カプコンは2015年4月12日,オンラインアクション
「モンスターハンター フロンティアG」(
PC /
PS3 /
PS Vita /
Xbox 360 /
Wii U。以下,MHF-G)で4月15日に実施される,大型アップデート
「G7」のオフラインイベント
「公認ネットカフェ全国ツアー in 神奈川」を,快活CLUB横浜北山田店で開催した。同イベントでは,新モンスター
「司銀龍ハルドメルグ」を相手に,ハンターの新技
「超越秘儀」と穿龍棍の新スタイル
「天ノ型」「嵐ノ型」が体験できたほか,アップデートの概要に関するプレゼンテーションも行われた。本稿では,同イベント会場の模様をレポートしよう。
MCを務めたのは,以前のオフラインイベントから引き続き,篠田有香さん(写真左)とテクノブラッドの山脇正利氏(写真右)
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「ハルドメルグ」と「超越秘儀」,そして穿龍棍の新スタイルと盛りだくさんの先行体験
先行体験クエストをプレイする前に,ハンターを一定時間パワーアップする超越秘儀の発動方法や,穿龍棍の新スタイルの操作方法が,MHF-Gプロデューサーの
宮下輝樹氏と運営プロデューサーの
関野亮央氏より紹介された。
MHF-Gプロデューサー 宮下輝樹氏(写真左)と運営プロデューサー 関野亮央氏(写真右)
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超越秘儀のゲージは,アイテムアイコンの1つとして画面右下に表示される。モンスターを攻撃するとアイコンのゲージが溜まっていき,MAX状態のときに,通常のアイテムと同じように使用すれば超越秘儀が発動するという仕組みだ。ちなみに回復薬など,ほかのアイテムを表示しているときもゲージはきちんと溜まり,MAXになるとアイコンが白く光って超越秘儀が発動可能だと分かるようになっている。
超越秘儀には強化や育成の要素も用意されているが,今回はある程度強くなった状態のものが体験できた
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超越秘儀の大技
「六華閃舞」にも同様のゲージが用意されており,超越秘儀発動中のハンターがモンスターを攻撃し,一定以上のダメージを与えると専用エフェクトが表示されてゲージが溜まっていく。このゲージは,共闘しているハンター間で共有されているので,複数のハンターが同じタイミングで超越秘儀を発動していると溜まりやすい。そして,ゲージがMAXになると超越秘儀のアイテムアイコンが変化し,アイテム使用と同じ操作で六華閃舞が発動可能となる。
六華閃舞は,超越秘儀発動中のハンターなら誰でも撃てるようになっている。ただし,六華閃舞を撃ったハンターは,
超越秘儀状態が解除されてしまうので,使うタイミングはしっかりと見極めたいところ。
また六華閃舞は,ボタンを押してから撃つまでにハンターの予備動作が入るので,モンスターの隙を狙わないとうまく当てられないこともある。仮に六華閃舞を当てられなかった場合は,ほかの超越秘儀発動中のハンターがもう一度発動できるようになっている。
まとめると,超越秘儀はハンター個人で発動できるのだが,六華閃舞のことを考えると,ほかのハンターと連携したほうが高い効果を得られる仕様になっているということだ。
六華閃舞は属性によって効果とエフェクトが異なる
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穿龍棍の新スタイルでは,天ノ型,嵐ノ型いずれにも
「EXゲージ」が表示され,攻撃や回避により溜まっていく。そして,それぞれの特殊アクションを使うと,ゲージが消費されるという仕組みだ。
天ノ型の
「EX回避」は,EXゲージが1ブロック以上溜まっている状態で,ガードボタン+方向キー+アイテム使用ボタンという操作をすると発動する。回避方向は前後左右となっており,回避に成功すると一時的に攻撃力が上昇する仕組みだ。EX回避のあとに攻撃を当てればEXゲージを溜められるので,慣れれば回避と攻撃を繰り返すヒットアンドアウェイも可能になるとのこと。
筆者も実際にEX回避を体験してみたのだが,これまでにないボタンの組み合わせだったので,最初のうちは意識しないと発動できなかった。熟練のハンターでも初めは戸惑うかもしれない。
嵐ノ型は
「溜め突き」と
「EX溜め突き」を軸に戦う。溜め突きは,穿龍棍の基本連係2のときに攻撃ボタンを長押しして溜め,ボタンを放すと攻撃するというもの。その溜め中にガードボタンを押すと,EXゲージを1ブロック消費して
「EX溜め突き」を発動できる。
またガードボタン+穿龍棍の「龍気穿撃」ボタンで発動する
「穿極拳舞」は,EXゲージを消費しながら放つ連続攻撃で,さらに龍気穿撃ボタンを押すとフィニッシュアクション
「穿極解放」が発動し,大ダメージを与えられる。
こちらも六華閃舞と同じく,モンスターの隙を狙って穿極解放を行い,効果的にダメージを与えたいところである。
今回は,来場者一人あたり天ノ型と嵐ノ型を10分ずつ,計2回,ハルドメルグの討伐クエストを体験できた
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ハルドメルグは,身にまとった流体金属で攻撃を仕掛けてくる。流体金属を飛ばしたり,上空から降らせたり,トゲ状にして地中から突き出したりと攻撃手段は多彩だ
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全身に流体金属をまとい,球状になって転がりながら攻撃してくるハルドメルグ。大ダメージを受けるので,確実に回避したい
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宮下氏と関野氏も,来場者に混じって先行体験クエストに参加。互いにゴムを口にくわえたゴムパッチン状態で挑んだ
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宮下氏に先を越されたうえに,クエスト失敗でギルマスさんのハリセンを食らって「悔しい,もう帰りたい……」と関野氏。リベンジ戦では,見事にハルドメルグを討伐した
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大型アップデート「G7」の気になるアレコレを宮下氏と関野氏が紹介
G7アップデートのプレゼンテーションでは,まず新モンスターのハルドメルグがあらためて紹介された。関野氏と宮下氏によると,このモンスターは
流体金属というテーマが先にあり,それから骨格やビジュアルを決めていくという,MHF-Gのモンスターの中では珍しい過程を踏んで開発されたという。
またG7では,新モンスター種「始種」も登場するが,そのコンセプトも紹介された。それによると,始種は属性に特化し,かつ属性を巧みに操る種とのこと。また外見は,太古の種族ということで,苔が生えているなど自然を意識しているようだ。
加えて始種の動作は,
「ザ・モンハン」と表現できるようなものになっているため,モンスターの動きを見ながら攻撃を当てたり,回避したりといった昔ながらの狩猟スタイルがハンターに求められるとのことだった。
そうした始種の第1弾として5月20日に実装される
「グレアドモス」は,水属性に特化しており,大量の水を使った攻撃が特徴となる。また重厚な見た目に反して意外に素早かったり,部位破壊できる箇所が多かったりといった特徴も紹介された。
なお始種は,従来モンスターの祖先という設定ではあるが,希少種や特異個体などと差別化するため,属性特化や見た目に反した動きなどの特徴を取り入れているという。
グレアドモス素材の防具などで発動する新スキル「血気活性」も紹介された。体力の残量をトリガーにした攻撃力上昇などの効果は,従来のスキル「火事場力」に似ているが,しっかりと差別化できるように調整されているとのこと
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スキル「溜め威力」もリファインされ,各種攻撃アクションにおける効果が上方修正される。また穿龍棍の嵐ノ型の攻撃アクションにも対応する
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穿龍棍の新スタイルに関しては,従来の地ノ型とは異なり,地上で戦うことを重視しているとあらためて説明された。これは現在,ゲーム内で穿龍棍一強の状態が続いていることを踏まえたうえでの判断だという。
また天ノ型は回避系のスキル,嵐ノ型は砲術や溜めに関するスキルと相性がいいことも紹介された。もちろん,EXゲージに影響するスキル
「穿龍棍技」は,スタイルを問わず使っていける。
超越秘儀に関しては,一問一答形式で宮下氏より説明がなされた。それによると,そもそも超越秘儀は,穿龍棍に匹敵するレベルの大きな変化をもたらすものとして企画されたという。ネーミングに関しては,候補がほかのゲームですでに使われているなどの理由から,かなり難航し,結果として2週間前後掛かってようやく決定したそうだ。
超越秘儀の発動回数は,クエスト中に1回を前提としているという。
また六華閃舞は,与えるダメージの属性によって,モンスターを麻痺させたり凍らせたりして動きを止められるが,大型など一部のモンスターには,そうした状態異常は発動しないとのことである。
超越秘儀の強化はクエストの達成か,もしくは専用アイテムの使用で行う(専用アイテムを使ったほうが,早く強化できる)。また強化には
「超越」と
「秘儀」という2つのカテゴリがあり,4月15日開始のインゲームイベントでは,それぞれを強化するアイテムを最大8個ずつ入手できるとのことだ。
六華閃舞の属性は,火/水/氷/雷/龍/無の6属性となり,ハンターがクエスト中に装備している武器で決定される。ちなみに複属性武器の場合は,モンスターに通りやすい属性になる。なお状態異常に関しては検討中とのこと。
また会場では,公開されていなかった水属性と無属性の六華閃舞について説明された。関野氏によると水属性はモンスターの肉質を柔らかくし,無属性はモンスターに断続的な
「閃光やられ」の効果をもたらすそうだ。
「天廊遠征録」の新要素「天廊防具」が,5月20日以降に実装予定であることも明かされた
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ネットカフェを利用すると生産できる防具も紹介された
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G7アップデートのスケジュール。4月15日からは,新スキルや嵐ノ型の発動をサポートするイベントを実施するとのこと
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G8アップデート以降に実装される予定の新フィールドもチラ見せされた。以前紹介された塔の新フィールドよりも早いタイミングで実装される見込みだとか。
またG8におけるバランス調整の対象となる武器は,弓が決定しており,もう1つは太刀かライトボウガンになる予定とのこと。詳細は後日公開される。
閉会式では宮下氏が,「G7は,宮下・関野体制でゼロから作った初めての大型アップデートです。いい意味で以前より良くなったと言っていただけるようボリュームアップしました。G8やG9もすでに準備を始めていますが,まずは4月15日からのG7をお楽しみください」とコメント。
続いて関野氏が,「今回のような公認ネットカフェ全国ツアー以外でも,オフラインでハンターと交流できるような場を設けたいと考えています」として,イベントを締めくくった。