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AMD,次世代APUにARM製プロセッサコア「Cortex-A5」を統合――セキュリティ機能「TrustZone」を利用へ
これは,北米時間6月11〜14日の日程で開催されているAMD主催の開発者向け会議「AMD Fusion Developer Summit 2012」(以下,AFDS 2012)に合わせて明らかになったもの。AMDのニュースリリースによると,同社は2013年中に登場するAPUの一部において,SoCの手法によってCortex-A5を統合することでTrustZoneをサポートし,2014年以降,対応製品を拡大させていくという。
TrustZoneというのは,ARM製のプロセッサコアであるCortex-Aシリーズに統合され,支払いや著作権管理などに対応する,システムレベルのセキュリティ機能だ。Cortex-A5の統合によるTrustZoneのサポートによって,AMDとARMは,モバイル端末やタブレット,PC,サーバーまで,インターネットに接続されるデバイスに対して一貫したセキュリティ機能を提供できると,AMDは謳っている。
AFDS 2012のタイミングで,AMDとARMは,Imagination Technologiesなどとともに,異種混合コンピューティングの標準化に向けた非営利団体「HSA Foundation」(HSA:Heterogeneous System Architecture)の設立を発表しているが(関連記事),AMDとARMの協業は,さらに一歩踏み込んだものとなるわけだ。果たしてTrustZoneの統合で,APU搭載マシンはどういった進化を実現することになるのか。今後に注目しておきたい発表といえそうである。
AMDによるニュースリリース(英語)
AFDS 2012公式Webサイト
- 関連タイトル:
AMD A-Series(Kaveri)
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