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日本時間の2009年5月29日,突然ティザーサイトがオープンしたBRINKは,2008年の5月に「Betesda SoftworksとSplash Damageがコラボレーションして新作を制作する」という発表のあと,とんとご無沙汰で,一年以上も沈黙を続けていたタイトルだ。
公開されたティザーサイトにしても,テキストはほとんどなく,ただタイトルと思わせぶりなムービーが掲載されているだけというもので,現在もあまり変わらない。詳しくは,E3で公開するという話だった。
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BRINKの舞台となるのは近未来の地球で,温暖化のため海面が上昇し,人々は「Ark」と呼ばれる海上都市に暮らしているという設定。数百の島々からなるArkは,当初海上で緑を育てる自給自足実験のために作られたが,やがて,生き残った人類の最後の避難場所となった。
それから約20年あまりが過ぎた頃,Arkは内戦の危機に瀕していた。Arkの創始者達の子孫が避難民と対立し,社会不安が極限まで高まったのだ。そのため,いつ戦いの火ぶたが切られてもおかしくない状況となっていた。
……とまあ,バックストーリーはこんな感じだ。
近未来のディストピアものと聞いて,Bethesdaの「Fallout 3」(PC/Xbox 360/PLAYSTATION 3)を連想する人も多いと思うが,ゲームジャンルはRPGではなくFPSになる。
BRINKの開発は,もっぱらロンドンのSplash Damageで行われているが,単に同社が作り,Bethesdaが販売するというわけではなく,2008年のアナウンスどおり,Bethesdaのメンバーの多くがロンドンに渡ってSplash Damageのスタッフと共同作業しているのだそうだ。
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本作には,シングルプレイとマルチプレイの二つのゲームモードが用意されているが,Enemy TerritoryシリーズでオンラインFPS開発のノウハウを蓄積してきたSplash Damageが手がける作品だけに,どちらかといえばマルチプレイに軸足を置いたものになりそうである。
とはいえ,本作の特徴の一つに「シングルプレイとマルチプレイの境界があいまいであること」が挙げられており,ただのマルチプレイというわけでもない。
最近は,シングルプレイの途中にほかのプレイヤーが参加する,いわゆる“ジャンプイン”形式のCo-opがちょっとしたハヤリだが,BRINKではそれをさらに推し進め,シングルプレイとマルチプレイが混在したようなゲームシステムとなる。
詳細は未定だが,シングルプレイ中にそのままマルチプレイに参加するというようなことが考えられているらしい。
キャラクターのカスタマイズに関しては,Fallout 3や「The Elder Scrolls IV: Oblivion」を思わせる多彩な機能が用意されており,顔つきのアーキタイプや髪型,ヒゲ,傷跡などを組み合わせ,自分だけのキャラを作り上げられる。
これは,マルチプレイに移行したとき,同じ外見を持つキャラと遭遇して興ざめしないようにするための配慮からだが,実演を見た限り,どう作っても悪そうなキャラにしかならない印象だ。ちなみに,女性キャラは登場しない。
またBRINKには,“SMART”という機能が用意されている。これは,プレイヤーのやりたいことを認識し,移動や行動に関する操作をコンピュータが代行するというものだ。
例えば,赤外線センサーの付いたゲートがあるとする。ここでSMARTを用いると,ゲートの屋根に飛び乗ったり,センサーの下をスライディングしたりといったアクションを,コンピュータがプレイヤーに代わって行ってくれるのである。
この機能はとくに,キーボードやマウスを併用する場合と比べ,複雑な操作が行いづらい,ゲームデバイスを使うときに有効らしい。
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本作にはクラス制が採用されているが,弾薬箱のようなものが置かれている場所で,プレイ中でも随時クラスチェンジが行える。戦況に応じ,次々にクラスを変えていくという戦い方ができるわけだ。
Enemy Territoryシリーズでは,あらかじめ,戦いに参加するキャラのクラスバランスに気を使う必要があり,「複雑すぎる」という声がよく聞かれた。クラスチェンジできる仕様にしたのは,そのような意見を受けてのものだろう。
Wedgwood氏によれば,キャラの見かけをさまざまに変えられるだけでなく,キャラの能力に関するパラメータが多数用意されているため,デザイナーはあらゆる事態を想定してマップデザインを行う必要があるという。さまざまなタイプのキャラが活躍できるよう,進攻ルートを多数用意し,なおかつ全体として面白い作品にしなければならないわけだから,作業はかなり大変とのこと。
そのためマップデザインには,Killzoneシリーズを制作したスタッフも参加しているそうだ。
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BRINKには,Enemy Territory: Quake Warsのゲームエンジンを大幅に改良したものが採用されており,「DOOM 3」(つまりid Tech 4)系ということになる。広大なマップに一つの高解像度のテクスチャを適用する技術「Mega Texture」は,BRINKでは「Virtual Texturing」と呼ばれているが,基本的には同じものであるようだ。
マルチプレイの最大参加人数は未定だが,Wedgwood氏によれば,今のところ64人によるテストが行われているとのこと。開発やテストは全面的にPCで行われているが,ゲーム自体はXbox 360やPLAYSTATION 3用にもリリースされる予定だ。なお,発売時期は2010年春とされている。
これまで沈黙を続けてきた本作だが,開発力で定評のあるSplash DamageとBethesdaが共同で取り組んでいるだけに,かなり期待できるのではないだろうか。
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