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今度は“ねんどろいど”の初音ミクが踊る! 3DS用リズムアクション「Project mirai」プレイレポート
さて,初音ミクをフィーチャーした作品と言えば,PSPやアーケードで人気を博している「Project DIVA」シリーズがまず頭に浮かぶが,本作はそれとはまた違ったアプローチであの有名楽曲に乗せたリズムアクションが楽しめる内容となっている。
ぱっと見て感じる「Project DIVA」との大きな違いは,メインキャラクターの初音ミクが,フィギュア「ねんどろいど」風にデフォルメされて随分と可愛らしくなっている点だ。ミクのモデリングが非常に美しく,頭身の低さをものともせずに滑らかなモーションで鮮やかなダンスを魅せてくれる。
今回の試遊版でプレイできたのは「私の時間」(くちばしP),「PIANO*GIRL」(OSTER project)の2曲。いずれもEASY/NORMALの2つの難度が選択可能で,EASYの場合はAボタンのみ,NORMALの場合はA/Bボタンを使用してのプレイとなった。
ゲーム中は,上画面にはPVと譜面が,下画面には歌詞とスコアとレベルが表示される。3D立体視で譜面が手前に表示されているためか,「Project DIVA」よりも譜面とPVの区別がつきやすくなっている印象だ。
また,リズムゲームの譜面も「Project DIVA」と大きく異なる。巨大なアナログ時計に似た円形オブジェクトの外周に沿って「A」や「B」の文字が並び,回ってくる時計の針がそこを指した瞬間にボタンを押す,というシンプルなルールだ。長押しが必要となるマーカーや,どのボタンを押してもOKなマーカーも存在するが,なんてことはなく,リズムゲームに馴染みのない人でもすぐに操作を把握できる作りになっている。
ゲームとしては,プレイに応じて変動する「レベル」が重要な要素になる。レベルは0〜5の6段階で,上手にプレイしていけばレベルが上がり,ミスを連発するとレベルが下がる。ちなみに,レベルはゲーム開始時に1で,0まで落ちるとゲームオーバーだ。
レベルの上下に応じて譜面に並ぶマーカーの数も増減するため,ハイスコアを目指すならば,可能な限り高いレベルを維持しながらプレイしなくてはならないが,低いレベルを維持したままでも曲の最期まで完走できればクリアとなるため,クリアするための難度は「Project DIVA」よりも易しく感じた。
ところで,初音ミクが登場するリズムアクションの一つの魅力と言えば,キャラクター達が可愛く踊るPVを鑑賞することだと思うが,リズムゲームに集中しているとなかなかそんな余裕がなかったりする。
しかし本作では「ARコンサート」機能により,ARカードを使って好きな場所で好きな時間に好きな楽曲のダンスを,拡張現実を使って観賞できるようになるらしい。これは今回のデモ版では見られなかった要素なので,今後の情報に大いに期待したい。
残念ながらすべての楽曲が「ARコンサート」に対応しているわけではないようだが,たとえばちょっと変わった場所でミクを踊らせたり,巨大ARカードを用意して“巨大ミク”を出現させたりと,さまざまな遊び方が考えられる。
楽曲によっては,ニコニコ動画で公開されているPVを3D立体視に対応させたものが採用されている場合もあるようだ。今回は「PIANO*GIRL」がまさにそうだったのだが,見知ったテロップやキャラクターが立体感をもって表示されていたことには驚いた。おそらくオリジナルのPVをよく知っている人ほど,新鮮な驚きを味わえるはずだ。
ちなみに,プレイヤーが選曲する際,下画面には楽曲リストが表示されているが,上画面ではねんどろいど初音ミクがマイルームでスタンバイしている。ここでスライドパッドを操作するとカメラアングルがぐるぐると移動し,それに合わせてミクの目線がプレイヤーの方を追いかけてくる。そんなちょっとした可愛らしい仕草も見られた。
なお,本作の発売時期は2012年3月となっている。収録曲数は20曲以上とのことで,会場で上映されたムービーでは「SING & SMILE」(Re:nG)の存在が確認できた。このほかにどんな楽曲が収録されるのか,今から大いに期待しておきたい。
「Project mirai(仮)」公式サイト
- 関連タイトル:
初音ミク and Future Stars Project mirai
- この記事のURL:
(C) SEGA (C) Crypton Future Media, Inc. デザイン協力:ねんどろいど
- 初音ミク and Future Stars Project mirai (通常版) 特典 ミニトートバッグ ミライ ノ トート付き
- ビデオゲーム
- 発売日:2012/03/08
- 価格:¥2,554円(Amazon) / 15169円(Yahoo)