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“HDMIスケーリング問題”の解決を図った「Catalyst 10.9a Hotfix」公開
→ATI Catalyst 10.9a Hotfix
サポートページのドキュメントによれば,解決している問題は以下のとおりだ。
- 「ATI Radeon HD 4870 X2」および「ATI Radeon HD 4850 X2」搭載環境でパフォーマンスが上がらない問題
- PopCap Gamesで提供されているタイトルをプレイしているとき,ゲームが間欠的にハングアップする問題
- HDMIのオーバースキャン&アンダースキャン設定が保持されない問題
ここで注目したいのは3.だろう。あいにく筆者はHDMIディスプレイを持っていないので確認しようがないのだが,HDMI接続環境のあるATI Radeonユーザーの間で,この問題は全世界的な話題となっている気配。その意味において,今回のHotfix版ドライバは,ディスプレイとHDMI接続しているユーザーなら,自己責任で試してみる価値のある存在といえそうである。
なお,サポートページの表現だと,本ドライバはATI Radeon HD 4870 X2&4850 X2しかサポートしないようにも読めるのだが,筆者が手持ちのPCで試した限り,ATI Radeon HD 5000シリーズのGPUを搭載したPCにもセットアップできたので,対応GPUは基本的にATI Catalyst 10.9と同じ,という理解でいいのではなかろうか(※)。
ただし,月例アップデートと異なり,Hotfix版は無保証なので,この点はくれぐれもご注意を。AMDのATI Catalyst担当であるTerry Makedon氏が,この“HDMI問題”について,ユーザーからの質問に答える形で「ATI Catalyst 10.10で修正する予定なので,これを待つか,ATI Catalyst 10.7を使ってほしい」と述べている点も付記しておきたいと思う。
※あくまでも筆者が私物のPCで試した結果に過ぎず,対象となっている製品以外を搭載する環境でも問題なくセットアップできると保証するものではありません。
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