北米時間2020年7月30日,Razerは,eスポーツ向けを謳うゲーマー向けヘッドセット「
Razer BlackShark V2」(以下,BlackShark V2)と「
Razer BlackShark V2 X」(以下,BlackShark V2 X)を発表した。同社直販サイトにおける国内向け価格は順に
1万2488円,7599円となっている。
BlackShark V2
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2012年発売の先代BlackShark
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製品名に「V2」とあるからには,「V1」に当たる前世代機があるわけだが,先代の「Razer BlackShark」が発売となったのは,8年も前の
2012年のことであり,覚えている人はあまりいないだろう。先代から受け継いだ要素としては,半球状のエンクロージャ形状と,アームからエンクロージャに伸びる緑色のケーブルくらいで,当然ながら中身はまったく別物である。
BlackShark V2と付属のUSBサウンドデバイス。エンクロージャの形状や,アームから伸びる緑色のケーブルは,先代から継承したものだ
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そんなBlackShark V2の特徴は,新開発のドライバー「Razer TriForce Titanium 50mm Drivers」(以下,TriForce Titanium)を採用することと,「Razer HyperClear Cardioid Mic」というブームマイクを備えることにある。TriForce Titaniumのドライバ部分は1基であるが,低,中,高域それぞれに個別のドライバーを採用するヘッドフォンのように豊かな高域と迫力ある低域の再生を可能にしているという。
また,裏地に合皮製の素材を使った布製イヤーパッドが耳を包み込むため,周囲の雑音を遮断してゲームサウンドに集中できる点も特徴とのことだ。
写真ではよく分からないが,布製イヤーパッドの内側に合皮素材を組み合わせて,ソフトな装着感と合皮による雑音の抑制を両立している
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付属のUSBサウンドデバイス
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付属のUSBサウンドデバイスは,マイクの補正機能に重点を置いたもので,マイクの音量ブーストや環境ノイズの低減,音量の正規化といった機能を有する。これにより,チーム内での音声コミュニケーションの妨げになるノイズを抑えられるそうだ。
また,Razer傘下のTHXが開発したオブジェクトベースオーディオ技術「THX Spatial Audio」にも対応している。
一方のBlackShark V2 Xは,BlackShark V2の廉価版で,外観は似ているものの,ドライバーにチタン合金によるコーティングを省いた「Razer
TriForce
50mm
Drivers」を採用していたり,マイクやイヤーパッドも品質面で下回るものを採用しているとのこと。また,USBサウンドデバイスも付属しない。
BlackShark V2 X
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