AMDは,「Intel Developer Forum 2010 San Francisco」の期間中,会場近くのホテルで報道関係者向けのスイートを用意し,同社が2011年前半の市場投入を予定しているFusion APU(APU:Accelerated Processing Unit)である「Zacate」(ザカテ:開発コードネーム)搭載システムのデモを公開した。
同社が公開したデモシステムは,市場価格500ドル以下のノートPCをターゲットに構成したとされるもの。標準的なノートPC用バッテリーユニットを接続した状態で,8〜10時間以上の駆動が可能だという。
デモに用いられたアプリケーションは,「Batman: Arkham Asylum」と,先月米国内で販売が始まった「City of Heroes: Party Pack」の2つ。比較対象には,「Core i5-520M/2.40GHz」を搭載したノートPCが用意されている。
一般的なノートPC用バッテリで8〜10時間以上の駆動が可能という
比較対象に用いられたCore i5-520M搭載のノートPC
さて,まずは最新ゲーム環境のデモとして,Batman: Arkham Asylumを1024×768ドットで実行しフレームレートを比較。Core i5 520Mに統合されたグラフィックス機能「Intel HD Graphics」だとフレームレートは11fps程度しか出ず,キャラクターを動かそうとすると引っかかるような感じになってしまうのに対し,Zacateのリファレンスシステムでは16fps。数字的には低いのだが,少なくともこちらだと,キャラクターを普通に動かすことができた。
一方,負荷が比較的低いオンラインゲームの例として用意されたCity of Heroesだと,Core i5-520M搭載システムが最大でも22fps前後に留まり,キャラクターを動かすと,すぐに10fps強にまでフレームレートが落ち込むのに対し,Zacateでは最大48fps。負荷が高くなった局面でもフレームレートが20fps未満に落ち込むことはなく,3D性能でざっと2倍の違いがあることを見せつけた。