
連載
インディーズゲームの小部屋:Room#149「僕は森世界の神になる」

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本作は,神の視点から世界をコントロールするという意味において,いわゆる“ゴッドゲーム”の一種ではあるが,神様たるプレイヤーができることは数少ない。というか,ぶっちゃけたった一つのことしかできない。それは,「コイツはちょっと増えすぎたかな」とか,「コイツはほかの動植物の栄養分にしてやろう」と思った生き物を,ぷちっとクリックして殺すことだけ。プレイの基本は,画面を眺めながら,適宜,動植物を間引いていくというものだ。
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さらにそのまま何もしないで見ていると,弱い生き物が食べつくされて絶滅してしまったりするので,そうならないようにプレイヤーがぷちっと間引いてやる必要があるのだ。
また,単に数を調整するだけでなく,生き物を殺すことにはもう一つの意味がある。生き物を間引くとその場所に養分が発生し,これをほかの生き物の苗や卵が吸収することで,新たな生き物へと進化するのだ。養分には,動物を間引いたときに発生する赤い養分と,植物を間引いたときに発生する青い養分とがあり,どちらを吸収させたかによって進化の方向が分岐する。
文章だけでは分かりにくいかもしれないが,下に掲載したプロモーションムービーを合わせて確認してもらえれば,本作の雰囲気がつかめるだろう。
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チャレンジモードには全30ステージが用意されており,クリア条件も始めのうちは特定の生き物を決められた数だけ繁殖させるといった簡単なものだ。条件はだんだん難しくなっていくので,まずはここで本作の基本的な遊び方を覚えてしまおう。
チャレンジモードの中盤以降のステージではいよいよ敵である“機械”が登場し,生き物達に襲い掛かってくる。本作は,ここからが本番といってもいい。動植物をいともたやすくぷちっと殺ってしまえるプレイヤーだが,なぜか機械達には無力だ。神なのに! 機械達には,手塩にかけて繁殖させた植物や動物達で立ち向かうしかない。生き物には,接近戦に強いものや弾を飛ばして遠距離攻撃をするものなどがいるので,うまく進化を誘導して機械達をやっつけよう。
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しかし,上述したように,生き物同士にも食物連鎖の関係が存在するので,もたもたしているうちに進化させようと思っていた生き物がほかの生き物に食べつくされたり,うっかり別の方向に進化させてしまって取り返しのつかないことになったりと,一筋縄ではいかない。操作は単純だが,生き物達は基本的に自分勝手に行動しているので,数が増えてくると,なかなかどうして忙しくなる。残念ながら本作には体験版が用意されていないが,製品版が1575円(税込)にて発売中。神様も楽じゃないってことを実感してみたい人は,ぜひどうぞ。
■神奈川電子技術研究所公式サイト
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