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インディーズゲームの小部屋:Room#634「Tonight We Riot」
最近は一日中,家の中にいるせいで,気づけば次々と新しいゲームをダウンロード購入している筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第634回は,Pixel Pushers Union 512が開発した「Tonight We Riot」を紹介する。本作は,虐げられた労働者が団結し,支配階級の資本家共に反逆するという横スクロールアクションだ。うう,これではますます積みゲーが増えてしまう……。
時は西暦20XX年。一部のエリート層が富と権力を握り,多くの労働者はほんの少しのお金のために働く,苦しい生活を送っている。人々は平和的な抗議を行ったが,暴力で返されただけだった。しかし今,それらすべてが変わりつつある……というのが本作のストーリー。プレイヤーは革命のために立ち上がった労働者となり,団結して資本主義者に立ち向かうことになる。
本作は,労働者の一団を率いて鎮圧部隊と戦うベルトスクロールアクション。プレイヤーが操作するのは旗を持ったリーダーで,残りのメンバーは自動的にあとを付いてくる仕組みだ。労働者達の攻撃手段には,素手やレンチなどの近接武器と,レンガや火炎瓶などの投擲武器があり,これらを駆使して行く手を遮る機動隊員や放水車を撃退していく。
ゲームの目的は可能な限り多くの労働者をゴールまで導くことだが,労働者はある程度のダメージを受けると1人また1人と倒れていく。そのため,敵が現れたらいったん引いてレンガをぶつけ,距離が縮まったところでレンチに持ち替えて殴るなど,うまく彼らを誘導しながら戦うことが重要だ。
プレイヤーが操作するリーダーも,一定のダメージを受けると倒されてしまうが,そんなときはグループの誰かが自動的に次のリーダーになる。そして,最終的に全員がやられてしまうとゲームオーバーだ。個々の力や装備では劣る労働者だが,途中にある建物の前で呼びかけると新たな仲間が加わるので,グループを大きくして不利な状況に対抗しよう。やっぱり,戦いは数だよ兄貴!
しかし,ステージが進むと鎮圧部隊も強力になるので油断は禁物。ゴム弾やドローンなど,より威力の高い装備を使い始めるだけでなく,巨大メカやモンスターまで繰り出してくるようになるのだ。さすが資本家,やることがえげつない! 仲間を率いてわちゃわちゃと進軍していく様子がどことなく「ボコスカウォーズ」っぽく,見た目にも楽しいゲームに仕上がっている。
そんな本作はSteamにて1520円で発売中なので,いつか億万長者をぶっ飛ばしてやろうと考えていた人はぜひどうぞ。
■「Tonight We Riot」公式サイト
https://tonightweriot.com/- この記事のURL:
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