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Access Accepted第402回:新たなハードの登場で変わる北米のゲーム販売
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印刷2013/11/25 12:00

業界動向

Access Accepted第402回:新たなハードの登場で変わる北米のゲーム販売


 北米で「PlayStation 4」「Xbox One」が発売され,アメリカのゲーム市場はその話題で持ち切りだ。ソーシャル機能やクラウドを利用した新たなゲームの登場にも期待できるが,新ハードの登場により,ゲームビジネスの在り方も変わろうとしているようだ。今回は,「第8世代」の到来に沸く欧米ゲーム市場と,その将来性が問われることになる世界最大のゲーム販売チェーンの状況を紹介しよう。


いよいよ据え置き型コンシューマ機は「第8世代」に突入


 アメリカでは2013年11月15日に「PlayStation 4」,そして11月22日に「Xbox One」が発売され,ゲーム市場はついに次の世代に突入した。30年あまりのコンシューマ機の歴史における「世代」については,本連載の第348回「ほのかに見えてきた次世代ゲーム」でも紹介したとおりだが,新たな据え置き型コンシューマ機は「第8世代」に相当する。
 厳密が定義があるわけではないが,この第8世代には,セカンドスクリーンやタッチ操作が特徴的な「Wii U」(2012年)も含まれる。ともあれ,先日までの「次世代機」がついに「現世代機」となったわけだ。
 進化したハードウェアが描き出すグラフィックスに目が行きがちなPlayStation 4/Xbox Oneだが,PlayStation 3,Xbox 360,そしてWiiといった“第7世代”と異なり,ソーシャル機能がより意識されたタイトルが多いことも特徴といえるだろう。
 「オンラインを介して友人とプレイする」という意識が格段に高まっているのだ。

北米でPlayStation 3とXbox Oneがほぼ同時にリリースされたことから,これを「ハードウェア戦争」という視点で見る欧米のメディアもある。gamescom 2013でElectronic ArtsのCOOピーター・ムーア氏は,「我々の役目は,シアトルと東京の双方を成功に導くこと」と語っていたが,サードパーティは今後数年,難しい舵取りを強いられることになりそうだ
Access Accepted第402回:新たなハードの登場で変わる北米のゲーム販売

 これまでのゲームはシングルキャンペーンとオンラインモードが明確に分かれたものが多く,それぞれはまったく別モノと言ってよかった。したがって,シングルキャンペーンでしか遊ばない人や,反対にオンライン対戦しかしないというプレイヤーも少なくなかった。
 しかし,ネットワークを強く意識した新たなタイトルでは,そうした垣根が取り払われつつあり,例えばシングルプレイで遊んでいる知り合いのゲームに飛び込んだりすることも当たり前になってきた。
 2014年のリリースが予定されているElectronic Artsの「Titanfall」やActivisionの「Destiny」は,そうした新しい要素をフィーチャーした,ネット時代の新作にふさわしいタイトルになるだろう。


新たなコンシューマ機の登場で変わっていく
ゲーム販売の形


 Sony Computer Entertainment Americaは,アメリカとカナダでのPlayStation 4のセールスが,発売開始から24時間で100万台を突破したと発表。また,MicrosoftのXbox Oneは,生産台数の少なさが指摘されることもあったが,北米とヨーロッパを中心に13か国でローンチした。こちらも発売から24時間以内に100万台のセールスを記録するなど,勢いのある印象だ。両者とも競争力のある価格設定であり,今年のクリスマス商戦では販売台数をさらに大きく伸ばすだろう。

 しかし,このハードラッシュの恩恵をあまり受けていないように思えるのが,北米のリテーラーだ。
 系列店を含め,世界で6700店舗を展開する世界最大のゲーム小売チェーン「GameStop」が11月21日に発表した2013年第3四半期の業績報告によれば,「Grand Theft Auto V」や「3DS」「2DS」の好調なセールスに助けられ,前年同期比で20.5%も売り上げが増加したにも関わらず,翌日のニューヨーク証券取引所で株価が9%以上も下落してしまったのだ。

アメリカのショッピングセンターやモールに,必ずといっていいほど店舗がある世界最大の小売チェーンGameStop。最近は,店内に入っても販売スペースの半分以上が中古ソフトで占められていることが多い
Access Accepted第402回:新たなハードの登場で変わる北米のゲーム販売

 GameStopの株価下落の理由は,第2四半期の業績悪化から損失補填を行い,そのため赤字決算になったことに加えて,利益が予想を下回るものだったというのが多くのアナリストの見方だ。同社は,2013年内に最大で150万台のPlayStation 4/Xbox Oneを販売できるとしている。

GameStopのPlayStation 4販売促進用のポスター。その下部には中古ソフトやハードウェアのトレードで,30%のクレジットが加算されるというサービスが紹介されている
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 しかし,これまでのGameStopの成長は,中古ソフトやデジタルダウンロードといった副業の伸びに支えられており,本業ともいえる新作ゲーム/ハードの販売は頭打ちになっている。
 その中古ソフト販売は,2013年第3四半期には利益の25%程度を占めたが,前年より3%も下落している。この行き詰まり感に加えて,Wal-MartやBest Buyといった大型量販店も中古ゲーム市場の強力なライバルとして存在感を高めてきた。
 そこに,ゲームの中古販売対策の一環として,これまで以上にデジタルダウンロードにフォーカスしたPlayStation 4/Xbox Oneが登場したわけだ。

 GameStopもダウンロードサービスを拡張してはいるものの,現在のパッケージ販売からダウンロード販売に変わっていくのは,とくにアメリカのゲーム市場においてはもはや避けられないだろう。パッケージソフト販売というコンセプトから脱却できない小売店の将来性が危ぶまれるのも当然かもしれない。

 新ハードの登場によって変化する北米ゲーム市場。GameStopを初めとしたゲーム小売店も,今後は新たな時代の変化に対応する必要に迫られそうだ。

著者紹介:奥谷海人
 4Gamer海外特派員。サンフランシスコ在住のゲームジャーナリストで,本連載「奥谷海人のAccess Accepted」は,2004年の開始以来,4Gamerで最も長く続く連載記事。欧米ゲーム業界に知り合いも多く,またゲームイベントの取材などを通じて,欧米ゲーム業界の“今”をウォッチし続けている。
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