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「マジック」は,ニコニコ超会議が初めて開催された2013年から毎年継続してブースを出展しており,過去には「マジック×バスケやってみた!」(関連記事)などユニークな試みも行われてきた。
そんなマジックブースにおける今年の目玉は,実物の10倍サイズの巨大カードを使った“人間マジック”だ。2人からなる出場チームをあらかじめ募り,“5つの試練”に勝ち抜いた2チームが“人間マジック”の指揮官になれるという内容になっている。会期両日の午前・午後で計4回の対戦が行なわれたが,ここでは29日午後の回の様子を中心にお届けしよう。
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5つの試練
今回用意された“5つの試練”は,4月28日に発売されたばかりのマジック最新セット「アモンケット」の世界観に基づくものだ。古代エジプト風の神々が実在する世界を舞台にしており,強力だが使いこなすにはひと工夫必要な神々のほか,墓地から蘇るミイラ,スフィンクスなどのカードが収録されている。
アモンケットに生きる人々の大いなる目標は,神々が下す試練を突破して選ばれし“蓋世の英雄”になることなのだ。
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29日は午前と午後の部に,それぞれ8チームが参加。一般公募だが,お笑い芸人,コスプレイヤー,グランプリで優勝経験のあるプレイヤーなど,幅広い参加者が集まった。なお,29日午後の部には格闘ゲーム界で有名な池袋サラ氏が,息子さんとともに最近マジックを始めたばかりとのことで,親子で参加していた。
〇試練その1:活力の試練
最初の試練は,ブースターパックを開封し,100枚以上のカードをスリーブに入れ,ケースにしまい終えるまでの速度を競う。狭い作業台をうまく使うため床に一時置きするといった工夫も見られた。
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〇試練その2:知識の試練
次の試練は「アモンケット」に登場する神の名前など,マジックの知識を問う早押しクイズ。
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〇試練その3:結束の試練
司会者のジェスチャーを見てカード名を当てるクイズ。なお一番難度が高かったのは,キャラクター全員が同じポーズを取っている「〜の誓い」シリーズで,当てるには左手がポイントになる。
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〇試練その4:激情の試練
好きなカードやキャラクターへの愛を大声で叫び,声量を競う。叫ばれたのは,「(禁止カードに制定された)『守護フェリダー』を返せぇぇぇ!」や,「仕事が好きだぁぁぁ!」など。「結婚しよう!!」と叫んで最高得点を叩き出した,うらやましいカップルも。
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〇試練その5:野望の試練
トイレットペーパーを1つぶん体に巻きつけて,ミイラになる速度を競う試練。とてもカードゲームのイベントとは思えないシュールな光景に,道行く人も足を止めていた。ミイラらしいポージングを決めたり,紙をひらひらと垂らして強そうに見せたりといった工夫によって,芸術点も入る。
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以上の5つの試練の順位に応じてそれぞれのチームにポイントが入り,最終的に高得点だった2チームが“人間マジック”での対戦権利を得た。
人間マジック
いよいよ“人間マジック”のスタートだ。ゲームのルールは通常通りなのだが,使われる巨大カードは94cm×66cmで,実際のカードの10倍。床全体がプレイマットになっており,そこにカードを並べて1人が1枚を担当し,動かすことになる。
(かねこ)ついに午後の部の人間マジック開始!そしてついに発生、マリガン……!シャッフルは共同作業!マジックは体力! https://t.co/q5I8co9dS6 #mtgjp #chokaigi pic.twitter.com/gDxfLcto3J
— マジック:ザ・ギャザリング (@mtgjp) 2017年4月29日
最初に引いた手札が気に入らなければ「マリガン」(引き直し)ができるが,そのために山札をシャッフルするのは大変な重労働だ。
“5つの試練”に勝ち残れなかったチームが,指揮官の召使となってカードを動かすが,手が足りなくなるとその場にいる観客の中から参加者を募る。せっかくなので筆者も“人間マジック”に飛び入り参加させてもらった。
カードをタップする(横向きにする)だけでも,「よっこらしょ」という感じの動きになるし,山札からカードを引くときも,カード自体は軽いが空気抵抗があるので相手に見えないように持つのには注意が必要。テーブルの上で自分が1/10サイズの小人になってカードを動かしているような気分だ。
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こちらのチームのデッキは赤黒,相手は白緑。デッキはアメリカ本国のウィザーズ社開発部が,このイベントのためだけに組んだオリジナルのものだ。
最初は4枚目の土地を引けずに押され,防戦一方の展開。しかしこちらの盤面はもぬけの殻,相手が3体のクリーチャーを並べた瞬間,全体に3点ダメージを与える「焼けつく双陽」の呪文が炸裂し,相手の盤面だけを薙ぎ払ったところから反撃開始だ。
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最後は「熱烈の神ハゾレト」を「心臓貫きのマンティコア」で直接ダメージに変換し,「神を投げつける」形での勝利に。アモンケットの強力なクリーチャーが現れては,それを上回る反撃が繰り返され,ドローごとにチームが一緒になって盛り上がる熱い展開となった。
まとめると,人間マジックは,自分がプレイヤーとしていつも容赦なく使い捨てているクリーチャーになり,主人のためにがんばる気分を味わえるイベントだった。
カードは1枚1枚にプレイヤーがついているため,クリーチャーが「ブロックしたくない」とゴネたり,「能力を発動してくれ」と指揮官に要求したり,最初は指揮官と召使いたちという設定だったのが,しだいに仲良くなり,チームメイトとして一緒に考え始めるのがコミュニケーションゲームらしいところだ。
ウィザーズ社広報のブルナー氏によれば,ニコニコ生放送でも「自分もやってみたい」というコメントが多く好評だったので,機会があればまた実施したいとのことだ。
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今後も注目
最近だと,ネットオークションに「親が代理で息子のカードを処分」という形で超高額カードが安価に出品されて騒動になったり,禁止カードが緊急発表されて話題になったりと,「マジック」注目度もなかなか衰えない。
また,子供たちに「マジック」を通じて世界へ飛び出してもらう「ユースアンバサダープログラム」(関連記事)が,4月28日に発表されたばかりでもある。
さらに来週末の5月12日から5月14日までは,世界のトッププレイヤーが集う大規模な賞金大会「アモンケット」がアメリカで開催され,日本のプロプレイヤーも多数参加予定だ。今後も「マジック」からは目が離せない。


















































