「サドンアタック」公式大会「SACTL 2011 Winter」決勝トーナメント。まさかの展開でKmn-Gameingが初優勝

　2011年12月25日，ネクソンはオンラインFPS「サドンアタック」のオフラインイベント「Sudden Attack Clan Tournament League（SACTL） 2011 Winter」の決勝トーナメントを，東京都内で開催した。SATCL 2011 Winterは，2011年10月から開催されていた同タイトルの公式大会で，会場では全772クランが参加する予選を勝ち抜いてきた4クランが日本一の座をかけて争った。

「サドンアタック」公式サイト

SACTL 2011 Winter 決勝トーナメント出場クラン

#Avenger
Kmn-Gameing
iZoNe
思考の違い

決勝トーナメントの実況と解説を務めた，オンラインFPSプレイヤーのyukishiroさん（左）とBRZRKさん（右）

　準決勝第1試合は，SACTL決勝トーナメントの常連クランであるNabDを破りトップ4入りした#Avengerと，実力/知名度とも十分なプレイヤーを擁するKmn-Gamingが，マップ「プロバンス」で対戦した。前半戦は，Kmn-Gamingが#Avengerの動きを誘導したり，屋根をうまくに使って上下同時に攻めたりと，不利と言われるRed側で5対4と優位に立つ。続く後半戦では，#Avengerが挟み討ちや陽動を駆使して8対8まで追い上げるも，最後の2ラウンドで冷静な守りを見せたKmn-Gamingが10対8で決勝にコマを進めた。


　準決勝第2試合は，NabDと並ぶSACTL決勝トーナメント常連クランのiZoNeと，今回の予選を無敗で勝ち上がってきた思考の違いが対戦した。iZoNeはもともと個人スキルが高いクランだが，それに加えて今回は連携を強化してきたとのことで，終始，思考の違いを圧倒。相手の行動を読んだり，攻めるべきところではゴリ押ししたりとメリハリのある展開を繰り広げ，前半戦5ラウンド/後半戦1ラウンドをストレートに獲得して6対0で早々に試合を制した。


　決勝戦は，Kmn-GamingとiZoNeが3試合を行い，2勝した方が優勝というルールで行われた。
　第1試合はマップ「クロスポート」で行われ，前半戦ではRed側となったiZoNeが徹底的にAサイトに集中し，設置したC-4爆弾をKmn-Gamingに解除させない戦術を展開。しかし第7ラウンドでは裏をかいてBサイトに爆弾を設置するなど，Kmn-Gamingを翻弄し，5対2と試合を有利に進めた。
　しかし後半戦では，Kinko選手が3ラウンドまでに10キルを達成するなど，Kmn-Gamingが奮闘し，4ラウンドを連続獲得。最終的に7対6でKmn-Gamingが1勝となった。


　第2試合はマップ「シティキャット」で行われたが，iZoNeが勢いに乗った動きを見せる。後半戦第1ラウンドではKmn-Gamingがパーフェクトを決めるも，結局，6対1でiZoNeが勝利し，決着は第3試合にを持ち越された。


　第3試合は，サドンアタックでは研究し尽くされているというマップ「ドラゴンロード」で行われた。前半戦では，一人だけ生き残り，追い詰められる形となったCyborg選手が，iZoNeの3人の選手を一人ずつ丁寧に倒していくなど，Kmn-Gamingが活躍を見せ5対3で有利に試合を進めた。
　続く後半戦は，iZoNeがTAKASHI選手を中心とする陽動戦術を見事に決め，第2〜5ラウンドを連続で獲得し，6対5と獲得ラウンド数を逆転した。このまま勢いに乗ってiZoNeが勝負を決めてしまうかと思われたが，Kmn-Gamingも負けてはおらず，第6ラウンドを獲得して首の皮1枚を繋げる。そして第7ラウンド，Noe選手がBサイトに向けて放ったグレネードが，なんとiZoNeの4選手を一気に倒してしまうという事態が発生。大ピンチから一転，前代未聞の大チャンスを迎えるという，SACTL史上，最もドラマチックな展開の果て，第7〜8ラウンドも獲得し，第3試合を勝利したKmn-Gamingが初優勝を決めた。

優勝したKmn-Gaming	準優勝のiZoNe
3位タイの思考の違い	3位タイの#Avenger

ネクソン 運用本部 ゲーム運用6チーム 柴田岳寛氏

　会場では，試合の合間に，ネクソン 運用本部 ゲーム運用6チーム 柴田岳寛氏から，2012年のサドンアタックにおけるのアップデート予定も発表された。新たな爆破マップとしては，刑務所を舞台とする「Prison」が登場。また「ヴァンパイアモード」には，「Vampire Submarine base」「Vampire Gateway」「Vampira Cube」の3マップが追加される。


　また，新モードが2つ追加されることも発表された。3チームが争奪戦を繰り広げる「三つ巴戦」では，各チームベースにフラグが設置されており，フラグを敵に占領されたチームはリスポーンができなくなるというルールになっているそうだ。
　もう一つの「人質救出」は，ガラスケースに閉じ込められた人質をめぐる攻防が繰り広げられる。ガラスケースの周囲には3つの爆弾が仕掛けられているとのことで，従来の爆破マップとは異なる戦略/戦術が求められるだろう。なお，このモードをフィーチャーしたサドンアタックの実写テレビCM展開も予定しているそうで，人質役には著名な女性タレントを起用すると，柴田氏は話していた。


　そのほか，2012年夏にはゲーム全体の大型改変が予定されており，またリスポーン可能な爆破ミッションや，補給倉庫ライフル戦などが実装候補に挙がっているとのこと。それぞれの詳細やスケジュールは，順次，発表されるので続報を待ちたいところだ。

来場者に豪華賞品をプレゼントするジャンケン大会も行われた。今回は，ネクソンに運営移管してから初となるサドンアタックのロゴ入りマウスパッドもプレゼントされた

■Prison

■「三つ巴戦」

■人質救出

■Vampire Submarine base

■Vampire Gateway

■Vampira Cube

「サドンアタック」公式サイト