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5年後,現在のビジネスはゼロになる前提で――2300万人超の会員を抱えるグリーの執行役員による「スマートフォンがもたらすソーシャルメディアビジネスの新たな可能性」講演レポート
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印刷2011/04/27 15:53

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5年後,現在のビジネスはゼロになる前提で――2300万人超の会員を抱えるグリーの執行役員による「スマートフォンがもたらすソーシャルメディアビジネスの新たな可能性」講演レポート

5年後,現在のビジネスはゼロになる前提で――2300万人超の会員を抱えるグリーの執行役員による「スマートフォンがもたらすソーシャルメディアビジネスの新たな可能性」講演レポート
 4月26日から28日にかけて,スマートフォンのビジネスモデルや技術の最新動向に関するカンファレンス,「スマートフォン2011 春」が東京都内で開催中だ。
 本稿では,開催2日目となる2011年4月27日に行われた,グリー 執行役員 ソーシャルアプリケーション事業本部長 吉田大成氏による特別講演,「スマートフォンがもたらすソーシャルメディアビジネスの新たな可能性」のレポートをお伝えしよう。

「スマートフォン2011 春」公式サイト


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グリー 執行役員 ソーシャルアプリケーション事業本部長 吉田大成氏
 吉田氏はまず,同社代表取締役社長である田中良和氏の言葉を挙げ,「5年後には今のガラケー市場がなくなり,グリーのビジネスがゼロになる,という前提の元にスマートフォンのビジネスを始めた」という,同社のスマートフォン市場に対する姿勢を紹介。今や女性向けのファッション誌でもスマートフォン特集が組まれていることを,市場の変化を示す例の一つとして挙げた。
 また,スマートフォンの出荷台数が2013年には6000万台に上るとの予測を述べ,とくにAndroid端末が急速にシェアを伸ばすだろうと説明した。

 吉田氏曰く,スマートフォンは,1ユーザーにつき1日あたり平均84分間利用されているという。その内訳は,ユーザー自身がインストールした(すなわちプリインストールではない)アプリに40分,メールに7分,通話に27分,Webの閲覧に10分とのこと。

 このうち最も重要な部分は,通話およびメールというコミュニケーションツールとしての側面であり,加えて,インストールアプリの利用時間では,その3分の1がゲームに費やされているそうだ。吉田氏は,この2つのポイントから,今後ソーシャルゲームが大きな存在になっていくと指摘した。

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 吉田氏は,2010年のスマートフォンにおけるゲームを,「Angry Birds」などを例に挙げ,「シンプルで直感的な内容のパズルゲームやアクションゲームがトレンドだった」と分析する。
 またもう一つの大きなトレンドとして,OpenFeintやApple Game Centerなどのゲーミングプラットフォームの台頭を挙げた。こうしたプラットフォームによって,新しいゲームが推薦されたり,あるいはスコアや実績が登録されたりと,ユーザー間のコミュニケーションが図られていったというわけである。
 2011年のゲームトレンドはその流れを受けて,「ソーシャルゲームとアプリ内課金の組み合わせ」になるのではないかと,吉田氏は予測を述べる。とくにアプリ内課金に関しては,2010年6月から12月の半年間で急速に成長しており,それに合わせてゲーム内アイテムの販売実績も大きく伸びているとのこと。

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 ゲーム以外のアプリに関しては,ソーシャル要素と単機能を連携したものが2011年のトレンドになると吉田氏は予測。たとえば,単にカメラで写真を撮るだけでなく,ユーザーが「いかにしてそこに情報を付加できるか」といった部分が重要になると述べた。また,現在人気の付加情報としては,写真/位置情報/チェックイン情報/グルメ情報/ゲーム機能などを挙げていた。
 吉田氏は,以上をまとめて,2011年春のスマートフォン市場を「スマートフォンはソーシャル」と表現し,まとめとして以下の4項目を挙げた。

・5年後を待たずにスマートフォン時代へ
・アプリ内課金による売上が急速に拡大
・人気アプリにはソーシャル要素が必須
・ロケーション,フォト,チャットとの連携


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 続いては,グリーの国内スマートフォン戦略が紹介された。
 グリーは,2010年12月31日時点で総会員数は2300万人を超え,順調に数字を伸ばしているとのこと。その分布も日本全国に広がっており,男女比はほぼ半々だ。
 意外なところでは,30代/40代会員の合計が全体の47%と高く,吉田氏はこれを「新しいメディアを探して,誰よりも早くスマートフォンを入手した人達ではないか」と分析した。またグリーとしても,この層に向けた取り組みを重視しなければならないと述べていた。

 吉田氏は,グリーの国内スマートフォン事業を垂直統合モデルで推進していくべく,以下の3つの軸を挙げる。

・ソーシャルメディア
・ソーシャルプラットフォーム
・ソーシャルゲーム


 ソーシャルメディアでは,2010年8月にスマートフォン版SNSをリリースしたことが取り上げられた。フィーチャーフォン版SNSにあった機能を移植したうえで,リアルタイムにユーザーの動向を伝えたり,ソーシャルゲームが遊べたり,各コミュニケーションツールと連動したりといった,スマートフォンならではの機能を持たせているという。
 ソーシャルプラットフォームとしては,WebベースのAPIに沿った仕様で,SDKの提供により,アプリからもWebからも利用できるようにした,「GREE Platform for smartphone」を2011年1月にスタートしたことを例として挙げた。
 ソーシャルゲームについても,グリーでは2011年2月から内製タイトルを順次リリースしている。吉田氏によると,スマートフォンと従来のフィーチャーフォンで,ログイン率や課金率といったユーザー動向の違いはほとんど見られないとのことである。

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 そのほか,国内スマートフォン戦略の取り組みとして,アドネットワークビジネスの強化,KDDIとの共同運営によるau端末でのGREEマーケットの共同運営,角川グループホールティングスとの業務提携などが紹介された。

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 そうした戦略を支えるスマートフォン技術に関して,「技術の進化そのものがメディアの進化につながる」と,吉田氏は述べる。
 吉田氏は具体例として,iOSとAndroid OSの両方に対応したミドルウェアの登場やHTML5の動向,あるいはアプリ内課金といった技術進化を挙げ,それらに対応できるかどうかが新しいメディアを展開できるかに影響すると説明した。

 グリーのグローバル戦略については,先日発表された同社による米OpenFeintの子会社化(関連記事)が記憶に新しいところ。
 吉田氏は,今後スマートフォンを手がけるにあたっては,国内のみならず海外を視野に入れなければならないと述べる。さらに,海外に展開するだけでなく,グリーが,海外のデベロッパが日本に進出する際の窓口となることも考えなければならないと付け加えた。

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 グリーのグローバル展開の基本方針は,国内向けに開発されたアプリを,スマートフォンにフォーカスしながら海外展開していくというもの。
 吉田氏は,北米におけるスマートフォン割合は,2014年には82%に上るとの予測を示し,また,2012年にはスマートフォンの出荷台数がPCのそれを上回る見込みであることに言及した。同時に,スマートフォン用ゲーム市場は拡張見込みであり,2013年には2010年の4.3倍程度の規模に成長する見込みだと述べる。
 そうした状況を踏まえ,プラットフォーム基盤の国内外における共有化,国内デベロッパの海外展開支援などにより,グローバル展開を加速していくと述べた。

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 さらに吉田氏は,グローバル展開においては,大きな規模を誇る北米市場が非常に重要であり,Open Feintの買収は,国内デベロッパが北米を中心とした海外にスムースに展開できるようにするためだと,その目的をあらためて説明。Open Feintは,ユーザー数や,北米で高いシェアを誇るキャリアと提携しているという点で非常に有利であると述べた。
 ほかにも,中国Tencentや東南アジアのmig33といった有力プラットフォームとの提携により,全世界約8億人のユーザーに届くプラットフォームの実現を目指し,今後も拡大していくという。

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 最後に吉田氏は,スマートフォンの普及はこの1〜2年がピークとなり,大きなチャンスであるとともに,乗り遅れるとビハインドになるのではないかと述べた。そして,以下の4点をまとめとして挙げ,講演を締め括った。

・スマートフォンの普及はさらに加速
・ソーシャルメディア&アプリがキーワード
・スマートフォンに特化した技術革新
・スマートフォン×グローバルでビジネスを


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