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夢の舞台はきっと,どこまでも続いていく。「MANKAI STAGE『A3!』〜AUTUMN&WINTER 2019〜」ゲネプロ&囲み会見レポート
リベル・エンタテインメントが配信中のイケメン役者育成ゲーム「A3!(エースリー)」(iOS / Android。以下「エースリー」)を原作とした舞台作品「MANKAI STAGE『A3!』〜AUTUMN&WINTER 2019〜」が,2019年1月31日の夜公演より,東京・日本青年館にてスタートしました。本稿では公演に先駆けて行われたゲネプロと,キャストによる囲み取材の模様をお届けします。![]() |
本作は,昨年上演された“春組&夏組編”の「MANKAI STAGE『A3!』〜SPRING & SUMMER 2018〜」に続く,秋組と冬組の物語になります。秋組をフィーチャーした1幕では,過去や本当の自分自身と向き合えなかった不器用な彼らが,かけがえのない仲間と出会い絆を深め,みんなでひとつの夢に向かっていく姿が描かれます。
冬組をフィーチャーした2幕では,それぞれが“大人”である故に生まれる葛藤に心を迷わせながらも,不思議なできごとを通してそれを乗り越えていきます。そして劇団存続をかけて仲間と手を取り合い,ライバル劇団との一世一代の勝負に挑むというストーリーが語られました。ゲームを知っている人なら胸が熱くなるような名場面を,時にコミカルに,時に力強く,時に繊細に,圧倒的な熱量で「エースリー」の世界が本物の舞台の上に再現されていたように感じました。
「エーステ」をオススメしたい理由をあらためて語る
いまや2.5次元舞台は,一部の例外を除き,キャラクターや原作のストーリーを忠実に再現するのはもはや当たり前と言えるほどの進化を続けています。「エースリー」は役者がテーマのゲームなので,舞台化は多くの方が予想していたことは想像に難くありません。しかし「エーステ」では,ゲームでの印象的な場面をただ忠実に再現するだけでなく,キャラクターの内面やさまざまな場面を,舞台ならではの歌やダンスなどのオリジナル要素で表現されています。
原作ファンに馴染みのあるシーンは,生身の役者から生まれる熱量によってゲームとはまた違う感動が生まれ,オリジナル要素では,初めて見るはずなのに「これはたしかに『エースリー』の世界だ!」と嬉しくなるような空気感が作り上げられており,作品全体が実に絶妙なバランスで構成されているように感じられました。
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「エーステ」は,これまでの記事でも書いてきたとおり,「実際の役者がキャラクターを演じ,さらにそのキャラクターが劇中劇で役を演じる」という複雑な構造になっています。「エーステ」を観る私たちもまた,舞台を観に来た観客であり,彼らを見守る監督でもあるので,ひとつの作品で幾重にも重なった“役者=キャラクター”の感情や熱に心を動かされたり,板の上に生まれるエネルギーを受け取ることができるのです。これは,ゲームを知っていてもそうでなくとも感じられる本作の魅力のひとつではないかと思います。
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また,前作で描かれた春組と夏組は,起承転結で言えば“起”と“承”,物語の始まりとそれが展開していくパワーがありました。そして本作の秋組と冬組も原作同様,“転”と“結”。ある大きな事件と,劇団の存続をかけた勝敗の行方が描かれます。
ゲームにおける秋組と冬組の物語では,春や夏とはまた違う感動で涙を流した人も多いと思いますが,本作には,そんな原作ファンの期待以上の深い感動があると太鼓判を押せます。MANKAIカンパニーの劇団員たちが感じ,私たちに伝えてくれる「舞台ってすごい,素晴らしい」という想いを,文字どおりダイレクトに感じられるのではないでしょうか。
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そして最後にもうひとつ。本作の見どころはほかにもたくさんありますが,筆者が予想外に心を大きく揺さぶられたのが,今回が舞台初登場となるライバル劇団・GOD座の存在でした。ネタバレになるため詳しくは語れませんが,この舞台作品においてGOD座がいかに“凄い”のかを描くことで,彼らのプライドや人気に説得力が生まれたのです。
そしてそれは,MANKAIカンパニーとの間に繰り広げられる勝負の価値が高まることにつながり,フィナーレにおける感動をより大きなものにします。GOD座は「エースリー」で描かれる物語での“ヒール”的存在ではありますが,本作によって同じ夢を追いかける好敵手として,彼らとの物語がさらに深さが増したように感じられました。
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囲み会見をレポート
本稿の締めとして,ゲネプロ前に行われた囲み会見の模様をお届けします。本作でフィーチャーされている秋組と冬組のキャスト10名が,公演に向けての意気込みやエピソードを語ってくれました。
――開幕に向けてのコメントをお聞かせください。
水江建太さん(摂津万里役):
いままでの稽古期間,キャストやスタッフみんなで作り上げたものを全力で披露したうえで,舞台上でしかわからないことをたくさん見つけ,千穐楽まで成長しつづけていきたいと思います。
中村太郎さん(兵頭十座役):
本作に出演できることを嬉しく思います。兵頭十座という,みなさんに愛さているキャラクターをしっかりと演じられるように,真摯に向き合って二人三脚で演じていきたいです。
赤澤 遼太郎さん(七尾太一役):
僕,個人的にすごく“ひつまぶし”みたいな舞台だなと思っていて,その理由は……
(周りのキャストたちが「?」という顔を見合わせる)
ひとつの舞台なのに,めちゃくちゃ味が変わるんですよ!(笑) そこを楽しんでいただければいいなと思います。以上です!
稲垣成弥さん(伏見 臣役):
まずは怪我なく最後まで走り抜けられるようにがんばっていきます。そして秋組冬組が本格始動ということで,ぜひ多くの人に観てもらいたいです。応援よろしくおねがいします!
藤田 玲さん(古市左京役):
僕はこの中で唯一,(前作の)春夏編から続いて出させていただいているんですが,春組夏組が組ごとに切磋琢磨して稽古をしているのを羨ましく思っていました。今回は秋冬で稽古できたことを嬉しく思います。この秋組をみなさまに披露するのがすごく楽しみです。
荒牧慶彦さん(月岡 紬役):
原作の「エースリー」は俳優育成ゲームということで,僕らもこのステージを通して,キャラクターとともに自身の俳優としてのスキルを成長させていけたらと思っています。よろしくお願いいたします。
北園 涼さん(高遠 丞役):
荒牧さんが言ったように,僕も役とともに役者が成長できるのが「エーステ」の醍醐味だと思っています。春夏が愛されたように,秋冬も愛されていければ嬉しいです。稽古で培ってきたものをやっと見せられるのを楽しみにするとともに,お客様に甘んじることなく向上心を持って取り組んでいけたらと思います。
植田圭輔さん(御影 密役):
僕,個人的にこの舞台は“ひつまぶし”みたいなだなと思っていて。
(赤澤さんが「絶対くると思ってましたよ!」とツッコミを入れる)
冗談はさておき,リーダーが言ったように役者が役者を演じる不思議な気持ちはあるんですが,僕たち,エーステにしか出せない魅力があると思っています。僕たちでしか演じられない秋組冬組ってなんなのかと突き詰めて考えれば素敵なものになるし,日々変わっていくはずです。協力してくれる春夏のみんなの分も含め全員で“咲きたい”と思っています。
田中涼星さん(有栖川 誉役):
より「エースリー」という作品を(みなさんが)愛してくれるように,秋組冬組,それぞれのキャラクターを愛して精一杯がんばっていきたいと思います。よろしくお願いいたします!
上田堪大さん(雪白 東役):
この作品が決まったときからアプリを始めて,課金もいっぱいしました(笑)。キャストそれぞれが作品やカンパニーを愛してきたと思います。お客さんとともに,満開の笑顔で全力で駆け抜けていきたいと思います。
――原作では各組それぞれ“家族”や“友達”などのイメージがありますが,今回の秋組・冬組のキャストのみなさんを例えるとすれば何ですか?
(藤田さんから「リーダーどうですか?」と話を振られ)
水江さん:
そうですね,いやー……(秋組は)兄弟かなと思いますね,僕は。熱いです,秋組は。
荒牧さん:
冬組はひつまぶしです(笑)。
植田さん:
やっぱりいろんな味わいがあると思うので……(笑)。
――稽古場でのイチオシのエピソードはありますか?
藤田さん:
秋組は,彼(伏見 臣役の稲垣さん)が料理が得意な役なので,稽古場にいろいろ作ってきてくれたんですが,思い入れがありすぎて歌の中で歌詞にはない料理名を歌ってしまうことがありました(笑)。
荒牧さん:
冬組は常に一緒にいて面白いんですけど……思い出したら言います(笑)。
――各組のメンバーからリーダーに向けて言いたいことをお聞かせください。
【秋組リーダー・万里役の水江さんに向けて】
中村さん:
すごくポジティブでいつも助けてもらっていて,感謝しかないです。
赤澤さん:
僕から見た建太くんはめちゃくちゃ熱い男で,万里にピッタリだと思います。
稲垣さん:
芝居やダンス,歌のことを真面目に考えていて尊敬してます。秋組のリーダーで良かったなって。
藤田さん:
ストイックで,いつも周りのことを考えてますね。若いのにすごいなと。リーダーになるべくしてなったんだなと。
水江さん:
ありがとうございます! なんか恥ずかしいな,これ(笑)。
【冬組リーダー・紬役の荒牧さんに向けて】
北園さん:
嫌なところがひとつもなくて,それでいてストイックでみんなを引っ張っていってくれる方で,冬組がまとまったなと。
植田さん:
荒牧慶彦にしかできない,強要することなく空気を読み,全員で作っていくっていうバランスを取ってくれてる人だなと。あとは天然ボケを直してほしい(笑)。
田中さん:
ほかの先輩もそうですが,冬組で一番年下の自分を,それを気にしないように接してくれます。優しさのかたまりだなと。
上田さん:
心がきれいな人ってこういう人だなと。僕が汚れているわけじゃないですが(笑),マイナスイオンが出てるような感じですね。これからも4人でついていきます。
荒牧さん:
よし,今から焼き肉行こうか!(笑)
――ありがとうございました。
(C)Liber Entertainment Inc. All Rights Reserved.(C)MANKAI STAGE『A3!』製作委員会 2019
「MANKAI STAGE『A3!』」公式サイト
「A3!」公式サイト
「A3!」ダウンロードページ
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4Gamer 女子部(仮)

















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