「魔界戦記ディスガイア4」，アイテム界を楽しみつくす新要素“逆界賊”や“デュエル”を紹介。キャラメイクのお供“魔ニフェスト”などの追加情報も

　日本一ソフトウェアは，同社が2月24日に発売を予定しているPlayStation 3用ソフト「魔界戦記ディスガイア4」の最新情報を，本日（2月3日）付けで公開した。

　今回紹介するのは，これまで数回にわたってお伝えしてきた本作の要素のさらなる追加情報。具体的には「界賊」「キャラメイク」「進化した防御」「記録屋」の4項目だ。ある程度，過去の記事に掲載した内容を前提に説明していくので，「ディスガイア4ってどんなゲーム？」という人は，先に関連記事に目をとおしてほしい。

・関連記事：「魔界戦記ディスガイア4」登場キャラクター＆新要素を紹介。今回は「堕落した政腐（政府）を叩きのめす」という意外とマジメなストーリー

「界賊エディット」の追加情報。“逆界賊”と“捕獲＆デュエル”

●逆界賊でウハウハ？

　ディスガイアシリーズおなじみのランダムダンジョン「アイテム界」に，専用の船を使って乱入してくる「界賊団」。本作では，界賊団を構成するキャラクターはもちろん，キャラクター達が乗り込む界賊船すらも，パーツを組み合わせることで好きなようにエディットできる。

　さらに，ネットワークへの接続によって，自分のエディットした界賊団がほかのプレイヤーのアイテム界に出没したり，逆にほかのプレイヤーのオリジナル界賊団が自身のプレイするアイテム界に突如現われたりするのだ。


　ときまさに大航“界”時代とでも言うべき状態だが，たまにはうららかなアイテム界を一人優雅に楽しみたいと思うこともあるだろう。いや，うららかと言ってもやることは略奪なのだが，それはともかく，そんな人のために（？）用意されているのが“逆界賊”という要素である。

　逆界賊は，自分がプレイしているディスガイア4のアイテム界をしゃぶりつくす行為全般のことを指す。パーツを組み合わせて船を構築するところまでは上述した通常の界賊行為と変わらないが，行き先のアイテムを自分で選べる点と，襲撃した先でキャラクターをベースパネルから出撃させ自由に操作できるという2点において界賊行為と大きく異なる。また，逆界賊を行うアイテム界には通常よりも強力な敵が出現し，より刺激的な戦闘が楽しめるのも魅力。手強い相手を蹴散らしながら宝の山を奪取するのだ。

行き先のアイテムを選べる逆界賊。通常のアイテム界では界賊団が自立行動を取るが，逆界賊ではプレイヤーが自ら操作可能という特徴も

　そんな逆界賊のポイントとなるのは，マップに滞在できるターン数が決まっていることと，基本的に略奪なので獲得した物を界賊船へと持ち帰る必要があることの2点。マップ内にはアイテムのレベルにボーナスを与える“レベルスフィア”といったレアなアイテムを含む多数の宝箱が存在するが，当然イノセントやボスも待ち受けている。時間制限のある中で，どれだけ多くのお宝を入手できるかは，プレイヤーの腕次第というわけである。

攻略済みの階数が深いアイテムほど，逆界賊を実行できる回数も上昇

船のパーツの組み合わせで，滞在ターン数や積載数が変化する点にも注目

【宝箱】撃破，または界賊船に乗せた状態で滞在ターンを消化すると入手となる

【イノセント】逆界賊中には，イノセントが群れで登場することがある。撃破して服従させるか，船に載せた状態で滞在ターン数を使い切ればよい。持ち上げて自由を奪い，ターンを終えるのも１つの手だが，倒すよりも船で連れ去ったほうが，イノセントの効果がアップするのでぜひ狙って行きたい

【レベルスフィア】対象アイテムのレベルアップを左右する希少なアイテム。船に詰め込んで持ち帰ることで，クリア時のレベルアップにプラス補正がかかる

【フロアボス】襲撃したフロアに登場する敵のボス。このキャラクターを撃破すると，対象アイテムのレベルアップにプラス補正が掛かるので，可能なら倒しておきたい

　このように，メリットも多い逆界賊行為だが，実はこれ魔界でも非合法の行為らしく，ときに「時空パトロール」とかいう秩序の番人がガサ入れにくることもあるとか。遭遇するとどうなるのかは明らかでないが，心の準備は必要かもしれない。


●外からやってきた界賊を“捕獲”して仲間に

　ここからは話を逆界賊から通常のアイテム界における界賊行為に戻そう。ネットワークをとおしてほかのプレイヤーの界賊団が自身のアイテム界にやってくることは説明したが，なんとやってきた界賊達をベースパネル戦闘で撃破すると“捕獲”できるようになる。しかも捕獲した界賊団員も，ほかの捕虜と同じく教育的指導が可能。つまり，ちゃんとしつければ仲間として戦ってくれるのである。

・ベースパネル内部で待機している仲間に向かって敵を投げ込むことで戦闘が発生。勝利すればそのまま捕虜にできる。ただし，マップ上から戦闘には介入できない

選挙事務所に指導教室を建設し，掴まえた捕虜に教育的指導を施せば，のちに交渉して仲間にできる

●乱入だけじゃない。真剣勝負“デュエル”もある

　ネットワークに接続することで得られる界賊関係のメリットは捕獲だけではない。ネットワーク上の界賊団はその活動実績，要するに悪名によってランク付けられていく。プレイヤーは，このランキングから好きな相手を選んで対戦できるのだ。これをデュエルと呼ぶ。さらに，デュエルに勝利すると“モールス信号発信機”という特別なアイテムを入手可能で，これを使うとデュエルで倒した界賊団がアイテム界に颯爽と登場してプレイヤーを援護してくれるのである。昨日の敵は今日の友，美しい友情に乾杯。

対戦相手は本当に強い界賊団からネタっぽいものまで多様に展開可能。自分好みにエディット＆カスタマイズ！

モールス信号発信機を使用すると敵だった界賊団が援軍に！

PS3のフレンド機能と連動した「フレンド界賊デュエル」なら，対戦相手をフレンドのみに限定できる。このようにフレンドと遊べる要素はほかにも用意されているとのこと

「キャラメイク」の追加情報“魔ビリティー”＆“魔ニフェスト”

　ディスガイア4では，戦闘に勝利して領土を拡大していくにつれて，仲間にできるキャラクターが増えていく。そこで重要なのがキャラメイク。プレイヤーは，「職業」「素質」「性格」「名前」を好きなように決定して新たなキャラクターを生み出し，新人政治家として味方に加えることで戦力を強化していくのである。


　また，生み出したキャラクターはそれぞれ“魔ビリティー”という特徴や特殊能力を有している。その中でも，各職業や種族ごとに持って生まれた魔ビリティーのことは“固有魔ビリティー”と呼ばれる。魔ビリティーには，うまく活用すると戦局をひっくり返せるようなものも存在するので，キャラクターのステータスだけを見て優劣を決めてしまわずに，しっかりと個々の特徴を掴むよう心がけてほしい。

　なお，新キャラクターが仲間に加入するときに発生するちょっとしたイベントを“魔ニフェスト”と呼ぶのだが，これがかなりユニークというか破天荒で面白い。今回は，魔ビリティーの例と共に，一部の魔ニフェストもお見せしよう。

魔ビリティーサンプル

呪術師【カーズドダンス】
マップ内の敵の能力がダウン！　のろって呪って、弱体化！
敵で実力を封じ込める、優れたサポート役。


魔物使い【ダークテイマー】
隣接する味方の魔物タイプのユニットの能力がアップ。
魔物との互助系魔ビリティーを複数所持。
ともに戦場をかけるが吉。


ガンナー【マーキング】
攻撃登録時、次に攻撃登録した味方のクリティカル率を100％に。
味方主力の攻撃と組み合わせて活用すると心強いこと間違いなし。


モスマン【フリッカーウイング】
近距離攻撃を確率で回避。
羽ばたきの合間に避ける避ける！
どんな強力な一撃もあたらなければ怖くない！


スライム【ゲルボディ】
どろどろと波打つボディは物理的な衝撃を吸収・分散し、ダメージを軽減！


魔ニフェストサンプル

【魔法使い男】　これぞ地獄流“風林火山”!?



【盗賊】　どうやら、家を失った子のようです？



【コカトリス】演説するのも一苦労。なんというトリアタマ…



【ドラゴン】ギャルのパンティは欲しいですよね。



【ガーゴイル】ソウイフ　政治家ニ　ワタシハ　ナリタイ

「防御」の進化と新職業“バウンサー”

　「防御」，敵の攻撃を防ぎ身を守ること。大体，辞書とかにはこのように書いてあるのだが，肝心なのはここには誰の身を守るかが書いてないという事実である。とりあえず筆者の辞書にはない。ディスガイア4的に言えば，この守るべき対象は「打たれ弱い人々（一部悪魔を含む）」であり，実際に防御してあげるのはゴツいどれかしらのキャラクターということになる。

　いや，別に可愛いおにゃのこでか弱い男の子を守ってもいいのだけど，防御キャラとしてオススメしたいのは新職業の“バウンサー”だ。防御に特化した性能や魔ビリティーを持つバウンサーは，自分のキャラが殴られているのを見るとなぜか頬がほころんでしまうという玄人向けの，それは素晴らしい職業なのである。

　ちなみに，バウンサーに限らずほかのキャラクターを“かばう”ことで，ダメージに応じた経験値を獲得できるので，防御を続けるだけでもレベルが上がっていくとのこと。殴られまくって，強くなれ……!

新職業【バウンサー】
お金で雇われた用心棒。
周囲の人物を支援する能力を持ち、要人警護などに重宝される。

ポイント1：ダメージ軽減
『防御』をすれば、敵の攻撃から受けるダメージを軽減できます。時には、自分からは攻めずにじっと耐えることも重要な意味を持ちます。

バウンサーの場合：本人だけでなく周囲の味方のDEF・RESを向上させる魔ビリティーにより、さらに守りを固めます

ポイント2：特殊技の遮断
遮断できたときの達成感が格別！敵の範囲タイプの特殊技を受けた際に、自分の体で受け止めることで遮断。後方にいる味方に技の影響が及ばないように効果を遮断します。

バウンサーの場合：側面や前方の味方が範囲攻撃に巻き込まれた場合でもフォローは万全。魔ビリティーにより範囲攻撃を一緒に受けたキャラのダメージの一部を請け負います

ポイント3：かばう
ボディーガードとしての真骨頂は、なんと言っても『かばう』こと。条件を満たしていれば、周囲の味方が攻撃を受けそうになったら、身を挺してかばうことが出来ます。かばった際に、自身が戦闘不能にならなければ、受けたダメージに見合っただけの経験値も得られます。防御を使いこなすことで、専守防衛でもあってもレベルアップし、強くなれるのです。

バウンサーの場合：かばった結果、力尽きたとしても更に貢献。魔ビリティーにより、死亡時に隣接していた味方のステータスを一時的に引き上げます。だから、倒れるときも前のめり！

プレイの軌跡はここにある「記録屋」

　最後にお伝えするのは，プレイヤーのプレイの軌跡がこと細かく刻まれた記録を見られる「記録屋」について。プレイ時間や敵の撃破数，アイテムの収集率，出会った職業・種族の紹介文など，項目はかなり多い。コンプリートを目指して，やりこむべし。

　また，合わせて新たに公開されたコラボレーションキャラクターとゲストイラストレーターのイラストを紹介しよう。今回のコラボキャラは，漫画「ロッテのおもちゃ！」の主人公アスタロッテ・ユグヴァール，そしてゲストイラストレーターはモタ氏だ。

記録屋


あなたの記録を網羅する魔界の記録屋に抜け目なし！
拠点の片隅には、あなたの活躍を細大漏らさず記録する【記録屋】がいます。
修正記された記録を戦いの合間に眺めれば、新たな発見や、プレイのモチベーションにつながるかも!?

【収集記録】では、ゲーム中のありとあらゆるアイテムの収集率を確認できます。
アイテム一つ一つには、そのアイテムの貴重さを示すレアリティが三段階設定されており、レアリティごとの収集率もカウントされます。
目指せ、収集率100パーセント！


【魔界記録】では、ユーザー個人のプレイ時間や、敵の撃破数、たたき出したダメージなどの数値データが集計されています。気がつくとプレイ時間が100時間オーバー…なんて状況はざらなゲーム性ですので、気が向いたときに自分のたたき出した数値に驚くこともしばしばです。


【図鑑】では、ゲーム中で出会った職業・種族の紹介を読むことが出来ます。各キャラの設定を知っていれば、更に愛着がわくこともあるでしょう。キャラクター数が多いこともあり、読み応えも抜群です。


【みんなの記録】は、その名のとおり、ディスガイア4ユーザーみんなで築きあげる記録です。ネットワークにデータをアップロードした各ユーザーデータが集計されます。ディスガイアらしく、桁違いのダメージやプレイ最大のポイントです！

コラボレーションとゲストイラスト

ディスガイア4では、他メーカーとのコラボレーションを実施しております。コラボレーションキャラクターが技演出に登場し戦闘を熱く盛り上げます。今回は人気コミックとのコラボレーションをご紹介いたします。

電撃魔王で好評連載中の『ロッテのおもちゃ！』よりアスタロッテ・ユグヴァールが登場いたします。

(C)葉賀ユイ／アスキー・メディアワークス

豪華なのは何も魔法の演出だけではございません。
ストーリーイベント演出や、戦闘勝利時に表示されるリザルト画面にはゲストイラストレーターの手がけたイラストがあしらわれ、ゲームをより華やかに盛り上げます。

Illustration　ｂｙモタ

「魔界戦記ディスガイア4」公式サイト