
ニュース
AMD,新型GPU「Radeon RX 6600 XT」を発表。レイトレ対応RDNA 2世代のミドルクラスがデスクトップPC向けに登場
![]() |
![]() |
Radeon RX 6600 XTは,演算ユニットクラスタである「Compute Unit」(以下,CU)を32基備えており,CU1基あたりシェーダプロセッサ(以下,SP)を64基統合しているので,SP総数は2048基となる。これは,上位GPUである「Radeon RX 6700 XT」のCU数40基,SP総数2560基と比べて,ちょうど80%の規模だ。
ただ,Navi 2X世代の特徴である大容量キャッシュシステム「Infinity Cache」の容量は,Radeon RX 6700 XTの96MBに対して,Radeon RX 6600 XTは32MBと,3分の1の規模に留まる。
![]() |
ゲームプレイにおける動作クロックの基準「Game Clock」は2359MHz,グラフィックスメモリにはGDDR6メモリを採用しており,容量は8GBだ。グラフィックスカード全体での消費電力は最大160Wで,PCI Express拡張電源コネクタは8ピン×1で済むという。
AMDは,Radeon RX 6600 XTの性能目標を,解像度1920×1080ドット(以下,1080p)で60fpsを超えた高フレームレート表示でのゲームプレイと定義している。1080pの場合,Radeon RX 6600 XTはNVIDIAの「GeForce GTX 1060」と比べて,実ゲームにおいて2.2〜2.5倍程度のフレームレートを叩き出すとのことだ。
![]() |
また,前世代のRadeonである「Radeon RX 5600 XT」と比較した場合,Radeon RX 6600 XTは1.4〜1.7倍程度の性能を発揮するという。
![]() |
さらに,NVIDIAの「GeForce RTX 3060」との1080pにおける性能比較でも,ほとんどのゲームでフレームレートが上回ると,AMDは主張している。市場で人気のあるGeForce RTX 3060に対する魅力的な競合となるかもしれない。
![]() |
![]() |
そのほかに,AMDの超解像技術である「FidelityFX Super Resolution」(以下,FSR)にも対応しており,同機能を利用すれば実ゲームにおけるフレームレートを大きく引き上げられるという。FSR対応ゲームが増えれば,この点もRadeon RX 6600 XTの魅力となりそうだ。
![]() |
![]() |
![]() |
Radeon RX 6600 XT搭載カードは,ASRockやASUSTeK Computer,GIGABYTE,MSI,PowerColor(Tul)やSapphire Technologyといったグラフィックスカードメーカーから製品が発売となる予定だ。
![]() |
また,AcerやDell,HPといったPCメーカーからも,搭載ゲームPCが登場する予定である。
![]() |
AMDのRadeon RX 6600 XT製品情報ページ
- 関連タイトル:
Radeon RX 6000
- この記事のURL: