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みんなで勝利を分かち合えるチームプレイを目指した「チームソニックレーシング」。飯塚 隆プロデューサーにそのこだわりを聞いた
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印刷2019/05/17 10:00

インタビュー

みんなで勝利を分かち合えるチームプレイを目指した「チームソニックレーシング」。飯塚 隆プロデューサーにそのこだわりを聞いた

 2019年5月21日,セガゲームスは「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」シリーズの最新作「チームソニックレーシング」PC / PlayStation 4 / Nintendo Switch)を発売する。
 ソニックやテイルスなど,シリーズの人気キャラクター達がレーシングカーに乗って,シリーズお馴染みのステージなどをモチーフとしたコースでレースを繰り広げるという本作。最大の特徴は,レースゲームには珍しい3人1組のチーム戦にフォーカスしていることで,「チームアクション」による独自の戦略やチーム内での協力プレイが楽しめる。

画像(001)みんなで勝利を分かち合えるチームプレイを目指した「チームソニックレーシング」。飯塚 隆プロデューサーにそのこだわりを聞いた

 今回4Gamerでは,本作のプロデューサーとしてアメリカで制作に携わるセガゲームスの飯塚 隆氏にインタビューを実施。本作のコンセプトや開発エピソードなどを語ってもらった。

「チームソニックレーシング」プロデューサー
飯塚 隆
画像(002)みんなで勝利を分かち合えるチームプレイを目指した「チームソニックレーシング」。飯塚 隆プロデューサーにそのこだわりを聞いた

「チームソニックレーシング」公式サイト



みんなが楽しくなるようなチーム戦にフォーカスしたゲームデザイン


4Gamer:
 本日はよろしくお願いします。
 シリーズ最新作として「チームソニックレーシング」が発売されますが,本作をレースゲームとして企画された経緯をお聞かせください。

画像(003)みんなで勝利を分かち合えるチームプレイを目指した「チームソニックレーシング」。飯塚 隆プロデューサーにそのこだわりを聞いた
飯塚 隆氏(以下,飯塚氏):
 ちょうど本作が立ち上がったころは「ソニックマニア」や「ソニックフォース」のプロジェクトが進んでいて,我々もアクションゲームとは異なる,もっとカジュアルな層に向けたソニックシリーズの企画を模索していました。
 そこへ以前「ソニック&セガ オールスターズレーシング」でご一緒したSumo Digitalさんからお声をかけていただき,企画がスタートしました。

4Gamer:
 「ソニック&セガ オールスターズレーシング」では,セガの人気キャラクターたちが登場していましたが,今回はソニックのキャラクターのみなんですね。

飯塚氏:
 はい。今回のものは,ソニックのブランド拡大を目指した,新たな企画ですので。

4Gamer:
 当初の発表では発売日が2018年冬でしたが,発売が5月となったのは何か理由があったんでしょうか。

飯塚氏:
 お待たせしてしまった一番の理由は,ネットワーク対戦の問題をクリアするのに時間がかかってしまったことです。ネットワーク対戦はプレイヤー全員が同じ環境というわけではありませんし,今回は最大12人での同時対戦を行うため,調整がかなり大変でした。全員が最低限の環境で接続したときのテストを繰り返したり,それに対するデバッグ作業が必要になったりと,想定していた以上の時間を費やしてしまったんです。

4Gamer:
 本作はチーム対戦にフォーカスしていますが,具体的にどのようなルールを採用しているのでしょうか。

飯塚氏:
 同時に走っているチームメンバーの成績を総合的に見て勝敗が決まるという,これまでのレースゲームにはあまりなかったルールを採用しています。シューターやアクションにはチームで競うゲームが多いのに,レースゲームでは,一緒に走って喜びを分かち合えるようなタイトルが意外となかったんですよね。

画像(004)みんなで勝利を分かち合えるチームプレイを目指した「チームソニックレーシング」。飯塚 隆プロデューサーにそのこだわりを聞いた

4Gamer:
 確かに,純粋に仲間と協力して競えるレースゲームは,なかったかもしれません。

飯塚氏:
 実はうちの息子も友達とレースゲームの対戦をやることがあるんですが,飛び抜けてうまい子が1人いると,その子ばかりが勝ってしまうんですよね。だんだんその場の雰囲気が悪くなってしまって,みんなで楽しめない。
 そういう光景を見て「遊んでいるみんながハイタッチして勝利を分かち合えるような楽しい空気になるゲームがあればなあ」と思っていました。

4Gamer:
 レースゲームとしては珍しいコンセプトなだけに,ゲームデザインは苦労されたのではないですか。

飯塚氏:
 そうですね。参加者が各々レースを楽しむことを尊重しつつ,どこまでチームによる協力プレイ要素を入れるかということは,アイデア出しを何度も重ね,時間をかけて決めていきました。
 協力プレイ要素を強くし過ぎると,役割がチーム内で定まり過ぎて,気持ちよく走ってゴールを目指すというレースゲームの醍醐味を損ねてしまう恐れがありました。チームプレイに執着するあまり,「ただ相手の邪魔をするだけのサポート役」が生まれてしまうようなことは避けたかったんですよ。

4Gamer:
 チームとして行えるアクションにはどんなものがあるのでしょうか。

飯塚氏:
 一番分かりやすいのは,チーム内でアイテムを渡す「アイテムボックス転送」です。例えばトップを走っているプレイヤーには,前の相手を攻撃するアイテムは必要ないので,後ろを走るチームメイトに渡して有効活用してもらうわけです。
 それに加えて「ラインブースト」というアクションは,前を走るチームメイトが引いたラインに乗って走ることで,スリップストリームのような加速が得られるようになっています。こちらはテクニック寄りの協力プレイですね。

画像(005)みんなで勝利を分かち合えるチームプレイを目指した「チームソニックレーシング」。飯塚 隆プロデューサーにそのこだわりを聞いた
アイテムボックス転送
画像(006)みんなで勝利を分かち合えるチームプレイを目指した「チームソニックレーシング」。飯塚 隆プロデューサーにそのこだわりを聞いた
ラインブースト

4Gamer:
 チームを組んで走る場合,どんな走り方をすると良いのでしょうか。

飯塚氏:
 まずはチームの1人が先頭を走って,後ろの人がラインをトレースして「ラインブースト」をかけることでスピードアップして前に出ます。そして後ろに下がった人が同じようにラインブーストを狙います。これを繰り返していくことで,チーム全体のスピードをアップさせることができます。これが基本の走り方ですね。

4Gamer:
 ラインブーストをチーム内でかけ合う状態を維持することが大切なんですね。

飯塚氏:
 はい。さらに「アイテムボックス転送」などのチームアクションを行うと「アルティメットブースト」のゲージが溜まっていきます。「アルティメットブースト」は使うとゲーム中最速のスピードを出せるようになるアクションで,一気にレースが有利になります。
 また,本作はどんなにうまく走れてもアイテムで邪魔されることがあるので,スピンしているチームメイトの近くを通って加速させる「タッチダッシュ」も重要なテクニックです。とくにパワータイプはスピンからの立ち上がりが非常に遅いので,チームメイトがタッチダッシュを意識しているかどうかで,かなり結果が違ってくると思いますよ。

画像(008)みんなで勝利を分かち合えるチームプレイを目指した「チームソニックレーシング」。飯塚 隆プロデューサーにそのこだわりを聞いた
タッチダッシュ
画像(009)みんなで勝利を分かち合えるチームプレイを目指した「チームソニックレーシング」。飯塚 隆プロデューサーにそのこだわりを聞いた
アルティメットブースト

4Gamer:
 自分が1位ではなくても,チーム総合で1位になれば勝利というルールも,本作の特徴ですよね。

飯塚氏:
 はい。もちろんオールスターレーシングのようなソロレースも楽しめるように作っていますが,本作はチームで走ることにフォーカスしているので,まずはそこを楽しんでほしいですね。

4Gamer:
 キャラクターのタイプが「スピード」「テクニック」「パワー」と分かれていますが,それぞれどんなタイプの人におすすめですか。

飯塚氏:
 過去にレースゲームをプレイした経験がある人なら,スピードタイプが良いと思います。ちゃんとしたコーナーリングテクニックが必要ですが,高速で走れます。一方で,あまりレースゲームを遊んだことがない人なら,テクニックタイプがおすすめですね。コースアウトしても減速せず,コントロール性能も高いので,操作しやすいです。

4Gamer:
 テクニックタイプ以外は,コースアウトするとかなり減速してしまいますよね。

飯塚氏:
 はい。とくにスピードタイプは,コースアウトしたり,何かにぶつかったりしたときに減速が激しくなるように設定しています。

4Gamer:
 パワータイプはいかがでしょうか。

飯塚氏:
 パワーは,スピードとテクニックの両方を理解してから遊んでほしい,通好みのタイプです。障害物にぶつかっても減速せず,それらを破壊することでコースを切り開いてくれることもあります。

画像(010)みんなで勝利を分かち合えるチームプレイを目指した「チームソニックレーシング」。飯塚 隆プロデューサーにそのこだわりを聞いた

4Gamer:
 キャラクターのタイプで,性能が大きく異なるのは分かりましたが,そのほかにも車をカスタマイズする要素があります。こちらはどのようになっているのでしょうか。

飯塚氏:
 車のカスタマイズでは,「フロント」「タイヤ」「リア」の3か所のパーツを交換することで,車のパラメータを増減できます。例えば加速が悪いスピードタイプでも,パーツを付け替えれば加速力を上げられます。ただし,どのパーツも何かが上がる代わりに何かが下がりますので,そこは自分のプレイスタイルに合わせて,いろいろ試してみてください。


歴代シリーズから15人のキャラクターが登場。いつもと違ったチーム構成も楽しめる


4Gamer:
 シリーズのレギュラーに加えて,ベクターやザボックなど,一風変わったキャラクターも登場していますが,どのようにして選ばれたのでしょうか。

飯塚氏:
 キャラクター選びはかなり悩みましたね。例えばベクターは,もともと「チームカオティクス」のメンバーですが,今回はあえてシルバーやブレイズと組ませた新チームに登場させるなど,かなり検討を重ねて今の形にしました。さらにスピード・テクニック・パワーというタイプがあるので,必ずしもキャラクターの人気順というわけではなく,それぞれのタイプのイメージに合ったキャラクターを選んでいます。

画像(011)みんなで勝利を分かち合えるチームプレイを目指した「チームソニックレーシング」。飯塚 隆プロデューサーにそのこだわりを聞いた

4Gamer:
 プレイアブルキャラクターは最初からすべてアンロックされているのでしょうか。

飯塚氏:
 はい。ストーリーモードのみ,進行度合いによって順番に使えるようになっていますが,対戦モードはオンラインとオフラインのどちらでも全員を使えます。

4Gamer:
 ちなみに飯塚さんは,どのキャラクターがお気に入りですか。

飯塚氏:
 私はチャオがイチオシですね。プレイヤーキャラクターになるのは「ソニックアドベンチャー2」以来のことで,個人的にも登場させたかったんです。4人のチャオが1つの車を動かしている姿も,見ていて面白いと思いますよ。

4Gamer:
 対戦でチャオ同士がマッチングしたりすると,賑やかになりそうですね。
 また,プレイヤーキャラクターとは別に「ドドンパ」というキャラクターが登場していますが,彼はどういう立ち位置なんでしょうか。

ドドンパ
画像(012)みんなで勝利を分かち合えるチームプレイを目指した「チームソニックレーシング」。飯塚 隆プロデューサーにそのこだわりを聞いた
飯塚氏:
 ソニックが車に乗るレースゲームは,20年以上前にゲームギアで発売した「ソニックドリフト」シリーズだけで,ここまで本格的なカーレースを題材にしたゲームは初めてといっても差し支えありません。
 なので,ソニックの世界でレースが開催される理由を考えたときには「ソニックたちが参加するレースを開催している誰かが必要ではないか」と思い,レースの主催者という形でドドンパを登場させることにしました。
 また,本作は今後のシリーズ展開を見据えたタイトルでもあるので,シリーズのシンボル的なキャラクターを担ってほしいという思いもあります。

4Gamer:
 キャラクターデザインはどのようなイメージなのでしょうか。

飯塚氏:
 キャラクターデザインは上川(祐司)がやっているんですが,どことなく中性的で,愛嬌がありながらも,何を考えているかわからないというオーダーをしました。

4Gamer:
 ドドンパは,初期のエッグマンのように,浮遊する乗り物に乗っていますよね。もしかしてレースにも参加するのでしょうか。

飯塚氏:
 いえ,それはないですね(笑)。あくまでも主催者で,どのシーンに現れても違和感がないように,乗り物に乗せたんです。

4Gamer:
 なるほど。あと,根本的な疑問なんですが,ソニックはなぜ車に乗って走っているんでしょうか。彼自身が走った方が速いような気がするんですが(笑)。

飯塚氏:
 確かにそう思いますよね(笑)。海外でもその質問はたびたびいただくのですが,そこはちゃんとストーリーモードで理由が描写されますので,楽しみにしていてください。
 これまでソニックシリーズは「ソニックR」や「ソニックライダーズ」など,生身かそれに近い状態で走るレースが多かったんですが,「ソニックの正統派レースゲームをやりたい」という声も多く寄せられていました。
 ソニックシリーズを知らない方でも入りやすいので,本作でソニックの世界観を知ってもらえれば嬉しいです。

画像(013)みんなで勝利を分かち合えるチームプレイを目指した「チームソニックレーシング」。飯塚 隆プロデューサーにそのこだわりを聞いた


21の多彩なコースや各キャラクターの個性を反映したレーシングカーが登場


4Gamer:
 キャラクターだけでなくレースゲームといえば,もう1つの主役でもあるのが車です。こちらのデザインはどのように決めていったのでしょうか。

画像(014)みんなで勝利を分かち合えるチームプレイを目指した「チームソニックレーシング」。飯塚 隆プロデューサーにそのこだわりを聞いた
飯塚氏:
 ソニックシリーズは,キャラクターの個性が立っているので,キャラごとに車を別にデザインしています。カスタムパーツもすべてキャラごとに別のものを用意しました。
 開発側の都合を言うと,車のデザインを全員共通にすれば,カスタムパーツも1つ作るだけで全キャラクター分を共有できるんですが,それはやりたくなかったんです。

4Gamer:
 1キャラごとに別のものを用意しているとなると,結構な量ですよね。

飯塚氏:
 いや,もうかなりの量でしたよ(笑)。その甲斐あって,どの車も割と個性を出せたのではないかと自負しています。先ほどのキャラクターをどう選抜したかという話と被りますが,実は車からデザインしていって,それらが似合いそうなキャラクターをチョイスしたというものもありました。

4Gamer:
 車のデザインで気に入っているものはありますか。

飯塚氏:
 車はどれもSumo Digitalのデザイナーと何日もかけて決めていったので,全部思い入れがありますね。すんなり決まったのはビッグの車ぐらいです(笑)。強いてあげるならシャドウの車でしょうか。

4Gamer:
 シャドウの車は現代的なスポーツカーのようなデザインですね。

画像(015)みんなで勝利を分かち合えるチームプレイを目指した「チームソニックレーシング」。飯塚 隆プロデューサーにそのこだわりを聞いた

飯塚氏:
 でも実はよく見るとサイドやリアの形状が複雑で,実際の車ではありえないデザインなんですよ。このデザインにたどり着くまでかなり時間がかかったぶん,思い入れは強いです。実は北米ではラジコンカーもすでに発売されています。

4Gamer:
 え,もうそんな商品が出ているんですか。北米のライセンス商品のフットワークの軽さはすごいですね……。

飯塚氏:
 今のところはソニックとシャドウの車を展開しています。肝心のゲームはまだ発売前なんですけどね(笑)。

4Gamer:
 (笑)。ところで本作は車の色がカスタマイズできますが,ソニックの車を,赤や黄色にできるのはちょっと驚きました。いいんですか?

画像(016)みんなで勝利を分かち合えるチームプレイを目指した「チームソニックレーシング」。飯塚 隆プロデューサーにそのこだわりを聞いた

飯塚氏:
 そこを変えられないと色のカスタマイズの意味がないですから(笑)。本作はオンライン対戦で,世界中のプレイヤーの車12台が一堂に会するので,自分と同じ色の車が存在しないくらいのバリエーションを目指しました。デフォルトの色も良いですが,ちょっと自分好みに変えるだけでも愛着が湧いてくると思いますよ。

4Gamer:
 コースも過去のソニックシリーズに登場した場所をモチーフとしたものになっていますね。コースづくりにおいて,本作ならではのポイントなどがあれば教えてください。

飯塚氏:
 本作には全部で21のコースがあるんですが,違った雰囲気を楽しめるようなロケーションをチョイスしていくのに苦労しました。
 また,チームで走るゲームなのでコースの道幅に特徴があるんです。最初は普通のレースゲームと同じぐらいの道幅にしていたんですが,テストで走っていると,味方が邪魔に感じるようなことがあったんです。それを緩和させるために道幅を広く設計しています。

画像(019)みんなで勝利を分かち合えるチームプレイを目指した「チームソニックレーシング」。飯塚 隆プロデューサーにそのこだわりを聞いた

4Gamer:
 コースレイアウトも,バラエティに富んでいますよね。分かれ道があったり,障害物が置かれていたり。

飯塚氏:
 そこは各キャラクターのタイプに合わせた設計ですね。テクニックタイプが走ると減速せずにショートカットできる道を作ったり,パワータイプが障害物を壊して開ける道を用意したりと,各タイプがそれぞれ,活躍できるようなコース作りを心がけています。

4Gamer:
 あと,本作はアイテムのデザインがすべてウィスプに統一されています。これはソニックシリーズのレースゲームだからということでしょうか。

飯塚氏:
 はい,オールスターレーシングのときはもっと一般的なデザインでしたが,今回はソニックシリーズなので,ウィスプで統一しました。最初は少しわかりづらいかもしれませんが,色や取ったときのボイスなどですぐにわかるようにしています。

画像(017)みんなで勝利を分かち合えるチームプレイを目指した「チームソニックレーシング」。飯塚 隆プロデューサーにそのこだわりを聞いた


シリーズの名曲を手がけたコンポーザーとチームを組んで制作したサウンドは必聴


4Gamer:
 楽曲は瀬上 純さんがメインコンポーザーとして起用されていますね。

飯塚氏:
 はい。今回ソニックのレーシングゲームを作ろうという企画の段階から,私の頭の中ではすでに瀬上のギターの音が鳴っていたんです。レースゲームは音楽が格好良くないと,面白さが半減すると思っていて,彼がレースゲームにマッチした格好いい曲を作ってくれるだろうというイメージもあったので,初期の段階から起用を決めていました。

4Gamer:
 公式サイトの映像では,ギターの生音を収録していましたが,本作の楽曲はすべて生演奏なのでしょうか。

飯塚氏:
 本作に限らず,近年のソニックタイトルは打ち込みではなくほとんど収録ですね。あと今回は瀬上から「チームがコンセプトのゲームなので,曲作りもチームでやりたい」という提案があったんです。なので,どの曲も必ず別の作曲者とチームを組んで作るという,新しい手法で作っています。

瀬上 純氏
画像(018)みんなで勝利を分かち合えるチームプレイを目指した「チームソニックレーシング」。飯塚 隆プロデューサーにそのこだわりを聞いた

4Gamer:
 どういった方とチームを組まれたんですか。

飯塚氏:
 曲ごとに組んだ人が違うのですが,「ソニックマニア」のコンポーザーなど,どの楽曲もシリーズにゆかりのある人物と組んで作っていますので,シリーズファンの皆さんには喜んでいただけると思いますよ。

4Gamer:
 かなり豪華な布陣での曲作りが行われたんですね。

飯塚氏:
 私も提案されたときは,すごくチャレンジングなことをやるなと思いました。瀬上のバンド「Crush 40」が演奏するオープニングや,コンポーザーの個性と瀬上のギターサウンドがうまくミックスされた楽曲など,さまざまな曲を収録しています。現在,YouTubeのSONICMOVIECHANNELで,楽曲制作の様子や,コースの楽曲を配信していますので,ぜひ聴いてみてください。



2021年に生誕30周年を迎えるソニック。アニバーサリーに向けて新たなチャレンジも?


4Gamer:
 さて,最後にソニックシリーズの今後の展望についてお聞かせください。2年後の2021年にはシリーズ生誕30周年を迎えるソニックですが,それに向けた取り組みは既に動いていたりするのでしょうか。

画像(020)みんなで勝利を分かち合えるチームプレイを目指した「チームソニックレーシング」。飯塚 隆プロデューサーにそのこだわりを聞いた
飯塚氏:
 30周年を見据えた構想はこれから始めなければと思っているところです。何かしらの新しいチャレンジをやりたいなとは思いますが。

4Gamer:
 シリーズが毎年出ている中で,常に新しいことを考えていくのは大変そうですね。近年ホットな話題のeスポーツ向けタイトルなどはどうでしょうか。

飯塚氏:
 いつか機会があれば……とは思っていますが,ソニックはプラットフォームアクションがメインなので,eスポーツで,というのはちょっと難しいかもしれません。
 ただ,今回のチームソニックレーシングのように,アクションゲームとは違うジャンルのものは今後もチャレンジしていきたいです。もしかするとその中でeスポーツ向きのゲームが生まれる可能性はあるかもしれませんね。

4Gamer:
 30周年に向けて今後の展開に期待しています。それでは最後に,チームソニックレーシングの発売を楽しみにしているファンに向けて一言お願いします。

飯塚氏:
 チームソニックレーシングは,シリーズの人気キャラクターたちがワイワイと走るレースゲームなので,ファンの皆さんにはきっと楽しんでいただけると思います。
 また,“チームで走るレースゲーム”という珍しいゲームデザインを採用しているので,ソニックシリーズをあまり知らない方でも新しいレースゲームとして楽しんでいただけると思います。友達や家族と協力しながら走るのは本当に楽しいので,ぜひ遊んでみてください。

4Gamer:
 本日はありがとうございました。

「チームソニックレーシング」公式サイト

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