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「任天堂カンファレンス 2008.秋」開催。カメラ機能内蔵の第3世代“ニンテンドーDSi”を投入,Wiiはインターネット接続率の向上やラインナップの充実に取り組む
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印刷2008/10/02 21:41

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「任天堂カンファレンス 2008.秋」開催。カメラ機能内蔵の第3世代“ニンテンドーDSi”を投入,Wiiはインターネット接続率の向上やラインナップの充実に取り組む

画像集#003のサムネイル/「任天堂カンファレンス 2008.秋」開催。カメラ機能内蔵の第3世代“ニンテンドーDSi”を投入,Wiiはインターネット接続率の向上やラインナップの充実に取り組む
 10月2日,東京の代々木第一体育館において,業界関係者向けの発表会である「任天堂カンファレンス 2008.秋」が開催された。2007年に行われたカンファレンス同様,第1部は任天堂 取締役社長の岩田 聡氏による基調講演,第2部は専務取締役の宮本 茂氏によるデモンストレーションという構成だ。

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任天堂 取締役社長の岩田 聡氏
画像集#004のサムネイル/「任天堂カンファレンス 2008.秋」開催。カメラ機能内蔵の第3世代“ニンテンドーDSi”を投入,Wiiはインターネット接続率の向上やラインナップの充実に取り組む
 今回の目玉は,携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」の第3世代である「ニンテンドーDSi」の発表だ。
 登壇した岩田氏は最初に,2007年の発表会で同社の基本戦略として掲げた「ゲーム人口の拡大」について触れ,ニンテンドーDSが,3年弱というこれまでにない短期間で,日本市場における本体普及台数が2000万台を突破したことを挙げた。2007年3月に「ニンテンドーDS Lite」が発売されて以来,半年ほど入手しづらい状況が続くというほどの人気だったが,それ以降は緩やかにはなったものの,上昇曲線を描いているとのこと。岩田氏は,「ゲームハードの普及台数は2000万台が上限といわれているが,ニンテンドーDSはそれを越えてなお売れ続けている」と述べていた。また,公開されたユーザーの人口分布では,女性ユーザーがほぼ半数を占めているとのこと。

「一人に1台」,普及の究極の姿を目指すニンテンドーDS


 任天堂が掲げる「ゲーム人口の拡大」という戦略で,発表会では毎回「世帯あたりのユーザー数」がキーワードとして挙げられる。2008年7月の調査時は,ニンテンドーDSが2.8,Wiiが3.4という数字となっている。2007年時のニンテンドーDSが3.0,Wiiが3.5という数字に比べると下がったとはいえ,他社ハードの2倍近い数字で,任天堂のゲーム機が「家族みんなで遊ぶもの」であることの表れといえるだろう。
 この「世帯あたりのユーザー数」とは,その世帯に「そのゲーム機で遊んでいる人が何人いるか」という指数で,家庭内にゲーム機が何台あるかを示しているわけではない。ここで岩田氏は,ニンテンドーDSの「世帯あたりの台数」が1.8台という数字を出し,家族で共有するよりは,それぞれが“マイDS”を持っている傾向が強いことを示した。
 そこで岩田氏は,ニンテンドーDSの今後の目標として「一人に1台」,自分専用のDSを目指していくと述べた。そこで投入されるのが,ニンテンドーDSiというわけだ。

ニンテンドーDSiの発売日は11月1日,価格は1万8900円(税込)
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 ニンテンドーDSiの主な特徴は,「カメラ機能」「メディアプレイヤー機能」「SDメモリーカード対応」「液晶画面の大型化」といったところ。
 カバーの外側と本体のヒンジ部分の2か所にレンズを搭載した「DSiカメラ」は,レンズは30万画素と,携帯電話でもメガピクセルが当たり前となった現在となっては,スペック的に“弱い”というのが正直な印象だ。
 ただ,撮った写真を合成したり,歪ませたりといったレタッチを,タッチペン一つで行える。写真に落書きしたり,人の顔の「似ている度」を測るモードがあったりと,撮った写真で“遊ぶ”ことを主眼としているようだ。撮影した写真はSDメモリーカードに保存されるので,PCや携帯電話,Wiiの写真チャンネルなどで見ることもできる。

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 「DSiサウンド」は,いわゆるメディアプレーヤー機能で,SDカードに保存した音楽を再生できるほか,再生速度や音程をタッチペンで変更できる。また,本体に内蔵メモリが搭載されたことで,マイクで音声のサンプリングも可能(最大10秒)となり,その音声を変化させられる。単なるプレーヤーではなく“遊び”の要素が盛り込まれている印象だ。

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 そのほか,液晶画面は,ニンテンドーDS Liteの3.0インチから3.25インチにアップしている。サイズは137.0×74.9×18.9mmと,ニンテンドーDS Liteより薄型化されたが,その代わり,ゲームボーイアドバンスカートリッジ用のスロットが省略されている。また,バッテリー駆動時間が最高輝度時で3〜4時間,最低輝度で9〜14時間とニンテンドーDS Liteより短くなっている。

 先ほど少し触れたが,ニンテンドーDSiには本体に内蔵メモリとSDメモリーカードスロットが搭載された。これにより,先に挙げた「DSiカメラ」「DSiサウンド」といった内蔵機能が大幅に充実した。そのほかにも,WiiにおけるWiiショッピングチャンネルのような「DSiショップ」が用意され,インターネット閲覧ができる「DSiブラウザー」など,ソフト/ツールのダウンロード購入ができるようになる。

 ソフトの購入については,プリペイド形式のポイントが採用される。既存のWiiポイントカードが「ニンテンドーポイントカード」に改称され,Wii/ニンテンドーDSi両方で使えるようになる。ニンテンドーポイントカードをWiiでチャージすればWiiショッピングチャンネルで,ニンテンドーDSiでチャージすればDSiショップで使えるわけだ。なおDSiショップでは,インターネット閲覧ソフトの「DSiブラウザー」,音声付きのパラパラ漫画が作れる「うごくメモ帳」が無償提供される。そのほか,ツールやゲームなどの「DSiウェア」が有償で提供される予定だ。
 ちなみに,2010年3月末まで「ニンテンドーDSiウェアおためしキャンペーン」として,ニンテンドーDSiショップに接続したニンテンドーDSi1台に付き1000DSiポイントが提供される。

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ニンテンドーDSiのメニュー画面
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DSiブラウザー
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うごくメモ帳

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 続いて岩田氏は,「nintendo zone」を発表した。nintendo zoneは,現在小売店などに設置されている「DS STATION」の進化形ともいえるサービスで,ニンテンドーWi-Fiコネクションが利用できるほか,体験版の配布,DSタイトルの追加コンテンツの配信,そして“その場所”のオリジナル情報サービスなどが行われる。ニンテンドーDSiがnintendo zoneを自動的に検知するので,ネットワーク接続設定などは一切必要ないという親切設計だ。なおこのサービスは,まずはマクドナルドで提供が開始されるとのこと。

 そして最後は,ニンテンドーDSiと同じ11月1日に発売される「歩いてわかる 生活リズムDS」,2009年3月発売予定の「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」など,今後発売が予定されているタイトルラインナップの紹介ムービーが上映された。

Wiiはインターネット接続率の向上と
ゲームタイトルラインナップ拡充が目標


 続いて話はWiiに移る。こちらでは,Wiiが現在抱えている,以下の四つの課題についての説明が主となった。

課題1.本体保存メモリの不足への対応
課題2.インターネット接続率の向上
課題3.ゲーム人口拡大への更なる取り組み
最重要課題 ソフトタイトルラインナップ充実


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 まず本体保存メモリの不足についてだが,こちらは「WiiショッピングチャンネルでSDメモリーカードに直接Wiiソフトをダウンロード購入できるように」し,また「SDメモリーカード上のWiiソフトを簡便な操作で本体保存メモリにコピーして実行できるように」することで改善を図るという。セキュリティなど慎重に対応する部分が多いため時間がかかるとのことで,対応ファームウェアの提供予定は2009年春になるとのことだ。

 インターネット接続率については,NTT東日本/NTT西日本と協力して「簡単!便利!Wiiおまかせパック」を提供するなど,2007年からその取り組みが行われている。岩田氏は,NTT東日本によればサービス利用者のうち35%がPCを持っていないとのことで,取り組みは形になって現れていることを述べた。
 ただ,成果としてはまだまだ不十分のようで,以降の取り組みについての発表も行われた。まず,9月からは,Wiiをインターネットに接続するとできることを紹介する「Wiiでできることチャンネル」を実装した状態で出荷している。また,9月18日から任天堂の公式Webサイトでオンライン販売されている無線LANルータ「ニンテンドーWi-Fiネットワークアダプタ」が,一部小売店で11月から販売が開始される。

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 そしてもう一つ,「Wiiネット接続できる人ができない人を手助けして500Wiiポイントを両方がもらえるキャンペーン」が実施される。ものすごく長い名称だが,その内容はというと,読んで字のごとく,(所定の手続きを経たうえで)Wiiでインターネット接続設定をすると,新たにネットワーク接続をした人のWiiと手伝った人のWiiそれぞれに,500Wiiポイントが提供されるというものだ。
 また,11月27日に発売される「街にいこうよ どうぶつの森」が,新しい周辺機器「Wiiスピーク」に対応することが明らかにされた。Wiiスピークは,Wii同士でボイスチャットが行えるマイクだが,テレビの上に置いて使うものだ。人と人ではなく,リビングとリビングをつなぐという用途を意図している。
 また,「Wiiスピークチャンネル」が用意され,先述したWiiスピークを使えばボイスチャットができるほか,メールにボイスメモを添付して送れるようになるとのこと。
 そのほか,2009年春に発売予定の「Wii Sports Resort」用に,Wiiリモコンの精度を上げる周辺機器「Wiiモーションプラス」の存在も明らかにされた。

 三つ目の課題である「ゲーム人口拡大への更なる取り組み」では,NHKエンタープライズ,NHKエデュケーショナルとの協力で,「みんなが主役のNHK紅白クイズ合戦」(仮称),「100語でスタート!英会話」(仮称)といったタイトルを開発中であることが発表された。

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 そして最重要課題として挙げられた「ソフトタイトルラインナップ充実」についてだが,岩田氏は,2008年10月から2009年にかけて発売予定のタイトルが続々登場することをアピールした。中でも注目は,“『Wiiであそぶ」セレクション”。これは,任天堂のゲームキューブ向けタイトルから7本を選び,操作体系をWii向けに全面的に改定して発売するというプロジェクトだ。ここでは「Wiiであそぶ ドンキーコングジャングルビート」「Wiiであそぶ ピクミン」の2タイトルが発表された。
 そのほか,Wiiリモコンを箱の上に置き,その箱を叩いて操作するという「Let's TAP」,自宅がカラオケボックスに変身する「カラオケJOYSOUND Wii」,ニンテンドーDSとWiiでマルチプレイができる「FINAL FANTASY CRYSTAL CHRONICLES Echoes of Time」,バンダイナムコゲームスのテイルズ オブシリーズのマザーシップタイトル,2007年の発表会でWii参戦が電撃発表された「モンスターハンター3」のプロモーションムービーが上映され,第1部が終了した。

 第2部は,任天堂 専務取締役の宮本茂氏による「WiiMusic」のデモンストレーションとなる。そちらは以下の記事でお伝えしているので,併せて目を通してほしい。

ゲームなのか新しい“楽器”なのか? 宮本 茂氏による「WiiMusic」デモンストレーション

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