「Steamウィンターセール」初セール＆最安値作品まとめ。この冬に“新体験”を味わいたい人へ，オススメ作品もピックアップ

　いろいろあった2025年も，あとわずか。PCゲーマーの年末年始を飾るイベントといえば，もちろん「Steam ウィンターセール」である。今回は1月6日3：00まで続くので，三が日の諸々を終わらせた後にセール作品を漁る予定の人もいるのではなかろうか。


　そんな人々のために，今年も初セール＆最安値更新タイトルをまとめておいた。2つめの表組みではパブリッシャ別のセールページ一覧も用意しているので，そこから探すのもオススメだ。なお，以降の価格はすべて税込みとする。

　初セール作品の注目作は，アップデートが重ねられてコンテンツが大幅に増えた協力型アクションゲーム「ELDEN RING NIGHTREIGN」（25％オフ/4290円）や，ネクソンの完全新作エクストラクションADV「ARC Raiders」（20％オフ/4800円）など。オンライン要素の強いゲームは早めに遊ぶほど楽しみやすいので，スタートを切るなら今がチャンスだ。

　最安値更新のタイトルの中では，続編の発売が控える「Slay the Spire」（90％オフ/280円）のコスパが光る。デッキ構築ローグライクの始祖だけあってプレイバリューがすさまじく，普通に遊ぶだけでも1本で年末年始を消失させるだけのパワーがある。

　また，カプコン作品は「モンスターハンターワイルズ」（45％オフ/4944円），「バイオハザード RE:4」（60％オフ/1996円），「ロックマン11 運命の歯車!!」（85％オフ/448円）と，複数のタイトルが最安値を更新している。これらの作品の中に遊びたいゲームがあるなら要チェックだ。

●最安値＆初セールの人気タイトル

タイトル	割引率	セール価格	ストア ページ
Slay the Spire	90％	280円	リンク
Detroit: Become Human	90％	450円	リンク
X4: Foundations	90％	550円	リンク
仁王 Complete Edition	90％	638円	リンク
ホグワーツ・レガシー	90％	877円	リンク
アサシン クリード ヴァルハラ	90％	924円	リンク
ロックマン11 運命の歯車!!	85％	448円	リンク
ペルソナ５ ザ・ロイヤル	70％	2303円	リンク
バイオハザード RE:4	60％	1996円	リンク
鉄拳8	60％	3168円	リンク
プラネットコースター 2	50％	2750円	リンク
Kingdom Come: Deliverance II	50％	4045円	リンク
ドラゴンボール Sparking! ZERO	50％	4455円	リンク
アサシン クリード シャドウズ	50％	4895円	リンク
モンスターハンターワイルズ	45％	4944円	リンク
S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl	40％	4770円	リンク
METAL GEAR SOLID Δ: SNAKE EATER	40％	5148円	リンク
SILENT HILL f	40％	5148円	リンク
鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚2	35％	5434円	リンク
ユミアのアトリエ 〜追憶の錬金術士と幻創の地〜	35％	6292円	リンク
ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク	33％	5085円	リンク
スーパーロボット大戦Y	33％	6559円	リンク
リトルナイトメア3	30％	3465円	リンク
バトルフィールド6	30％	6860円	リンク
The Outer Worlds 2	30％	6230円	リンク
DAEMON X MACHINA TITANIC SCION	30％	6160円	リンク
ELDEN RING NIGHTREIGN	25％	4290円	リンク
空の軌跡 the 1st	25％	6600円	リンク
ファンタジーライフｉ グルグルの竜と時をぬすむ少女	25％	5758円	リンク
Hades II	25％	2550円	リンク
ARC Raiders	20％	4800円	リンク
デジモンストーリー タイムストレンジャー	20％	7128円	リンク
Hollow Knight: Silksong	20％	1840円	リンク
PowerWash Simulator 2	15％	2524円	リンク

※リリース直後，および他機種におけるセールは「初セール」にカウントしていません

●メーカー別セールページ

メーカー	セールページ
カプコン	リンク
スクウェア・エニックス	リンク
バンダイナムコエンターテインメント	リンク
セガ / アトラス	リンク
KONAMI	リンク
コーエーテクモゲームス	リンク
PlayStation PC	リンク
スパイク・チュンソフト	リンク
日本一ソフトウェア	リンク
Devolver Digital	リンク
ユービーアイソフト	リンク
ディースリー・パブリッシャー	リンク
マーベラスUSA＆XSEED	リンク
2K	リンク
XBOX GAME Studios	リンク
ワーナー・ブラザース	リンク
エレクトロニック・アーツ	リンク
Hooded Horse	リンク
11 bit studios	リンク
Deep Silver	リンク
team17	リンク
Paradox Interactive	リンク
Frontier Developments	リンク
INDIE ARK	リンク
Focus Entertainment	リンク
Playstack	リンク
Kalypso Media	リンク
Fireshine Games	リンク

　そして，Steamの大規模セールで安くなっているのは有名タイトルだけではない。あらゆる作品が安くなっているこの期間は，掘り出し物を探るのにも丁度いいタイミングだ。ここからは，もうちょっと“深く”ひと堀りしてみたい人のために，いくつかセール対象の作品をピックアップして紹介していく。

PEAK

880円（税込）→38％オフ/545円（税込）

　遭難してしまった自然探検隊になって，不思議な島からの脱出を目指す協力型サバイバルアクションゲーム。限られたスタミナとアイテムを管理し，仲間と共に山頂を目指そう。

　最大の特徴は超シンプルながら悩ましいリソース管理システムだ。岩を登ったり，蔦を渡ったりするのにはスタミナが必要だが，アイテムをたくさん所持しているとスタミナの上限値が減ってしまう。仲間同士でアイテムを融通しあい，手を取り合って進むことが攻略のカギとなる。

　島を構成する4つのバイオームは24時間ごとに変化するシステムが採用されているので，同日中なら連続して挑戦できるのも面白いところ。翌日には構造が変化するのでリプレイ性が高く，何度でも楽しめる作品になっている。年末年始に家族や友人と遊べるゲームを探しているなら，本作は有力な選択肢になるだろう。

INDIKA

2800円（税込）→45％オフ/1540円（税込）

　カザフスタンに拠点を置くデベロッパのOdd Meterが手がける，三人称視点の3Dアドベンチャーゲームだ。物語の舞台となるのは，19世紀末のロシアをベースにしたパラレルワールド。若き修道女がサタンと出会い，その声を聞きながら世界を旅する姿が描かれる。

　インディカはやっかいなサタンの声にさらされ，超次元的な壊れた世界に足を踏み入れてしまう。神の言葉を口ずさめば一時的に“正常な世界”へと戻れるので，それらを行き来しながら難所を切り抜けていくのだ。

　ドストエフスキーやブルガーコフの小説にインスパイアされたという本作の世界は，どこかシュールな印象がありながら，諦観や狂気といった感情を喚起させる独特な雰囲気をまとっている。挑戦的な表現が多数盛り込まれた作品なので，新しい体験を求めている人にはぜひオススメしたい。

ミメシス

1200円（税込）→20％オフ/960円（税込）

　最大4人のプレイヤーでトラム（路面電車）を走らせ，危険地帯からの脱出を目指す協力型サバイバルアクションゲーム。仲間たちはいずれも重要な役割を担っているが，ときにAIが作り出した偽物“Mimesis”（ミメシス）が現れることがある。

　Mimesisはプレイヤーの動作や声を真似し，プレイヤーたちを破滅へと導こうとする。最初は全員が人間だった仲間たちが，いつの間にかMimesisに入れ替わっているかもしれない，という恐ろしい緊張感の中で作業を進めなければいけないのだ。

　設定やルールからはホラー感を強く感じられるが，気の知れた友人同士で遊ぶと，意外と明るく楽しい雰囲気を楽しめる。「AIがどんな部分を真似するか」「どんな真似の仕方をするか」を聞くだけで盛り上がれるので，どんどんしゃべって遊ぶのがオススメ。現在はアーリーアクセス期間中だが，すでにグローバル販売累計売上本数が100万本を超えたということで，今後のコンテンツ拡張にも期待ができそうだ。

Öoo

1200円（税込）→20％オフ/960円（税込）

　体が爆弾でできたイモムシが，巨大怪鳥のお腹の中からの脱出を目指して奮闘するアクションパズルゲーム。人気パズルアクション「ElecHead」を手掛けた生 高橋氏による新作タイトルで，前作と同じくミニマルなメカニズムが特徴の作品になっている。

　基本のシステムは非常にシンプルだ。ボタンを押すと体を1つ切り離し，起爆ボタンを押すと切り離した体が爆発する。本体やオブジェクトが爆発範囲にあったなら，それが吹き飛ばされたり，壊れたりする。ジャンプやダッシュなどのアクションはないので，基本的にはこの動作だけでクリアまで楽しめる。

　なにより面白いのは，言語を用いた説明が一切用いられていないにもかかわらず，プレイヤーが自然に解法を導けるように設計されているということ。パズルそれ自体の難度はそれなりに高いが，巧みな設計により「自分でパズルを解いた感覚」を味わえる。パズルゲーム好きはもちろん，このジャンルにあまり触れてこなかった人にも胸を張って勧められる作品だ。

StarVaders

2800円（税込）→25％オフ/2100円（税込）

　巨大ロボットに搭乗し，地球に攻め込んでくるエイリアンを撃退していくデッキ構築型ローグライク。盤面管理とタワーディフェンスの要素が特徴で，カードを使うと盤面上の自機がアクションを実行してくれる。敵は少しずつこちらに迫ってくるので，終端に達するまでに撃破しなければならない。

　一見すると複雑そうだが，実際には「カードを使うと自機が行動する」「ターンごとに敵が迫ってくる」という2点さえ覚えれば簡単に遊べるほど，スマートにシステムが組み上げられている。HPの概念がなく，管理するリソースをうまく最小化しているのため，シンプルながら奥深いバトルを楽しめる。

　11月22日には“Ver2.0アップデート”が実装され，新たなパイロットやカードの追加，バランス調整が施された。それにより，数あるデッキ構築ゲームの中でも特に遊びごたえがある作品になっている。じっくり何度も挑戦できる作品が好きな人にはぴったりの1本だ。

ナノアポスル

2970円（税込）→33％オフ/1989円（税込）

　謎の地下研究施設で目覚めた少女が，ナノマシンの支援を受けながら強敵と戦うボスラッシュ系アクションゲーム。本作はいわゆる見下ろし視点の2Dアクションだが，いわゆる“ステージ”にあたる要素がなく，さまざまな特徴を持ったボスとだけ戦える仕組みになっている。

　ボスはいずれも極めて強く，最初に戦う「バーサーカー」ですら，アクションゲームに慣れない人であれば数十回のリトライを要するであろう強さをほこる。パターンを覚えて攻撃を回避し，パリィで相手の体勢を崩し，体力吸収などを駆使して撃破を目指すのだ。

　無論，単に難しいだけではない。敵のモーションは多彩だが，しっかりと対応できる範囲で作られているため，何度も挑めば自然と攻略法が見いだせるようになっている。また，やられても即座にリトライできるのでトライ＆エラーも容易だ。ソウルライク系作品で「延々とボス戦だけやっていたい」と思うタイプの人は，ぜひ本作に触れてみてほしい。

The Riftbreaker

3400円（税込）→60％オフ/1360円（税込）

　謎多き惑星「ガラテア37」に降り立って基地を作り，現住生物と戦いながら能力を拡張していく，見下ろし型ストラテジーアクションゲーム。適切な資源を集めて防衛施設を作りつつ，研究を進めてより強力な装備品を作り上げていこう。

　パッと見では「Factorio」をはじめとする工場建設ゲームに見えるが，本作にはベルトコンベアを用いた物流要素は存在せず，基本システムはRTS（リアルタイムストラテジー）系のゲームに近い。大量の敵を迎撃する防衛要素，プレイヤー自身を強化するアクション要素が強く押し出されているので，そちらの方向性を好む人にオススメだ。

　本作は2021年に発売されたタイトルだが，現在でも精力的にアップデートが続けられている。2025年8月には「Riftbreaker 2.0 アップデート」が実装され，最大4人でのオンラインCo-opモードが実装された。多数の新機能も追加されているので，友達と遊ぶ新しい作品として本作を選ぶのもアリだ。