仙台に2200人以上のハンターが集結。「秋祭！ 狩友（とも）の集いin仙台 モンスターハンターフェスタ'11」レポートを掲載

老若男女，かなりの数のハンターが開場前から集まっていた。来場者数は会場の収容可能人数を大きく超えていたため，残念ながらしばらくの間入場が規制されていたほど

　2011年11月13日，イベント「秋祭！ 狩友（とも）の集いin仙台 モンスターハンターフェスタ'11」が宮城県仙台市で開催された。
　東北地方のハンターにとって待ち望まれていたであろう本イベントには，2200人以上のハンターが集まり，全国5都市で開催された「モンスターハンターフェスタ'11」に負けない大盛況となった。ここでは，そのレポートをお伝えしよう。

「秋祭！狩友（とも）の集いin仙台　モンスターハンターフェスタ'11」
特設サイト

「モンスターハンター3（トライ）G」公式サイト

会場通路には，各地区大会の会場に設置されていた「モンハン募金」のモミジの木が展示されていた。募金者のメッセージが東北地方のハンターに届けられた

会場入口には，「モンスターハンター3（トライ）G」のデコレーションカーと，「トライ，G！トラックツアー」（公式サイト）のトラックが展示されていた

「モンスターハンター3（トライ）G」の試遊コーナーをはじめ，モンハン屋台やダウンロードコーナー，物販コーナーなどの催し物が用意されていた

　オープニングでは，「モンスターハンター3（トライ）G」プロデューサーの辻本良三氏，同ディレクターの藤岡 要氏，「モンスターハンターポータブル 3rd」ディレクターの一瀬泰範氏，「モンハン日記 ぽかぽかアイルー村G」プロデューサーの小嶋慎太郎氏が登壇。
　会場に用意された「MH3G」の試遊台や，会場で販売されるモンスターハンター関連グッズなどを紹介しながら，イベントを楽しんでほしいと挨拶し，イベントはスタートした。

辻本良三氏	藤岡 要氏
一瀬泰範氏	小嶋慎太郎氏

過去最大の受難（？）が小嶋氏を襲った開発者チャレンジクエスト

　最初のステージイベントは，フェスタではおなじみとなる「開発者チャレンジクエスト」だ。これは，辻本氏，藤岡氏，一瀬氏，小嶋氏の4人が，「MHP 3rd」のクエストを実演プレイするというもの。
　このステージでは，開発陣がプライベートでプレイしているデータを使ってチャレンジクエストが行われるのだが，普通にプレイするだけではなく，制限時間内にクリアできないと，恐ろしい罰ゲームが待っているという，USTREAM番組「ハギとこ」でもおなじみの名物コーナー“良三クエスト!?”のおまけ付きとなっている。

　過去に開催されたのモンスターハンターフェスタ'11の各地区大会では，すべてのハチミツを売却させられ（名古屋大会），クエストで使った大事な武器を売却させられ（東京大会），メインのオトモアイルーを解雇させられる（福岡大会）など，まさに笑いを取るために（？），なぜか開発者が体を張っているわけだ。
　ちなみに札幌大会では，時間の都合で小嶋氏だけ“珠”アイコンのアイテムをすべて売却，大阪大会では，通信トラブルでクエストを離脱した辻本氏が龍の護石（赤色）をすべて売却させられた。

　今回のチャレンジクエストは，アマツマガツチを討伐するのが目的の「舞うは嵐，奏でるは災禍の調べ」に挑戦することに。実際にクリアできる時間を意識してなのか，11分という妙にリアルな制限時間に設定された。

　装備は，藤岡氏，一瀬氏，小嶋氏がガチ装備で固めているのに対し，辻本氏は，防御力は十分ながら，なぜかスキル「激運」を重要視したゴールドルナ一式＋弓という装備を選択。
　クエスト出発後に，辻本氏から，今回の“良三クエスト”の罰ゲームが明らかにされた。その内容は，RARE-7の武器とアイテムをすべて捨てるというもの。ただし，報酬で「天空の龍玉」が出たらその罰ゲームは免除という救済措置付きだそうだ。辻本氏が激運にこだわったのは，それが理由だったのか……。

　クエストは，辻本氏の奔放な行動にほかの3人が悩まされつつも，なんとか10分針になった直後で見事討伐を達成。さらに報酬画面では，小嶋氏が「天空の龍玉」を見事入手した。
　結果，クリアタイムは10分47秒76と，フェスタの締めを飾るにふさわしく，文句のつけようのない“成功”となった。


　……しかし，これで終わらないのが開発者チャレンジクエストの怖いところ。辻本氏が，クエスト失敗のときは龍玉が出たら救済措置だが，クエストに成功したら“龍玉が出た人だけ失敗”と発言。これに藤岡氏と一瀬氏，さらには来場者達まで同調し，なぜか小嶋氏がRARE-7の武器とアイテムを売却させられるハメに。小嶋氏の尊い犠牲（？）のおかげで，開発者チャレンジクエストは大いに盛り上がって締めくくられた。

「アイルー村G」ステージでは，各種コラボが発表

　続いて行われた“「モンハン日記 ぽかぽかアイルー村G」スペシャルぽかぽかステージ”。ここでは，「お台場モーターフェスティバル」における「アイルー村G」の展開（公式サイト），サンリオピューロランドにサンタアイルーの登場といった，各種コラボの発表が行われた。


　なお，会場で先行配信されていた「東北楽天ゴールデンイーグルスの服」については，11月18日から配信が開始される。また，SCEのトロ・クロとのコラボ衣装は12月2日から，「クリスマスの服2」は12月16日から，「お正月の服2」は2012年1月1日から配信されることも明らかにされた（関連記事）。

今後発売予定の各種アイルーグッズの告知も行われた

本作でプレイできる“プーギーレース”を使った来場者参加型企画も行われた

アメリカザリガニがブラキディオスに挑戦した「モンスターハンター3G」スペシャルステージ

アメリカザリガニの柳原哲也さん（写真左）と平井善之さん（写真右）

　そのあとは，2011年12月10日発売予定のニンテンドー3DS用ソフト「モンスターハンター3（トライ）G」のステージの時間となった。
　ここでは，ゲストとしてお笑いコンビ・アメリカザリガニの柳原哲也さん，平井善之さんのお二人が登壇し，辻本氏，藤岡氏とともにトークセッションを行った。
　アメリカザリガニのお二人は，「モンスターハンターポータブル 2nd G」のアメザリクロウの“声”やWii版「モンスターハンターG」のCMなど，モンハンとはゆかりの深い芸人さんであるのは，ベテランハンターならご存じの通り。
　とくに平井さんは，初代「モンスターハンター」からプレイしているベテランで，柳原さんにプレイするのを勧めたのをはじめ，早くからモンハンをオンラインでプレイしており，東京と大阪の芸人仲間とのコミュニケーションツールとして使っていたそうである。
　また平井さんは，以前付き合っていた女性と別れた原因も，今の奥様と付き合いだすきっかけになったのもモンハンである，というエピソードも披露していた。ちなみに，奥様と一緒にモンスターハンターフェスタの大会に出場した経験もあるそうだ。

　トークのあとは，4人の登壇者で「MH3G」のブラキディオス討伐に挑戦することになった。辻本氏は，討伐に成功したらご褒美としてプレゼントを出すと言ったのだが，なんと「討伐できたら，表に止まっているモンハンのクルマをあげます」とリップサービス。
　実は，辻本氏のこの自信は，ある実績に裏付けられたものなのだ。
　今回，会場で試遊できたのは，東京ゲームショウ2011と同じバージョンだったのだが，TGS 2011では，ビジネスデイを含む4日間の開催中，ブラキディオスのクエストをクリアできたのは，シングルプレイで1人，マルチプレイで1組しかいなかったと，イベントのオープニング時に辻本氏は語っていたのだ。
　クエストに挑戦したアメリカザリガニのお二人は，ブラキディオスをスタンさせたり部位破壊に成功したりと健闘したものの，残念ながら討伐前に時間切れ。罰ゲームとして“モンスターモノマネ”を披露するハメとなった。

柳原さんはジャギイノス（もしくは未亡人），平井さんはイャンクックのモノマネを披露。そのあと平井さんは，ゲリョスやディアブロスのモノマネも披露してくれた

スペースシャワーTVの番組「モンスターロック」とのコラボ企画第2弾もスタートする

　そのあとは，モンハン部の今後の展開として，mixiとFacebokで公式ページが11月13日にプレオープンしたことや，12月8日にモンハン部のPC版βサービスがスタートすることが発表された（関連記事）。なおPC版では引き継ぎの手続きを行えば，モバイル版の会員番号でログインできる模様だ。


　そのあとは，モンハン部＆「MHP3rd」チャレンジクエストステージが行われ，フェスタでおなじみの「モンハン模試」の答え合わせや，来場者参加型のチャレンジクエストを実施。
　なお，闘技演習でタイムアタックを行うチャレンジクエストは，ロアルドロス亜種，ベリオロス亜種，ドボルベルクの3つが行われたのだが，いずれも5分以内に討伐を達成していた。


　そして，締めのイベントとして，「トライ，G！トラックツアー」の出発式，およびさまざまなプレゼントが当たる大抽選会が行われた。なお，このトラックを見つけ，Twitterで写真付きでつぶやくと，抽選でプレゼントが当たるキャンペーンなども開催される（公式サイト）。



　またここでは，11月下旬から放送開始予定の「MH3G」のテレビCMに，チュートリアルの徳井義実さん，およびNMB48の福本愛菜さん，山田菜々さん，小笠原茉由さん，そしてスリムクラブの真栄田賢さんと内間政成さんが出演することも発表された（関連記事）。


　最後に，辻本氏，藤岡氏，一瀬氏，小嶋氏の4人が以下のようにコメント。辻本氏が東北地方でモンハンのイベントをまた開催すると力強く宣言し，イベントは幕を閉じた。

小嶋氏：
　ずっとやりたかったイベントを，やっと実現できました。イベントを最後まで楽しんでいただければと思っていましたので，そのような反応をもらえたことが，一番嬉しいです。
　モンハンもシリーズを重ねて，本編とは違う「アイルー村」のような幅広い展開もできるようになりました。これからもどんどん，皆さんに楽しんでもらえる面白い事をやっていきますので，これからもよろしくお願いします。


藤岡氏：
　朝からたくさんの人に並んでいただいていて，会場でも皆さん楽しそうにしてくれて，僕自身，すごく力をもらいました。そういった一人ひとりの方を裏切らないように，モンスターハンターシリーズをまだまだ盛り上げていきたいと思っています。12月10日には「モンスターハンター3（トライ）G」が出るので，これからもご協力をお願いします。


一瀬氏：
　「モンスターハンターポータブル 3rd」を発売してから，約1年くらい経ちましたが，それでもこれだけ多くの方に集まってもらえました。
　シリーズとしても，この1年の間に「アイルー村G」が発売され，発表された「モンスターハンター3（トライ）G」も，もうすぐ楽しんでいただけるようになります。
　今日は，モンスターハンターシリーズの集合体であるこのイベントで，世界観を共有できたのが良かったと思います。今後とも引き続き，モンスターハンターシリーズをよろしくお願いします。


辻本氏：
　ようやく，仙台にイベントでうかがうことができて，スタッフ一同，喜んでいます。
　狩友の集いのイベントや，オーケストラコンサートで，東北でのイベント開催を約束させていただいた人にもお会いできましたし，本当に，僕達にとっても良いイベントになりました。
　このあとも，モンスターハンターはシリーズを続けてゲームを作っていきますし，こういったイベントも，定期的に行っていこうと思っています。
　どういった形になるか分からないですけど，また仙台でイベントを開催することを約束させていただくことで，本日最後の言葉に代えさせていただきます。ありがとうございました。

「秋祭！狩友（とも）の集いin仙台　モンスターハンターフェスタ'11」
特設サイト

「モンスターハンター3（トライ）G」公式サイト

会場では，USTREAM番組「ハギとこ」の収録も行われていた。当日の模様は11月19日放送予定とのこと