［TGS 2016］「ハイスクール・フリート」や「戦場のヴァルキュリア」，大河原邦男氏とのコラボなどが明らかになった，ウォーゲーミングジャパンの発表会をレポート

　本日（2016年9月15日），東京ゲームショウ2016のウォーゲーミングブースでステージイベントが開催され，WargamingのCEOを務めるビクター・キスリー（Victor Kislyi）氏を始めとするスタッフやゲストが登壇。新たなコラボレーションを中心とした新情報が発表された。

　ステージに立ったキスリー氏は挨拶のあと，「World of Warships」とテレビアニメ「ハイスクール・フリート」とのコラボを宣言し，同作のプロデューサーである柏田真一郎氏を壇上に招いた。ハッピ姿で登場した柏田氏は今回のコラボについて，「World of Warships」からのオファーがあったことに驚くと同時に光栄であると述べた。

Wargaming CEO ビクター・キスリー氏（左）と，「ハイスクール・フリート」プロデューサー 柏田真一郎氏（右）

　コラボの内容については紹介されなかったが，Wargamingのスタジオでは，これまで続いていた「蒼き鋼のアルペジオ」とのコラボ以上のコンテンツを投入すべく，作業に入っているとのことだ。詳しくは，一般公開2日めとなる9月18日のステージイベント「World of Warships RENDEZVOUS ハイスクール・フリート スペシャルトークステージ」で明らかにされるとのこと。ニコニコ生放送による配信も予定されているので，気になる人はチェックしておこう。

「World of Tanks Blitz」のアジアプロデューサー，オザン・コチョール氏

　続いて，キスリー氏に代わって「World of Tanks Blitz」のアジアプロデューサーを務めるオザン・コチョール（Ozan Kocoglu）氏が登壇し，さまざまなアーティストとコラボする「アーティストシグネチャーシリーズ」を紹介。その第1弾アーティストとして，大河原邦男氏の名前が挙げられた。「機動戦士ガンダム」のモビルスーツデザインなどで知られる巨匠だけに，これは驚きだ。
　会場では，コラボレーションの特別車両「O-47」のシルエットが公開されたが，実装時期など，こちらも詳細は追って明らかにされるとのこと。

ディテールはよく分からないが，背後のシルエットが大河原邦男氏の描く特別車両「O-47」

　さらにコチョール氏は，「こちら」の記事でもお伝えしている「World of Tanks Blitz」とセガゲームスの「戦場のヴァルキュリア」シリーズとのコラボを改めて発表。コチョール氏によれば，これまでWargamingタイトルが他社のゲームタイトルとコラボしたことはなく，「それも，セガゲームスのように日本を代表するメーカーとのコラボは，まったく初めてのこと」だという。
　コラボの第一歩として，「戦場のヴァルキュリア」に登場する戦車，エーデルワイス号とネームレス号がショップに登場する予定だ。

セガゲームスのプロデューサー，小澤 武氏

　コチョール氏に招かれて登壇したセガゲームスのプロデューサー，小澤 武氏は，「World of Tanks」フランチャイズは“ガチなゲーム”であると認識していただけに，ファンタジー色の強い「戦場のヴァルキュリア」シリーズとのコラボに驚いたとのこと。だが，「World of Tanks Blitz」の世界でエーデルワイス号とネームレス号が走るのは非常に嬉しく，コラボの今後に期待したいと語った。
　そして，東京ゲームショウ2016のセガブースでは，シリーズ最新作「蒼き革命のヴァルキュリア」がプレイアブル展示されているので，戦車は登場しないものの，こちらもぜひプレイしてほしいとアピールして，コチョール氏と共にステージを降りた。

　ここでキスリー氏が再び登場し，最後のアナウンスとして，Wargamingがテレビアニメ「終末のイゼッタ」の制作に出資することを明らかにした。2016年10月に放映が開始される「終末のイゼッタ」は，帝国主義国家ゲルマニアがヨーロッパを侵略する中，小国，エイルシュタット公国に暮らす魔女の末裔「イゼッタ」が魔力に目覚めるというオリジナルアニメだ。
　Wargamingがついに日本のアニメ市場に進出するということで，9月18日にはゲストを招いて第一話の先行上映会をウォーゲーミングブースで行うとのこと。


　キスリー氏は，日本では日本に合った展開を行うことが重要であり，今後もアニメやマンガ，そしてゲームなどを絡めたさまざまなプロモーションによってプレイヤーに喜んでもらいたいとして，発表会を終えた。

「World of Tanks」公式サイト

「World of Warships」公式サイト

「World of Tanks Blitz」公式サイト

東京ゲームショウ2013で展示された実物大「九五式戦車」が帰ってきた。今回はガルパン仕様

今年は制服も新しくなっている

面白法人カヤックが開発したVRコンテンツが展示されており，これは，戦艦「大和」の艦橋などに立っているような気分になれるというもの。大砲も撃ちまくれるが，3Dモデルを提供したことを除けば，「World of Warships」とは基本的に無関係

Stratasysの3Dプリンターが戦車の模型やアクセサリーなどをプリントする様子が展示されていた。この3Dプリンターはプロ仕様で，お値段は6000万円とのこと

観戦モードで「World of Tanks」の戦場を自由に行き来できるというVRコンテンツも展示されている

ブースへの来場やステージを観覧するともらえる冊子