習得できるスキル「ゴーレム」は,発動しただけで8秒間にわたって受けるダメージが65%も低下する。デバステーターは近距離の敵を撃破すると回復するため,ショットガンを連射しながら敵陣に突っ込んでいくだけでモリモリ体力が回復していく。
ただし,先述の通り1度にセットできるスキルは最大3個で,スキルはクールダウンが終了するまでは再使用できない。いかに変異者とはいえ無防備なところを銃で撃たれたら死んでしまうので,カバーや銃撃といった基本的な動作を駆使するのも重要だ。
加えて,主人公と同じ変異者との戦いでは敵も同じように超常現象のようなスキルを駆使して攻撃してくる。強力なスキルの発動前には“詠唱”の時間があるので,こちらのスキルを叩き込んで妨害してやる必要がある。
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一定レベルに達すると「クラスポイント」が手に入り,これを消費することでスキルツリーのノードを開放できる。単純にステータスが上昇するだけのものから,特定状況で発動するパッシブ能力を獲得できるものまで,ノードの効果はさまざまだ。
スキルツリーはクラスごとに,大まかに分けて上/中央/下のルートが用意されており,各ルートの間にも接続が存在する。レベル最大時に得られるスキルポイントは合計19で,ツリーをコンプリートすることはできないが,割り振ったポイントはいつでもリセットできるので,いろいろなビルドを試してみよう。
これらの要素はプレイヤーのモチベーションを保てるようにうまくデザインされており,「ああでもない,こうでもない」と試行錯誤しながらスキルとスキルツリーの組み合わせを考え,実行しているうちに次の選択肢が増えていく。とくに成長スピードの速いゲーム序盤は,常にワクワクしながら先へ進められるのだ。
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また,ゲーム全体の難度上昇カーブは「ワールドティア」と呼ばれる要素で制御されている。ワールドティアはゲームの進行状況によってより上位のティアが開放されていく数値で,高いティアでプレイするほど難度が上昇するが,アイテムドロップ率や高価なアイテムがドロップする確率も上がっていく。
初期設定では自動でアンロックされている範囲で最も高いティアに設定されるが,手動で低いティアに数値をロックできる。ゲームが難しく感じたら,レベル上げや装備集めの際には高いティアに設定し,なかなか攻略できないボスと出会ったら下げる,といった運用も可能だ。
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各クラスの特性を活かした,お手軽&爽快感バツグンのCo-opプレイ
最後に,本作最大のウリである最大3人でのCo-opについても触れておこう。
本作ではフレンドを誘ってパーティを組むのはもちろん,メインストーリーの進行状況が近いプレイヤーを探してチームに参加もできる。今回は発売日直後ということもあって,ランダムマッチングでのチームプレイに参加してみた。
マッチングが完了するまでに少しだけ時間が掛かるが,一度接続してしまえば一緒にキャンペーンの攻略を楽しめる。直接的な意思疎通ができる要素はエモートだけだが,マップの切り替えを行う際には自動でメンバー投票(指定された方向キーを押すと投票できる)が行われるため,わざわざ文字でやり取りする必要はない。
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出現する敵の数は増えるものの,複数のクラスが同時に戦場に存在することで殲滅力が大幅に向上するため,どちらかといえば難度は下がっているように感じられた。例えば,デバステーターはスキルで攻撃を受け止めている間は攻撃できないが,パイロマンサーを守る形で攻撃を受け止めれば攻撃と防御を両立できる。
また,チームメンバーのいずれか1人が倒れた場合は,1度だけ自力で復活可能で,その後はほかのメンバーが救助コマンドを実行することで復活させられる。互いの状況をチェックし合いながら戦えば,かなりスムーズにキャンペーンを進められるだろう。
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以上が今回のインプレッションとなる。軽快なプレイフィールと,プレイヤーのモチベーションを高める成長曲線のデザイン,そして各々の特性を活かしたCo-opは非常に魅力的に感じられ,発売初日の体験は素直に「もっともっと遊ぼう」と思えるものだった。
ちょっと残念だったのはゲーム内テキストの一部の日本語訳に漏れがある点だ。雰囲気が大事なゲーム,かつ修正が容易な部分なので,早めにアップデートで修正されることを願いたい。
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