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Lenovo,GTX 1080を搭載可能なゲーマー向けキューブ型PCを9月2日に発売。RazerコラボのPCやG-SYNC対応ディスプレイも
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印刷2016/08/30 11:00

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Lenovo,GTX 1080を搭載可能なゲーマー向けキューブ型PCを9月2日に発売。RazerコラボのPCやG-SYNC対応ディスプレイも

 2016年8月30日,Lenovoの日本法人であるレノボ・ジャパンは,ゲーマー向けのデスクトップPCおよび液晶ディスプレイを9月2日に同社直販サイトにて国内発売すると発表した。
 ラインナップは,「GeForce GTX 1080」を搭載可能な小型のキューブ筐体を採用するPC「ideacentre Y710 Cube」と,RazerとのコラボによるミドルタワーPC「ideacentre Y900 RE」,そしてG-SYNC対応の27インチ湾曲ディスプレイ「Lenovo Y27g RE Monitor」となっている。

画像集 No.002のサムネイル画像 / Lenovo,GTX 1080を搭載可能なゲーマー向けキューブ型PCを9月2日に発売。RazerコラボのPCやG-SYNC対応ディスプレイも
ideacentre Y710 Cube
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ideacentre Y900 RE


ideacentre Y710 Cube


画像集 No.020のサムネイル画像 / Lenovo,GTX 1080を搭載可能なゲーマー向けキューブ型PCを9月2日に発売。RazerコラボのPCやG-SYNC対応ディスプレイも
 まずはideacentre Y710 Cube(以下,Y710 Cube)から見ていこう。Y710 Cubeには,搭載CPUとGPUの組み合わせが異なる3モデル展開で,製品概要は下に示したとおり。いずれも,発売時点ではBTOによる構成変更には対応しないとのことだ。

  • 90FL0037JM
    CPU:Core i7-6700,GPU:GeForce GTX 1080,メインメモリ容量:16GB(16GB×1),ストレージ:SSD(Serial ATA 6Gbps,容量256GB)+HDD(Serial ATA 6Gbps,容量1TB),光学ドライブ:なし,直販価格:未公開
  • 90FL002AJM
    CPU:Core i7-6700,GPU:GeForce GTX 1070,メインメモリ容量:16GB(16GB×1),ストレージ:SSD(Serial ATA 6Gbps,容量256GB)+HDD(Serial ATA 6Gbps,容量1TB),光学ドライブ:なし,直販価格:19万5000円(税別,単純計算した税込価格は21万600円
  • 90FL0029JM
    CPU:Core i5-6400,GPU:Radeon R9 370X,メインメモリ容量:8GB(8GB×1),ストレージ:HDD(Serial ATA 6Gbps,容量1TB),光学ドライブ:なし,直販価格:11万1000円(税別,単純計算した税込価格は11万9880円

 スペック面で気になるのは,どのモデルも,メインメモリがシングルチャネル構成になっていることである。メモリモジュールが2枚より1枚のほうが低コストではあろうが,安価な下位モデルでも10万円超え,GeForce GTX 10シリーズを搭載するモデルは20万円を超える製品で,メモリモジュール1枚分のコストをケチって性能を下げるというのは,賢明な選択ではなかろう。「購入していきなり蓋を開け,自分でメモリモジュールを差す」か,「BTOができるようになるのを待つ」しかないというのは,大手PCメーカー製の新モデルとしてはいかがなものかと思う。

 気を取り直して,本体を見ていこう。
 Lenovoが事前に行った製品説明会には,Y710 Cubeの試作機が出展されていた。筐体は,よくあるMini-ITXサイズの小型キューブ筐体で,サイズは252.3(W)×393.3(D)×314.5(H)mm,容積は約15リットルとのこと。GeForce GTX 1080搭載カードと定格出力450Wの電源ユニットを内蔵する筐体としては,コンパクトと言っていいだろう。
 前面には,Lenovoのゲーマー向けPCで共通のシンボルマークとして使われている「Y」字型のLEDイルミネーションが埋め込まれている。LEDの発光色やパターンは,プリインストールのLenovo製設定ソフト「Lenovo Nerve Center」(以下,Nerve Center)から設定可能だ。

Y710 Cube。「Y」字型のシンボルマークを中心としたデザインは,どことなく仮面のようにも見える(左)筐体天面は排気孔になっており,天面中央のバーは移動時に取っ手として利用可能だ(右)。前側左寄りには,USB 3.0 Type-A×2と,3.5mmミニピンのヘッドフォン出力およびマイク入力を配置
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本体正面向かって左側面を開けると,マザーボードやグラフィックスカードにアクセスできる(左)。展示機はGeForce 9シリーズのリファレンスカードで,おそらくは「GeForce GTX 980」もしくは「GeForce GTX 970」搭載機だが,筐体内のスペースはギリギリだ。右写真は,本体向かって右側板を開けたところ。黒くて四角いのが電源ユニットである
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ideacentre Y900 RE


Y900 RE
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 タワー型PCのideacentre Y900 RE(以下,Y900 RE)は,2016年1月に海外で発表となった製品をベースに,搭載するGPUをGeForce GTX 1080へ変更したしたモデルである。ラインナップは下のとおり1モデルで,こちらも「現時点ではBTO非対応」かつ「メインメモリがシングルチャネルアクセス」なので,発売時点では積極的には勧めづらい。

  • ideacentre Y900 RE(型番:90FK0016JP)
    CPU:Core i7-6700K,GPU:GeForce GTX 1080,メインメモリ容量:16GB(16GB×1),ストレージ:SSD(NVMe,容量256GB)+HDD(Serial ATA 6Gbps,容量2TB),光学ドライブ:BD-ROM,直販価格:30万5000円(税別,単純計算した税込価格は32万9400円

Y900 REに付属するBlackWidow Chroma(左)とMamba TE(右)
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 Y900 REがRazer Editionたる由縁は,筐体に埋め込まれたLEDイルミネーションが「Razer Chroma」に対応しており,Razerの統合設定ソフト「Razer Synapse」(以下,Synapse)から発光色や発光パターンをカスタマイズできる点と,Razer製のメカニカルキーボード「Razer BlackWidow Chroma」と有線式マウス「Razer Mamba Tournament Edition」(以下,Mamba TE)が付属している点にある。

 Synapseの画面を確認してみると,キーボードやマウスと並んでY900 REが対象デバイスとして表示されており,前面ロゴ,前面左と右,背面ファンの4か所に埋め込まれたLEDの色や発光パターンを変更できるようになっていた。

Y900 REの内部(右)。内部は典型的なミドルタワーPCといったところで,電源ユニットは底面配置となっている。その電源ユニットの側に見慣れない部品があったので質問してみたところ,Synapse対応LEDイルミネーションの制御用パーツとのことだった(右)
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Y900 RE上で動作するSynapseの画面。左下のデバイス一覧に,Y900 REが表示されている
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LEDイルミネーションはロゴマークと前面の左右(左),背面ファン(右)の4か所にあり,個別に設定することも,4か所すべてをリンクして同じ光らせ方を選ぶことも可能だ
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 本機もLenovo独自の設定ソフトであるNerve Centerをプリインストールしているが,アンロック版のCPUであるCore i7-6700Kのオーバークロック機能「ターボ起動」を追加している点が異なる(※LEDの設定機能はSynapse側にあるため存在しない)。
 Lenovoが以前に国内で販売していたゲーマー向けデスクトップPCのErazerシリーズでは,ソフトウェアでオーバークロック設定後にPCを再起動する必要があり,実用性に欠ける面があった。しかしY900 REでは,その問題が解決したわけだ。Nerve Center上の設定だけで,定格動作とオーバークロック動作を切り替えられるようになったのは評価できるだろう。

Lenovo製PCの設定ソフトであるNerve Center(左)。Y900 REでは,オーバークロック設定のほか,プリインストールのRazer製ソフトウェアの起動やアプリケーション別のネットワーク帯域割り当て設定「ネットワークの優先使用」といった機能も備えている。展示機では,オーバークロックを有効にすると最大4.5GHzまで動作クロックが上がった(右)
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 付属品のBlackWidow Chromaは2万〜2万2000円前後,Mamba TEは1万3000円前後の実売価格で販売されているので,計3万3000〜3万5000円分の周辺機器が付属していると考えれば,それなりの価格になるのは避けられない。とはいえ,Razer Editionである点と,オーバークロック機能を備える点を除けば特筆すべき点があまりないにも関わらず,税込みの直販価格が32万円超というのは,相当に人を選ぶと言わざるを得まい。


Lenovo Y27g RE


 Lenovo Y27g RE Monitor(以下,Y27g RE)は,27インチサイズで曲率1800R(=半径1800mmの円を描くカーブ),解像度1920×1080ドットの湾曲型VA液晶パネルを採用するのが特徴だ。垂直リフレッシュレートは最大144Hzで,冒頭でも紹介したとおり,NVIDIA独自のディスプレイ同期技術であるG-SYNCにも対応する。
 直販価格は9万2000円(税別)となっているので,単純計算した税込価格は9万9360円だ。

Y27g RE
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 本製品もChroma機能に対応したLEDイルミネーション機能を背面に搭載したRazer Editionとなっており,ディスプレイとPCをUSBで接続すると,Synapseから発光色やパターンをカスタマイズ可能となっている。
 スペックや機能を考えると割高ではあるが,1920×1080ドットの湾曲液晶ディスプレイという点に惹かれるなら,貴重な選択肢となりそうだ。

●Y27g REの主なスペック
  • パネル:27インチ湾曲型ワイド,VA方式,G-SYNC対応,ノングレア(非光沢),LEDバックライト(フリッカーフリー対応)
  • バックライト:LED
  • パネル解像度/最大垂直リフレッシュレート:1920×1080ドット/144Hz
  • 輝度(通常):300cd/m2
  • 表示色:約1670万色
  • コントラスト比:3000:1
  • 視野角:左右178度,上下178度
  • 中間調応答速度:4ms
  • 接続インタフェース:DisplayPort×1,HDMI×1,USB 3.0×4,3.5mmミニピンヘッドフォン出力
  • チルト(上下回転):対応(−5〜+30度)
  • スイーベル(左右回転):対応(左右30度)
  • ピボット(縦回転):非対応
  • 高さ調整:対応(最大110mm)
  • 消費電力:63W(通常時),0.5W以下(スタンバイ時)
  • サイズ:625(W)×242(D)×563.3(H)mm
  • 重量:4.6kg(※パネルのみ),6.75kg(※スタンドおよびケーブル込み)
  • 保証期間:3年
  • 発売日:2016年9月2日
  • 価格:9万2000円

Lenovo 公式Webサイト

  • 関連タイトル:

    Legion,ideacentre Y,ideapad Y

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