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AMDの公式最新版ドライバ「Catalyst 14.9」登場。約5か月ぶりのWHQLドライバはβ版とRC版の集大成プラスアルファに
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印刷2014/09/30 12:12

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AMDの公式最新版ドライバ「Catalyst 14.9」登場。約5か月ぶりのWHQLドライバはβ版とRC版の集大成プラスアルファに

 北米時間2014年9月29日,AMDは,同社製GPUとAPUに対応するドライバスイート「Catalyst」の公式最新版となる「Catalyst 14.9」を公開した。北米時間4月25日リリースの「Catalyst 14.4」以来,約5か月ぶりのWHQL(Windows Hardware Quality Labs,ウィクル)通過ドライバとなる。

 すぐに入手したい人は下に示したリンクからどうぞ。今回,グラフィックスドライバのリリース時点だと,チップセットドライバはリリースされていない。
 なお,対応OSは32/64bit版Windows 8.1と32/64bit版Windows 7+SP1(および本稿では紹介しないがLinux)。MicrosoftによるWindows XPのサポートが終了したことを受けて,CatalystによるWindows XP対応も14.4で打ち止めとなったのはトピックと言えるだろう。

32bit版Windows 8.1・7用Catalyst 14.9(201MB)
64bit版Windows 8.1・7用Catalyst 14.9(273MB)

32bit版Windows 8.1・7用Catalyst Notebook 14.9(201MB)
64bit版Windows 8.1・7用Catalyst Notebook 14.9(273MB)

32/64bit版Windows 8.1・7用Catalyst Chipset Driver(18MB)

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 「Display Driver」のバージョンは14.301.1001(1409241130-14.301.1001-140915a-176154C)で,直近のリリースとなる「Catalyst 14.7 RC3」14.200.1004.0000(1408120934-14.20.1004-140811a-174673E)と比べると,「14」に続く3桁数字が引き上げられている。それだけにアップデート内容が気になるところだが,英文リリースノートの和訳という形で本稿の最後にまとめたが,端的に述べると,機能的には5か月の間に登場したβ版ドライバや公開候補版ドライバの集大成だ。
 ただ,それだけに留まらず,追加でゲームやベンチマークテストに向けた最適化が入っており,一部でまったく性能が出なかった問題が解決していたり,手堅く性能が向上していたりするのは,注目すべきでなかろうか。

 Catalystのアップデート作業は自己責任となるが,対象となるRadeonやAPUを使っている人に広く勧められるリリースになっていると言えそうである。

※15:15頃追記
 Windows XPの扱いとチップセットドライバについてAMDから続報が得られたため,本文をアップデートしました。


#### 以下,英文リリースハイライトまとめ ####

●Catalyst 14.9の対応製品
  • Radeon R9 290・280・270シリーズ(Radeon R9 285新規対応
  • Radeon R7 260・250・240シリーズ
  • Radeon HD 7900・7800・7700シリーズ
  • Radeon HD 6000シリーズ
  • ATI Radeon HD 5000シリーズ
  • Radeon HD 8000Mシリーズ
  • Radeon HD 7000Mシリーズ
  • Radeon HD 6000Mシリーズ
  • ATI Mobility Radeon HD 5000Mシリーズ


●Catalyst 14.9における性能向上
(※比較対象はCatalyst 14.4)
  • A4-6300搭載環境で「3DMark」の「Sky Diver」において最大4%
  • Radeon R9 290シリーズ搭載環境で,「3DMark」の「Fire Strike」における「Performance」プリセットにおいて最大55
  • Radeon R9 290・270シリーズ搭載環境で「3DMark 11」の「Entry」および「Performance」プリセットにおいて最大4%
  • Radeon R9 290シリーズ搭載環境で,1920×1080ドット設定時の「BioShock Infinite」において最大5%
  • Radeon R9 290シリーズ搭載環境で「Company of Heroes」において最大8%
  • Radeon R9 290・270シリーズ搭載環境で「Crysis 3」において最大10%
  • Radeon R9 290X搭載環境で,2560×1440ドット,4x MSAA,16x AF設定時の「Murdered: Soul Suspect」において最大50%
  • Radeon R9 290・270シリーズ搭載環境で「Murdered: Soul Suspect」において最大6%
  • CrossFire構成時に「Murdered: Soul Suspect」において最大75%
  • Radeon R9 290X搭載環境で,DirectX 11モード,1920×1080ドット,「Ultra」設定の「Plants vs. Zombies」において最大11%。解像度を2560×1600ドットに引き上げた状態では最大15%
  • Radeon R9 290XのCrossFire構成時に,3840×2160ドット,「Ultra」設定の「Plants vs. Zombies」において最大92%
  • Radoen R9 290X搭載環境で,4x MSAA設定時の「Batman: Arkham Origins」において最大20%
  • CrossFire構成時に「Batman: Arkham Origins」で最大70%
  • Radeon R9・R7搭載環境およびそのCrossFire構成時に「Wildstar」で最大30%
  • Radeon R9 290シリーズ搭載環境で「TOMB RAIDER」において最大5%
  • Radeon R9 290・270シリーズ搭載環境で「Watch_Dogs」において最大9%
  • CrossFire構成時に「Watch_Dogs」で最大20%
  • CrossFire構成時に3840×2160ドット,「High」設定の「Assassin's Creed IV: Black Flag」で最大93%(※CrossFire自体の性能向上率はCatalyst 14.4比で25%)
  • シングルGPUおよびCrossFire構成時における「Lichdom」の性能引き上げ(※具体的な性能向上率は明らかになっていない。原文は「Improves performance for single GPU and Multi-GPU configurations」)
  • Radeon R9 290X搭載環境で,2560×1440ドット,AA,16x AF設定時の「StarCraft II: Wings of Liberty」において最大20%
  • Radeon HD 8970M搭載環境で,Mantleモード,1366×768ドット,「High」設定の「Battlefield 4」において最大21%
  • Radeon HD 8970M搭載環境で,Mantleモード,1920×1080ドット,「High」設定の「Thief」において最大14%
  • Radeon HD 8970M搭載環境で,Mantleモード,1920×1080ドット,「Medium」設定の「Star Swarm」で最大274%


●Catalyst 14.9における新要素
・CrossFireおよびDual Graphicsの拡張
  • 「3DMark」の「Sky Diver」に向けたるCrossFireおよびDual Graphicsプロファイルの新規追加
  • 「GRID Autosport」に向けたCrossfireプロファイルの新規追加
  • 「Watch_Dogs」に向けたCrossFire Frame Pacingの改善

・Power Xpressの拡張
  • 「Wildstar」に向けたPower Xpressプロファイルの新規追加

・Eyefinityの拡張
  • 異なる解像度のディスプレイを用いたEyefinity構成「Mixed Resolution」に対応
    (※同じ解像度のディスプレイを用いる「Fill」,ディスプレイごとに必要な“長方形”を確保することで適切な表示領域を実現しようとする「Fit」,見えない部分が生じるのを覚悟のうえで大きなデスクトップを構築する「Expand」から選択してEyefinityを利用可能)
  • 隣接したディスプレイ間で高さの調整が可能に
  • ドライバレベルでディスプレイの構成を認識することで,ワンクリックでのEyefinityデスクトップ構成を可能にする「One-Click Setup」機能を導入

・Catalyst Control Centerの拡張
  • Catalyst Control Centerの「ビデオ」−「色」に,色ごとコントラスト設定および色相設定スライダーを用意
  • HDMIおよびDisplayPort接続に向けた色深度設定項目を追加。ユーザーは解像度ごと,ディスプレイごとの色深度設定が可能に

・Mantleの拡張
  • 最新のアップデートを適用した「Thief」でCrossFire構成に対応

・AM1プラットフォームの拡張
  • Jpeg形式のデコードアクセラレーションに新規対応(※高速なJpegデコードと消費電力の最適化を実現するとされる。Catalyst 14.1 BetaでKaveriから利用可能になったものと同じ機能)


●Catalyst 14.9で解決した問題
  • 「Wildstar」でアプリケーションがスムーズに動作しない問題
  • AOC製4Kディスプレイ「U2868PQU」と特定のRadeon搭載グラフィックスカードとの組み合わせで,SST(Single Stream Transport)を用いた60Hz表示時に,標準的でないディスプレイ表示タイミングが見られ,ちらつきが生じる問題
    (※AOCから公開されているファームウェアとDisplayPort認証済みケーブルの利用をAMDは呼びかけている)
  • Radeon R9 290シリーズおよびRadeon HD 7800シリーズ搭載環境で,4Kディスプレイ接続時にちらつきが生じる問題
  • 縦画面Eyefinityと組み合わせたCrossFire構成で画面にテアリングが生じる問題
  • 2x1および1x2 Eyefinigy構成時に「GRID Autosport」が不安定になる問題
  • 「State of Decay」でジオメトリの表示がおかしくなる問題
  • 関連タイトル:

    AMD Software

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