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AMD,Athlonを冠したZenベースのAPU「Athlon 200GE」発表。ビジネス向けの第2世代「Ryzen PRO」と「Athlon PRO」も
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印刷2018/09/06 22:00

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AMD,Athlonを冠したZenベースのAPU「Athlon 200GE」発表。ビジネス向けの第2世代「Ryzen PRO」と「Athlon PRO」も

画像(002)AMD,Athlonを冠したZenベースのAPU「Athlon 200GE」発表。ビジネス向けの第2世代「Ryzen PRO」と「Athlon PRO」も
 2018年9月6日22:00,AMDは,エントリー市場向けの新型APU「Athlon Processor with Radeon Vega Graphics」(以下,Athlon APU)を1製品と,ビジネスPC向けCPU「Ryzen PRO desktop processors」(以下,Ryzen PRO),および「Athlon PRO desktop processors」(以下,Athlon PRO)を4製品の計5製品を発表した。
 ZenベースのプロセッサにAthlonの名が付いたのは,今回の製品が初めてのことだ。各製品について簡単に紹介していこう。


Zen&VegaのAPUでAthlonブランドが復活


画像(016)AMD,Athlonを冠したZenベースのAPU「Athlon 200GE」発表。ビジネス向けの第2世代「Ryzen PRO」と「Athlon PRO」も
 まずはAthlon APUからだが,現時点で発表となっているのは,Socket AM4プラットフォームに対応する「Athlon 200GE with Vega 3 Graphics」(以下,Athlon 200GE)の1製品である。
 Athlon APUは,開発コードネーム「Raven Ridge」と呼ばれるAPUの製品ラインナップでは,最も下位となるプロセッサであり,IntelのPentiumやCeleronプロセッサを競合とする製品だ。それゆえに,スペック面では,既存のRyzenベースAPU(関連記事)よりも下となっている。

既存のRyzenプロセッサと新しいAthlon APU,および競合製品の位置付け。比較対象はPentiumやCeleronプロセッサとなる
画像(003)AMD,Athlonを冠したZenベースのAPU「Athlon 200GE」発表。ビジネス向けの第2世代「Ryzen PRO」と「Athlon PRO」も

 14nmプロセスで製造するZenベースのCPUと,VegaベースのGPUコアを統合するという点は,Raven Ridgeの下位モデル「Ryzen 3 2200GE」と同様だが,Ryzen 3 2200GEがZenベースで4コア4スレッド仕様のCPUを採用していたのに対して,Athlon 200GEでは,2コア4スレッド仕様のCPUと,コア数が半減しているのが大きな違いだ。自動クロックアップ機能「Precision Boost」によるブーストクロックについての情報がまったくないので,自動クロックアップはサポートしていないのかもしれない。
 それに加えて,VegaベースのGPUコアも,Ryzen 3 2200GEの8基から,Athlon 200GEでは3基まで減らされている。

Athlon 200GEの主な仕様
画像(004)AMD,Athlonを冠したZenベースのAPU「Athlon 200GE」発表。ビジネス向けの第2世代「Ryzen PRO」と「Athlon PRO」も

 Athlon 200GEと,Ryzen 3 2200GEの主な仕様を表1にまとめてみた。

表1 Athlon 200GEとRyzen 3 2200GEの主な仕様
Athlon 200GE with Vega 3 Graphics Ryzen 3 2200GE with Vega 8 Graphics
製造
プロセス
14nm 14nm
CPUマイクロアーキテクチャ Zen Zen
コア数,スレッド数 2C4T 4C4T
ベースクロック 3.2GHz 3.2GHz
ブースト最大クロック 3.6GHz
L2+L3キャッシュ容量 5MB 6MB
Compute Unit数 3 8
GPU最大クロック 未公開 1100MHz
TDP 35W 35W

 AMDでは,Kaby Lake世代の2コア4スレッド対応CPU「Pentium G4560」と比較した場合,Athlon 200GEはCPU性能こそわずかに下回るものの,GPU性能は67%上回り,電力当たりの処理性能では2倍に達すると主張している。TDP(Thermal Design Power,熱設計消費電力)で見ると,Pentium G4560が54Wなのに対して,Athlon 200GEは35Wと6割程度に抑えており,その消費電力でも性能面では優位に立つというのは,なかなか優秀と言えるかもしれない。

Athlon 200GEとPentium G4560の性能を比較したスライド
画像(005)AMD,Athlonを冠したZenベースのAPU「Athlon 200GE」発表。ビジネス向けの第2世代「Ryzen PRO」と「Athlon PRO」も

 次のスライドは,各種ベンチマークソフトや,写真・ビデオ編集,暗号化処理を行うアプリケーションにおける性能を,Athlon 200GEとPentium G4560,TDP 35Wの第7世代APU「A6-9500E」と比較したものだ。CPUコアの性能がものを言うテストだと,Athlon 200GEはPentium G4560にやや劣る程度の性能だが,3Dグラフィックスやシステム全体の総合力が問われるテストでは,大きく突き放しているのが分かる。

ベンチマークテストやアプリケーションにおける性能比較スライド
画像(006)AMD,Athlonを冠したZenベースのAPU「Athlon 200GE」発表。ビジネス向けの第2世代「Ryzen PRO」と「Athlon PRO」も

 AMDは,Athlon 200GEのゲームにおける処理性能も明らかにしている。1つめの比較はグラフィックスカードと組み合わせた場合のテストで,Pentium G4560に加えて,第7世代APUの「A10-9700」と比較したものだ。
 解像度1080pは,Athlon 200GEにはやや荷が重いようで,Pentium G4560と同等か,やや下回る結果となっている。一方,A10-9700比では,同等から上回る程度の結果となった。

1080pにおけるゲームのグラフィックス性能比較
画像(007)AMD,Athlonを冠したZenベースのAPU「Athlon 200GE」発表。ビジネス向けの第2世代「Ryzen PRO」と「Athlon PRO」も

 一方,解像度720pで統合型GPUを使った場合のゲーム性能テストでは,Pentium G4560とA6-9500Eを比較対象にしたテスト結果が明らかになっている。こちらはいずれも,Athlon 200GEが比較対象を上回る成績を記録していた。
 AMDは,Athlon 200GEの用途として,「Casual Gaming」を挙げている。720pでのテストは,その用途を想定したものと言える。グラフィックス負荷が軽めのゲームであれば,Athlon 200GEでも快適にプレイできますよと,AMDはアピールしているわけだ。

720pにおけるゲームのグラフィックス性能比較
画像(008)AMD,Athlonを冠したZenベースのAPU「Athlon 200GE」発表。ビジネス向けの第2世代「Ryzen PRO」と「Athlon PRO」も

 AMDでは,Athlon 200GEのメーカー想定売価を55ドル(約6100円)としている。国内におけるPentium G4560の実勢価格が6000円台半ばから7000円前後なので,同等か,やや下回る程度の価格で登場すれば,競争力のあるCPUとなるかもしれない。


第2世代Ryzen PRO&Athlon PRO


画像(009)AMD,Athlonを冠したZenベースのAPU「Athlon 200GE」発表。ビジネス向けの第2世代「Ryzen PRO」と「Athlon PRO」も
 次に紹介するRyzen PROは,2017年6月にビジネス用デスクトップPC向けプロセッサとして発表となった「Ryzen PRO」の後継製品となるもので,「Zen+」マイクロアーキテクチャを採用する第2世代のRyzen PROである。
 先代のRyzen PROシリーズは,デスクトップPC向けRyzenにハードウェアベースのセキュリティ機能「GuardMI Technology」(以下,GuardMI)を組み込んで,ビジネス用途向けを打ち出した製品であった。それに続く第2世代Ryzen PROは,CPU部分をZen+ベースに更新することで,さらに高い処理性能を狙った製品と言えよう。

 そんな第2世代Ryzen PROのラインナップは,表2のとおり。

表2 第2世代Ryzen PROの主な仕様
Ryzen 7 PRO 2700X Ryzen 7 PRO 2700 Ryzen 5 PRO 2600
製造プロセス 12nm 12nm 12nm
CPUマイクロアーキテクチャ Zen+ Zen+ Zen+
コア数,スレッド数 8C16T 8C16T 6C12T
ベースクロック 3.6GHz 3.2GHz 3.4GHz
ブースト最大クロック 4.1GHz 4.1GHz 3.9GHz
L2+L3キャッシュ容量 20MB 20MB 19MB
TDP 95W 65W 65W

画像(011)AMD,Athlonを冠したZenベースのAPU「Athlon 200GE」発表。ビジネス向けの第2世代「Ryzen PRO」と「Athlon PRO」も
 一方のAthlon PROは,ZenベースのAthlon APUにGuardMIを組み込んだプロセッサだ。Athlon APUがAthlon 200GEの1製品のみであるのと同様に,Athlon PROもまた,「Athlon PRO 200GE」の1製品のみがラインナップされている。
 先述したとおり,Athlon APUはZen+世代ではなく,Zen世代のマイクロアーキテクチャを採用するCPUであるため,それをベースとしたAthlon PROも,Zen世代のCPUである点には注意してほしい。

  • Athlon PRO 200GE
    2C4T,定格3.2GHz,L2+L3キャッシュ容量5MB,Compute Unit数 3基,TDP 35W

Athlon PRO 200GEの主な仕様と特徴
画像(010)AMD,Athlonを冠したZenベースのAPU「Athlon 200GE」発表。ビジネス向けの第2世代「Ryzen PRO」と「Athlon PRO」も

 これら2製品に加えて,2018年5月に発表となったZenベースのRyzen PRO APUも現行製品であるため,AMDのビジネス用デスクトップPC向けCPUは,Ryzen PRO,Ryzen PRO APU,そしてAthlon PRO APUというラインナップになるわけだ。

AMDのビジネス用デスクトップPC向けCPUラインナップ。「MAINSTREAM」にあるAPU製品は,すでに販売中である
画像(012)AMD,Athlonを冠したZenベースのAPU「Athlon 200GE」発表。ビジネス向けの第2世代「Ryzen PRO」と「Athlon PRO」も

 AMDでは,第2世代Ryzen PROの性能面を大きくアピールしており,第1世代Ryzen PRO比では10〜16%程度,競合となるIntel製CPU比では,ベンチマークテストにおけるスコアで24〜28%程度も高いスコアを記録したという。

左は第1世代Ryzen PROと,右は競合に位置付けるIntel製CPUとの性能を比較したベンチマークテスト結果
画像(013)AMD,Athlonを冠したZenベースのAPU「Athlon 200GE」発表。ビジネス向けの第2世代「Ryzen PRO」と「Athlon PRO」も 画像(014)AMD,Athlonを冠したZenベースのAPU「Athlon 200GE」発表。ビジネス向けの第2世代「Ryzen PRO」と「Athlon PRO」も

 ビデオ編集や3D CGレンダリングといったアプリケーションレベルでの性能でも,第2世代Ryzen PROは競合CPUに大きな差を付けており,事務用途だけでなくコンテンツ製作用途にも優れた性能を発揮できることをアピールしていた。

ビデオ編集やCG製作アプリケーションでの性能を,Intel製CPUと比較した結果。とくにRyzen 5 PRO 2600とCore i5-8600の比較では,ビデオ編集で約33%高速という大きな差を付けている
画像(015)AMD,Athlonを冠したZenベースのAPU「Athlon 200GE」発表。ビジネス向けの第2世代「Ryzen PRO」と「Athlon PRO」も

 ビジネス用途向けの第2世代Ryzen PROやAthlon PROを,ゲーマーが自分で使うPCに導入するということはあまりないだろうが,一般消費者向けのRyzen以外にも,Zen+ベースのCPUが広がってきたことは,覚えておいてもいいだろう。

AMD 日本語公式Webサイト

  • 関連タイトル:

    Ryzen(Zen,Zen+)

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