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アイテム課金採用,モバゲータウンが本格的ゲームポータル化
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印刷2008/04/16 19:30

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アイテム課金採用,モバゲータウンが本格的ゲームポータル化

DeNA代表取締役社長南場智子氏
画像集#002のサムネイル/アイテム課金採用,モバゲータウンが本格的ゲームポータル化
 携帯電話用ポータルサイト「モバゲータウン」を運営するディー・エヌ・エーは,モバゲータウンをゲームポータルサイトと位置付け,サードパーティによるコンテンツプロバイダのゲームを提供する新しいビジネスモデルを展開することを発表した。
 
 モバゲータウンは,これまでカジュアルゲームとSNSなどで人気を集めていた。登録会員数は,実に1000万人に上る。サイト名が示すように,これまでもかなりゲーム寄りの携帯サイトであったわけなのだが,これまで以上にゲーム部分に力を入れていくということであろう。今年から始まった携帯電話用フィルタリングでは(現状では新規加入のみに適用),コミュニティ系のサイトが締め出される傾向にあり,そういったものへの対策という意味でも,良いアプローチのように思える。

会員1000万人,1日5億ページ。10代男子の6割が利用しているという
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 新しいサービスでは,ユーザーが購入して使用できる「モバコイン」が導入され,各ゲームではそれを利用してアイテムなどを購入していくことになる。本日の発表会では,ORSO,スクウェア・エニックス,タイトー,ハドソン,ハムスター,ワークジャムの6社が参入を表明し,サービスタイトルを紹介していた。4月下旬から順次サービスが展開される予定だ。

 ラインアップは以下のとおり。

ORSO:「釣りゲータウン」(釣りゲーム)
スクウェア・エニックス:「ELLARK(エルアーク)」(RPG)
タイトー:「ロードクエスト」(RPG)
ハドソン:「エレメンタルモンスター モバゲーエディション」(カードゲーム)
ハムスター:「ザ・コンビニ ネットバトル(仮)」(シミュレーションゲーム)
ワークジャム:「テレジア」(アドベンチャーゲーム)

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 既存のゲームを持ってきた形式のものが半分,新作が半分という感じだが,このうち,テレジアはアイテム課金ではなく,第一話のみモバゲータウンで無料公開し,続きをやりたい場合にはワークジャムのサイトに誘導して購入するといった,変則的なものとなっている。
 新作では,釣りゲータウンはFlashベースの釣りゲーム,ELLARKは「みんなdeクエスト」のようにメールをベースとしたRPG,ロードクエストは「爆笑RPG」とキャッチコピーがついており,ゆるキャラによるおバカゲーを目指しているという。

 基本無料+アイテム課金というのは,PCオンラインゲームの主流と同じ方式ではあるのだが,これらのゲームは,ネットワーク対戦は可能なものの,いわゆるMMOタイプのコミュニティ性は持たないもののようである。
 現在モバゲータウンの一部のゲームで行われている,非課金型ゲーム内通貨モバゴールドと交換可能なアイテムの利用率が1割以上あったということで,アイテム課金の手応えを得たということらしいのだが,若年層が多いモバゲーで,モバコインの利用率が同様になるかどうかは,やや疑問が残る。
 PC系オンラインゲームではアイテム課金が主流となっているのはご承知のとおり。ただ,日本でアイテム課金が軟着陸したのは,「お金をたくさん使ったほうが有利になる」という展開を避け,ゲームの公平性をなるべく維持しつつ,アバター要素に寄った展開が主流であったことが大きな要因であったように思われる。
 コミュニティ要素がないゲームでは,自分のペースでゲームを進められることや,アイテムを見せる相手がいないことなどから,PC系と同様な展開は難しくなっている。勢い,ゲーム内の便利アイテムが主流になると思われるのだが,課金アイテムがなければゲームにならないようではまずいし,課金アイテムがなくても全然問題がないようでもまずい。PCオンラインゲームとは,また違った着地点を見つける必要があるだろう。

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 モバゲータウンは現在,圧倒的な集客力を持っている。スクウェア・エニックスの和田社長は,自社でも携帯電話サービスを提供しているのに,なぜこちらに参入したのかと問われて,率直に「勝ち馬に乗った」ということを理由の一つとして挙げていた。ある意味,勝ち馬にしか乗らないことでも有名な同社が動いたことで,携帯電話用ゲームの勢力図は一気に描き変えられていくのかもしれない。
 PCゲームとは直接関連のない話題なのだが,日本のゲーム業界の動向としては,重要な局面となりそうな動きである。

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