ベトナム生まれのミリタリーFPS「7554」が北米で2012年2月に発売。ベトナム側から描かれる第一次インドシナ戦争とは

　ベトナムのゲームメーカーであるEmobi Gamesは，現在開発中のFPS「7554」に関する初の英文プレスリリースを配信し，北米販売を予定していることを明らかにした。リリースによれば，7554の対応機種はPCのみで，北米での価格は12ドルとなっている。

「7554」公式サイト

　7554は，1946年から1954年までの9年にわたり，ベトナムの独立を求めるベトミンと，植民地支配を続けるフランスとの間で起こった第一次インドシナ戦争をテーマにしたゲームだ。
　機械化部隊や空挺部隊など，現代的な兵器を投入して攻勢をかけるフランスに対し，ゲリラ戦で対応したベトミンだが，劣勢に陥った1949年以降は，ソ連や中国の援助を受けることになる。それがベトミンの共産化につながるわけだが，ゲームではそうした政治的な話は中立的に描きつつ，ベトナム独立までの歴史的事実を追っていくという。


　第二次世界大戦の終了により，それまでフランスに代わってベトナムを占領していた日本軍は引き上げたが，残した武器がベトミンの手に渡ったという事実もあるようで，ムービーにも白刃をきらめかせる兵士の姿などが確認できる。
　また，ジャングルだけでなく，高原地帯や都市部など，ロケーションも豊富。登場する武器も多彩であるようだ。


　シングルプレイのみとのことだが，ゲームエンジンにドイツのTrinigyが開発した「Vision Engine 8」，物理効果の再現にはNVIDIAの「PhysX」，そしてキャラクターAIはドイツのXaitmentの「xaitControl」をライセンスするなど，しっかりとしたゲーム開発が行われている模様だ。ゲーム開発では知名度の高くないベトナムだが，本国では2011年12月16日に，また北米では2012年2月に発売する予定とのこと。