KONAMIのトレーディングカードゲーム「遊☆戯☆王」シリーズの世界選手権
「Yu-Gi-Oh! World Championship 2017」決勝大会が2017年8月13日,東京・品川のコナミスポーツクラブ本店で開催された。このYu-Gi-Oh! World Championship 2017は,2003年から毎年開催されている
「遊戯王オフィシャルカードゲーム」の世界大会で,今年で15回目を迎える。
2年ぶりとなる国内での大会では,モバイルゲーム
「遊戯王 デュエルリンクス」(
iOS /
Android)の部門が加わり,小学生の部(ドラゴンデュエル)と一般の部の3部門の決勝戦が行われた。
小学生の部(ドラゴンデュエル)決勝戦
まず,小学生の部の決勝戦がスタートし,ブラジル代表の
Rafael Mariano Reich選手とカナダ代表の
Ryan Yu選手が対決。デッキ構成は,Rafael選手が「真竜+召喚獣」,Ryan選手は「効果ダメージ」デッキとなる。
 Rafael Mariano Reich選手 |
 Ryan Yu選手 |
小学生とは思えないハイレベルの戦いを繰り広げた2人だったが,Rafael選手の猛攻をRyan選手がいなして,見事勝利。小学生の部の優勝は,カナダ代表のRyan選手となった。
「遊戯王 デュエルリンクス」の部 決勝戦
続いて,今回新設された「遊戯王 デュエルリンクス」部門の決勝戦が開始され,スウェーデン代表の
Tutpup選手とニュージーランド代表の
Timmy選手が登場した。「遊戯王 デュエルリンクス」の決勝戦では,デッキレシピは公開されず,使用キャラクターのみが明かされている。Tutpup選手が「海馬瀬人」「孔雀 舞」「真崎杏子」で,Timmy選手が「海馬瀬人」「ペガサス・J・クロフォード」「真崎杏子」を使用している。
 Tutpup選手 |
 Timmy選手 |
こちらはデジタルゲームということもあってか,勝負がスピーディに展開。カード運に恵まれたTimmy選手がTutpup選手を下し,初代「遊戯王 デュエルリンクス」の世界王者に輝いた。
スペシャルエキシビションマッチ「ARデュエル」
ここで,遊戯王ファンにはお馴染みの2人,
カイザー海馬(うみうま)さんと
マスター赤馬(あかうま)さんがゲストとして登壇し,スペシャルエキシビションマッチ
「ARデュエル」に挑戦することとなった。遊戯王ファンなら誰もが憧れる「召喚したモンスターが3Dで現れるソリッドビジョンシステム」を再現したという設定のもと,「AR技術」を使用したステージを今回のために特別に設置。大型モニターに使用したカードの3Dのモンスターが出現する迫力のデュエルを行った。
対戦では,カイザー海馬さんの「青眼の白龍」の攻撃を耐え抜いたマスター赤馬さんが「超魔導剣士−ブラック・パラディン」を融合召喚し大逆転勝利。対戦後,勝利者インタビューでマスター赤馬氏は「近い将来,このARデュエルが実現して欲しい」と語った。
一般の部 決勝戦
そして,今大会の最後を飾る一般の部の決勝戦が行われた。対決するのは,日本代表の
辻村涼介選手とシンガポールの
Shen-Fei Milton Chua選手で,使用デッキは奇しくも両選手ともに「恐竜+真竜+竜星」となった。
 辻村涼介選手 |
 Shen-Fei Miltn Chua選手 |
勝負は,辻村選手の激しい攻めをShen-Fei Milton Chua選手がしのぐ形で進行し,最終的には辻村選手が押しきって勝利。見事ワールドチャンピオンシップ2017の優勝を飾った。
対戦終了後,辻村選手は「優勝できてよかった」と勝利の喜びを語っていた。